子育てをしていると赤ちゃんの定期検診があります。

今回は、娘の4ヶ月検診に行ってきたのですがひっかかってしまいました・・・

今回は、赤ちゃんに注意が必要な脱臼について紹介したいと思います。

*地域によって3ヶ月検診・4ヶ月検診と違いがあります。

 

先天性股関節脱臼

始めて聞く方も多いかと思いますが、今回娘が引っかかったのはこの「先天性股関節脱臼」を疑われたためです。

「先天性」と名前がついているように、遺伝的な要因で出生時にすでに脱臼している場合を想像されるかたも多いかもしれませんが、実は産まれた後に脱臼することも多いことが特徴です。

1日中、赤ちゃんを寝かせっぱなしにすることはまずないですよね。

ミルクやオムツ交換。

毎日お風呂に入れて、泣いたらあやします。

首がすわれば外出もします。

このように、赤ちゃんの生活は毎日繰りかえされます。

もちろん、ママさん・パパさんも最新の注意を払いますがどんなタイミングで脱臼が起こるかは分かりません。

 

気をつけることは?

実はこの先天性股関節脱臼は、男児の5~7倍ほど多く女児の方に起こりやすい脱臼です。

冬季の出生に多いようですが、娘の場合は8月生まれなので真夏ですね・・・

また、右より左側にでやすいのだとか。

内因的な要素と外因的な影響により発生するといわれています。

家族歴(血のつながった家族に先天性股関節脱臼があったなど)のある赤ちゃんに出現しやすい。

ちなみに、外的な要因の一つとして紙オムツが取り上げられています。

両サイドのテープで止める部分の幅が広くなっている紙オムツが多く、このテープで股関節の両サイドをきつく止めてしまうと股関節が曲がりにくくなり伸びた状態になり脱臼しやすいようです。

→少し強くしめないと便漏れがおこるので気持ちはわかります。ただ、股関節がしっかり曲がるかどうかは確認した方がいいでしょう。

 

特徴は?

こんな特徴がみられたら、先天性股関節脱臼が疑われます。

①股関節の開きが固い。(股を開いたときにコキコキ音がする・指で感じる)

②左右の下肢の長さが違う。→赤ちゃんを仰向けに寝かせて膝を曲げたときに、左右の膝関節の長さが違う。

③太ももの左右のしわが対象ではない。→正常な場合でも見受けられますが、今回娘が引っかかったのはこれが原因です・・・

写真を見ていただくと分かるように、右膝部分に2本・左膝部分に3本と線の数が違います。

本来なら、線の数は同じになっていることが普通のようです。

→とはいえ、絶対ではないです。(とりあえず線が左右対称でないと、検診にひっかかるでしょう)

オムツ交換をするときは、必ず注意しながら見てあげて下さいね。

 

どんな治療があるの?

小児整形外科の受診が必要になります。→一般の整形外科では、見過ごされることがあるようです。

ひとつ言えることは、「発見が早ければ早いほどいい!」ということ。

①今回のように3・4ヶ月検診で発見された場合は、乳児期ですので股関節が柔らかいです。そのため、股関節を正常な位置に保つように、生活指導がおこなわれます。

②改善が見られない場合は・・・

  • 乳児にリューメンビューゲルという装置を装着する方法
  • 乳児をベットに固定して足を引っ張る牽引(ケンイン)法

により脱臼の整復および正常な股関節の形成を促します。

*リューメンビューゲルについてはこちらで確認できます。

https://ameblo.jp/sunflowesunflowechan/entry-12388188471.html

仮に放っておいた場合、大人になってから痛みがでてくる可能性が高いので早期の手術を検討されることもあります。

mohamed_hassan / Pixabay

*小児科には定期的に受診しています。ただ、定期検診でひっかかったときは念のため受診した方がいいですよ。

 

4ヶ月検診後どうしたの?

4ヶ月検診後に、小児保険医療センターの紹介状を渡され後日、小児保険医療センターの整形外科へ検査にいきました。

医療センターでの診察方法

①家族に脱臼の病歴があった人はいなかったかの確認。
→夫婦ともにいなかったので、そのことを伝えました。

②娘を寝台に仰向けで寝かせて「特徴」で伝えた①~③の確認。
→「股関節の右側の動きが少し悪い」と診断されました。

③股関節のエコー検査
→特に異常は見つからなかったのですが、右側の動きが少し悪かったので・・・

④股関節のレントゲン撮影がおこなわれました。
→異常なしでした。

念のため、経過観察もかねて2ヶ月後さいど受診することになりました。

先生からのアドバイスは?

  1. 娘が5ヶ月だったということもあると思うのですが、「特に股を開いたり閉じたりといった体操はしなくても良いとのことでした。
  2. 衝撃的だったのが、「6ヶ月で先天性股関節脱臼が発見されると手遅れになることが多い・・・」というアドバイスでした。発見が遅れると、予後がとても悪いそうです。

ですので、定期検診は必ず受診。→ひっかかれば(病院への紹介状がもらえるかも)すぐに受診して下さい。

ネットの情報だけで素人には判断できないのでお気を付け下さい。

→もちろん、小児医療なので受診料などはいっさい発生していません。

cheskapoon / Pixabay

 

まとめ

  • 先天性股関節脱臼症は、女児に圧倒的に多い。
  • 早期発見・早期治療が基本。
  • 両足の線の数や足の長さが違うなど変化に気をつける。
  • 定期検診は必ず受診する。

参考

愛知県小児保健医療総合センター
https://www.achmc.pref.aichi.jp/department/docs/seikeigeka/kansetsudakkyu.pdf

浜松で子どもをすくすく育てるためのQ&Aサイト
http://www.hamasuku.com/faq/68.html

 

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