外出している人が激減! にも関わらず都内で警察の取締強化?

 

新型コロナウイルスの影響で外出しにくい時勢になりました。

実際、GW中にも関わらず、観光客の減少が連日報道されていますよね。その影響で、高速道路の利用者も減少しています。

ところが、そんな高速道路でさえ異変が起こっているようです。

今回は、「警察が取締強化を実施している暴走族」についてご紹介します。

 

利用者が減ったのに警察が取締強化?

そもそも、交通の要所となる高速道路でも警察の取締とは違うさまざまな規制が実施されています。

東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社・本州四国連絡高速道路株式会社・宮城県道路公社では、例えばゴールデンウィークに向けてさまざまな取組が行われています。

  • 休日割引が適用されない
  • 都道府県をまたぐ移動の自粛
  • ゴールデンウィーク期間中(4/29~5/6)の休日割引なし
  • サービスエリア・パーキングエリア営業中止

確かに、こういったことも規制強化といえるでしょう。そして、ここまですればさらに外出規制に拍車がかかることは容易に想像することができます。

実際、東名や新東名などの10区間を対象にした4月の速報値はこのようになっています。

  • 休日・・・47%減
  • 小型車(普通車を含む)・・・39%減

となっています。

それにともない、SAやパーキングエリアの飲食・物販の売上高も前年同時期よりも39%減

このように、すでに外出規制を多くの人が守っているため、ゴールデンウィーク中はさらに利用者が減少することが予想できます。

それでは、なぜ外出規制が強化され外出者が大幅に減少しているにも関わらず、警察の取締が強化されているのでしょうか?

 

警察は、何を取り締まっているの?

実は、暴走族が走り回っている現状があるようです。

そもそも、「暴走族」といっても種類があります。

  • 違法競走型暴走族

暴走族のうち、ローリングやドリフト走行等をして、一定区間の通過タイムや運転テクニックを競い合い、著しく交通の危険を生じさせ、または著しく他に迷惑を及ぼす行為をする者。

→「ルーレット族」・「ドリフト族」・「ローリング族」などと呼ばれる

 

  • 協同危険型暴走族

暴走族のうち、集団による信号無視や最高速度違反、広がり走行、蛇行運転等の行為を行って、著しく交通の危険を生じさせ、または著しく他人に迷惑を及ぼす行為をする者

 

  • 違法行為を敢行する旧車會員(きゅうしゃかいいん)

旧車會員というのは、「主として改造した旧型の自動車(二輪を含む)または原動機付自転車を運転する者のグループに加入している者」のことです。

違法行為を敢行する旧車會員というのは、「道路における自動車等の運転に関し、排気騒音や走行形態により一般通行車両や周辺住民に多大な迷惑を及ぼし、もしくは不安を与えることとなる行為を行う者で、暴走族に該当しない者」のことになります。

つまり、旧車會員は迷惑行為をしていることは暴走族と変わりませんが、厳密には暴走族ではありません。

ただし、「旧車會員」と一言でいっても、「旧型の自動車等の愛好家」から、「違法行為を敢行する者」まで広範囲にわたります。

このように、暴走族にも種類がありますが、特にルーレット族などと呼ばれる「違法競走型暴走族」が問題になっています。

 

都内全域がすでに取締強化の対象!?

高速道路に限ったことではないですが、暴走族等の取締強化が2020年4月24日~5月6日まで実施中です。

しかも、昼夜を通じて終日実施されています。

警視庁では、2020年4月24日にこのような報告がなされています。

暴走族のグループ数や構成員数は、減少傾向にあるものの、グループを小規模化させ、単発ゲリラ的な暴走形態を主流に活動している者も多数おり、依然として集団で信号無視等の危険走行や広がり走行、蛇行運転等を行ったり、特定の場所・道路区間で制限速度を大きく超える競走行為や不正改造により騒音を撒き散らす等、周囲に多大な迷惑や危険を及ぼしている現状にあります。
また一部の旧車會は、違法走行を行わないことを装いながら、警察の目の届かないところでは、暴走族と変わらない違法走行を敢行している者もいます。
そのほかに、最近は改造車両が参加する大規模な集会が、広場や商業施設等の駐車場で管理者の許可無く行われている場合もあります。

つまり、暴走族のグループ数自体は減少していますが、今だに大規模な集会も行われているようです。このように、社会不安が起こると治安が乱れていくことは、いつの時代も同じだと言えるでしょう。

それでは、高速道路では何が起こっているのでしょうか?

 

ルーレット族が暴走している?

2020年4月25日の首都高高速道路が朝日新聞DIGITAL:ガラガラ首都高、ルーレット族が暴走 バトルに見物客もで紹介されています。例えば、辰巳第一パーキングエリア(東京・江東区)では、「一般車が減って走りやすくなった」とのことで、各地から見学者も含めて集まってきているそうです。

中には、「暇すぎてドライブしかやることがない!」とのことで見学にきていた大学生もいたとのこと。

この混乱は、当分終わらないでしょう。そもそも、たくさん起こっている問題の1つが表面化してきたにすぎないでしょう。

暴走行為は犯罪です。もちろん肯定する気もありません。

ただ、このまま外出規制が続けば若者達がどう動くかは、自分たちの若い頃にあったことを考えれば少しは想像がつくのではないでしょうか?

 

最後に

緊急事態宣言は日本で史上初ですよね。

まさに、戦時下のような状態です。おかしなことに強制力はないですが・・・

「暴走行為は犯罪です。ステイホーム!」というのは簡単ですが、そもそも私達が若い時にこの緊急事態宣言が発令されていた場合、果たして素直に言うことを聞いていたでしょうか?

さらに、年代が上がれば「学校の校舎をバイクが走り回ってた!」なんて高校の時の先生に聞いたこともあります。

時代が違うため比べるのも違うかもしれませんが、今の若者達の大部分は落ち着いている印象があります。

実際、突然学校に行けなくなり、外出さえ難しくなりました。場合によっては、アルバイトができずに学校をやめないといけない大学生までいますが、それでも多くの若者達は非常事態宣言に耐えています。

今の対策は、主に高齢者や基礎疾患がある人達を守るために全国民を隔離する政策です。そのために、健康な若者達まで閉じ込める事態になっています。

もしも、若者だけが感染する病気なら若者だけが隔離されていたかもしれません。

どんな対策が正しいのかは分かりませんが、せめて健康な若者達の居場所を守る対策は必要でしょう。そもそも、若者に限ったことではないですが、家が居場所とは限りません。


結論からいってしまえば、今後も要請だけで外出規制を継続するならさらに混乱が続き、従わない人がさらに出てくる点です。

個人的には、新型コロナウイルスにではなく、新型コロナウイルス対策の方が恐怖を感じます。私の場合は、そもそも自宅で仕事をするので子どもが幼稚園に行けない以外はあまり影響がありません。

ですが、多くの仕事にでる必要がある人にとっては、「給料が減額」または「無収入」状態です。解雇された人も数多くいます。

  • いつまで外出規制が必要か?
  • 医療崩壊を防ぐために、入院者数と感染者数のコントロールはどこまで進んでいるのか?
  • それぞれの年代別で、感染者数・軽傷者数・重傷者数・死亡者数を発表する。

こういった情報を毎日報道しないと、一方的に自粛規制が継続されるだけでは、不安ばかりが強くなっていくでしょう。

そもそも、緊急事態宣言が解除されても「新型コロナウイルスが消滅した」ということにはなりません。あくまでも、医療崩壊の危機がとりあえず去ったという意味でしかありません。

当然、感染者が増えればやり直しの状態に戻ってしまいます。

経済的にも精神的にも、いったん解除されからの2度目の緊急事態宣言は難しいでしょう。経済的にも心神的にもジリ貧にはならない、私達が安心して生活できる政策をしていって欲しいですね。


参考

中西日本高速道路株式会社
https://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_release/4792.html

千葉県警察:暴走族と旧車會
https://www.police.pref.chiba.jp/kotsusosaka/safe-life_publicspace-eradication_02.html

日本経済新聞:高速道路、4月の利用3割減 GW中はSA休業も
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58351270S0A420C2L91000/

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です