交通費の支給方法とは?派遣で変わった制度や実体験を解説

派遣として働いていた時代、交通費も支給されていました。

それでは、そもそも交通費はどのように支給されるのでしょうか?

今回は、派遣社員の交通費の支給方法や、2020年以降に変わった交通費の取り扱いについて紹介します。

 

そもそも派遣で交通費支給は普通なの?

実は、派遣への交通費支給が当たり前になったのは最近の話です。

そのため、「私はなかった・・・」と感じる人も少なくないでしょう。

同一労働同一賃金の施行の前は、派遣社員の求人で

  • 「時給1,300円(交通費込み)」
  • 「交通費支給なし」
  • 「交通費は時給に含む」

という募集が珍しくありませんでした。

つまり、交通費は時給に含まれていたり、そもそも支給がなかったりしました。

  • 2020年4月:大企業向けに派遣労働者への同一労働同一賃金が適用
  • 2021年4月:中小企業にも適用が拡大

したことで、派遣社員の待遇改善が進み、交通費を別途支給する派遣会社が増えました。

制度の詳細については、厚生労働省「同一労働同一賃金特集ページ」でも確認できます。

 

同一労働同一賃金について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

▶ 【内部リンク】同一労働同一賃金とは?合理的な差と不合理な差の違いをわかりやすく解説


法律では、「派遣先の通常の労働者との均衡・均等待遇」や「労使協定方式に基づく待遇」を求めています。

そのため、現在では、多くの派遣会社が交通費を別途支給しています。

ただし、支給方法や支給条件は派遣会社によって異なるため、求人票や雇用条件通知書で確認しましょう。

交通費が支給されると聞くと安心してしまいがちですが、実際には支給方法によって受け取れる金額は大きく変わります。

まずは、代表的な支給方法を見ていきましょう。

 

交通費の支給方法は?

派遣社員の交通費の支給方法はさまざまですが、代表的なものは次の3つです。

1.実費支給

    • 電車・バス代などを実際にかかった金額で支給。

 

2.距離制

    • 通勤距離に応じて支給。
    • 「1kmあたり○円」や「○~5km」「5~10km」など距離区分で決まる場合があります。

 

3.定額支給

    • 毎月一定額(例:5,000円、10,000円)を支給。

 

※支給条件が付くこともあります

上記の支給方法に加えて、次のような条件が設けられているケースもあります。

  • 月○万円までなどの上限がある
  • 高速道路料金は対象外
  • 駐車場代は自己負担
  • ガソリン代のみ支給される(車通勤の場合)

皆さんの交通費も、このいずれかの支給方法、または組み合わせになっているのではないでしょうか。

交通費は「支給されるかどうか」だけでなく、どのようなルールで支給されるのかを事前に確認することが大切です。

《交通費はルールでこんなに違う》

支給方法 メリット デメリット
実費支給 電車通勤向き 車通勤では対象外の場合も
距離制 車通勤でも支給されやすい ガソリン価格高騰時は不足することも
定額支給 分かりやすい 通勤距離が長いと不足する場合がある

※私が経験したのは「距離制」です。

ガソリン価格が高騰した時期は、交通費だけではガソリン代をまったく賄えませんでした。

 

私が経験した交通費の支給方法

私が派遣社員として働いていたときは、「距離制」で交通費が支給されていました。

通勤距離に応じて交通費が計算される仕組みで、私は車で片道十数kmほどの職場へ通勤していました。

勤務日数が多い月でも、交通費は毎月数千円程度の支給でした。

しかし、ガソリン価格が高騰していた時期には、ガソリン代だけで交通費の大半を占めることもあり、「交通費が支給されているから自己負担はほとんどない」とは言えない状況でした。

もちろん、交通費の支給方法や支給額は派遣会社によって異なります。

また、車種や燃費、通勤距離、ガソリン価格によっても実際にかかる費用は変わります。

そのため、求人を見るときは「交通費支給」という言葉だけで判断するのではなく、どのような計算方法で支給されるのかまで確認しておくことをおすすめします。

まとめ

派遣社員の交通費は、以前と比べて支給されるケースが増えています。

しかし、支給方法は「実費支給」「距離制」「定額支給」など派遣会社によってさまざまです。

私自身も距離制で交通費が支給されていましたが、ガソリン価格が高騰した時期には、交通費だけで通勤費用をまかなえないこともありました。

求人を選ぶ際は「交通費支給あり」という言葉だけで判断するのではなく、どのような計算方法で支給されるのか、上限や対象範囲はどうなっているのかまで確認しておくことをおすすめします。

なお、通勤手当には過去に課税の議論が話題になったこともありました。

しかし、現在も一定額までは所得税の非課税対象となっています。

非課税となる条件や限度額については、国税庁「通勤手当の非課税制度」で確認できます。

 

一方で、社会保険料の計算には通勤手当が含まれる点には注意が必要です。

交通費は毎月支給される金額だからこそ、数千円の違いでも1年、5年と働けば大きな差になります。

応募前に支給方法を確認しておくだけでも、後悔しない仕事選びにつながるでしょう。


最後に、応募前に確認しておきたいポイントをまとめました。

面接や派遣会社とのやり取りの際に、ぜひ参考にしてください。

派遣社員に関する制度や労働条件については、厚生労働省「派遣労働者の皆さまへ」も参考になります。

「応募前に確認したい交通費チェックリスト」

  • □ 交通費は別途支給ですか?
  • □ 支給方法は実費・距離制・定額のどれですか?
  • □ 支給額に上限はありますか?
  • □ 車通勤でも支給されますか?
  • □ 高速道路料金は対象ですか?
  • □ 駐車場代は自己負担ですか?
  • □ 交通費はいつ支給されますか?

 

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

元派遣社員としての経験や実際の給与・労働環境をもとに、派遣・正社員・労働制度についてわかりやすく解説しています。制度の仕組みだけでなく、実際に働く人の目線で役立つ情報発信を心がけています。