池の氷は危険! 危険な場所とは?

 

この記事では、池の氷の危険性についてお伝えしています。

 

普段、生活している中で池が凍る程の寒さになることはそれほどないのではないでしょうか?

ただ、2021年1月12日に埼玉県飯能市で池の上で遊んでいた高校生くらいの少年ら数人が、水の中に落ちる事故が引き起こされました。

私も経験がありますが、池の氷は確かに足場がしっかりしています。それでは、そもそもこういった池の氷はどれくらいの体重を支えることができると思いますか?

今回は、「氷の厚さと危機回避」についてご紹介します。

在カザフスタン共和国日本国大使館の情報を中心にお伝えします。

 

そもそも、氷の厚さで強度は雲泥の差!

在カザフスタン共和国日本国大使館によれば、そもそも1人を支えることができる氷の厚さは4~5㎝です。

これが、5人~7人となると12~14㎝の厚さは必要とされています。

ひょっとすれば、冒頭でお伝えした事故の場合は、1人だったら落ちることはなかったかもしれませんね。

とはいえ、「氷の厚さ」なんて一見しただけでは分かりませんよね。

だからこそ、基本的に大人は危険を犯して氷の上を歩こうとはしませんが、子どもの場合はやはり好奇心が勝ってしまうのかもしれません。

それでは、危険な氷の目安はあるのでしょうか?

 

「厚い氷」と「薄い氷」

そもそも、池や川などは均等に凍るわけではありません。つまり、氷の「厚い場所」と「薄い場所」ができることになります。

例えば、「流れが急になる合流部」「池・湖などの流入部」などは、氷の厚さが不均一で薄いことが多いことは、イメージできるのではないでしょうか?

さて、水がある場所と言えば、「海」・「湖」・「池」・「沼」・「河川」などがありますよね。こういった場所の水面が凍結することを「結氷(けっぴょう)」または「氷結(ひょうけつ)」と呼ばれます。

結氷は、気温が摂氏0℃を下回ると発生し、より気温が低いほど起こりやすくなります。

 

それでは、氷の厚薄をどのように判断すればいいのでしょうか?

  • 厚い氷:青もしくは緑がかり、内部に混入する気泡が少ないため透明度が高い
  • 薄い氷:内部に気泡が混じり(特に降雪の後は)乳白色。

ちなみに、春先、雪解けが始まったころの黄色がかった透明度の低い氷は特に脆弱です。

それでは、基本的にはないと思いますが今年(2021年)のように、寒波により池が結氷し氷の上を歩くことになった場合、なにに気を付ければいいのでしょうか?

 

いつ落ちてもおかしくない!

先程、お伝えしたように氷は均一に凍るわけではありません。そのため、池の氷を割らないように注意する必要があります。

  • 薄い氷の上にのらない。

  • 狭い場所に多人数で集まらない。

  • 氷の穴、裂け目、谷間などに近寄らない。

  • 凍った河の土手でスキー、そりなどをしない。

  • 禁止された場所の氷面に立ち入らない。

  • 夜間、霧、吹雪などで視界が悪いときに氷上に立ち入らない。

  • オートバイ・車などを氷上に乗り入れない。

つまり、氷に強い衝撃が加わるようなことはしてはいけませんし、氷の裂け目など強度に心配がある場所にはそもそも近づいてはいけません。

当然、禁止されている場所は氷が脆い可能性があるため入ってはいけません。

基本的には、ゆっくり歩いている限り突然割れることはないようですが、氷が割れる徴候があれば、元来た「わだち」をたどってゆっくり戻らなくてはいけません。

schwarzweisz / Pixabay

 

氷が割れる徴候?

  • ひび割れる音
  • 水の浸みだし
  • 表面の沈下

など。

とはいえ、今回の事故のように落ちてしまう可能性も「ゼロ」ではありません。

 

落ちたらどうしたらいいの?

池の氷が凍って、その上を歩くことは基本的にないとは思います。

ただ、現実問題として引き起こされています。

もしも落ちたら、「ほぼ0℃の氷水に落水すると、防寒具着用で数時間、未着用で1時間以内が生存可能なラインとされています。

ちなみに、腰よりも浅い池であれば、付近の氷の上に寝そべるようにして避難。(面積を広くとれば氷は割れにくい)

腰よりも深い池であれば、すぐに背浮きの姿勢で救助を待つことになります。

どちらにしても、生還するためには凍った池に落ちても冷静に「避難または救助を待つ」ことになるでしょう。

 

最後に

凍った池に1人で入ると、何かあったときにどうにもならないかもしれません。かといって、人数が多いとそれだけ氷が割れるリスクがあります。

もしも、凍った池や湖などの上を歩けたとしても、たまたまあなたの体重を支えられているだけです。

もしも、氷にヒビなどが入れば一気に強度が落ちてしまいます。

氷の上を歩かないことが一番ですが、もしもの時はパニックに陥らないように行動できるかが生死を分けるポイントになります。


参考

BUZZAP!:【重要】凍り付いた池に氷が割れて落ちた時、自力で生き延びる方法
https://buzzap.jp/news/20180104-surivive-a-fall-through-ice/

yahooニュース:暖かい冬は氷が薄い。そして冷水には危険が潜んでいる
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20200102-00157447/

 

 

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