液体ミルク発売決定!
以前、赤ちゃんの液体ミルクが解禁された記事を紹介しました。
なんと、2019年の春には販売されることが決定しました。「本当にオリンピックまでに間に合った!」という感じです。
今回は、「日本製初の液体ミルク」について紹介します。
*2019年3月5日に発売が開始された液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」についてはこちらの記事で紹介しています。
→液体ミルク発売が開始!『発売中の「グリコ」』と『これから発売される「明治」』
液体ミルクの特徴
液体ミルクとは、海外のものでは紙パックやペットボトルにはいった物が主流です。牛乳のように開封すればミルクが飲めます。
これまでなら・・・
ミルク粉→哺乳瓶→お湯→冷ます→授乳
液体ミルクなら・・・
開封→吸い口の取り付け→授乳の手順で終わってしまいます。
また、衛生管理がしっかりしてあるので粉ミルクから作るよりも衛生的です。
液体ミルクの日本第一号は「江崎グリコ」
まだ、試作段階ですが2018年11月19日に厚生労働省で江崎グリコが開発した液体ミルクの試作品が発表されました。
記者会見は、同日に発足した日本栄養士会などでつくる「赤ちゃん防災プロジェクト」がおこないました。
*液体ミルクが解禁された理由の一つに2016年の熊本地震が契機になっています。
赤ちゃん防災プロジェクト
主体:日本栄養士災害支援チーム(JDA-DAT)→会員数は約5万人。
災害時の乳幼児の命を守るため、母乳代換食品(粉ミルク・液体ミルク)の備蓄、提供を推進することが目的。
災害発生時の搬送と提供や液体ミルクに関するガイドラインの作成及び周知を担います。
今後の液体ミルクに関する根幹となるチームになっていくでしょう。
国内メーカーが準備を急いだ結果半年前倒し!
日本で販売するには、厚生労働省の承認+消費者庁の「特別用途食品」という許可を取るなど厳しいハードルがいくつもあるためどんなに早くても来年後半と思われていました。
つまり、「オリンピックに間に合ったらいいな~」という感じでした。
世間に周知されまでの期間を考えると、半年間の前倒しはオリンピックまでに十分な期間が用意されたことになります。
開発までに時間がかかると思われたもうひとつの事情!
商品を開発する以上、コストがかかります。売れない商品を作っても、赤字が広がるばかりです。
海外では主流でも、日本ではほとんどの人にとって未知の商品です。
つまり、液体ミルクを作っても売れるかどうか分かりません。
最初は、災害用備蓄として売れても私たちのような一般消費者に売れなければ大量の在庫を抱えてしまうことになります。また、賞味期限があるため期限が過ぎれば全て破棄しなくてはいけません。
企業としては、こういった事情もあったようです。
江崎グリコが乳児をもつ親1000人にアンケートを実施!
液体ミルクを「使ってみたい!」と答えた人が、なんと51.8%。
かくいう私も、3ヶ月の娘がいるので使ってみたいと考えています。(販売される頃には1歳頃)
このアンケート結果も企業の開発・販売促進の理由の一つになったようです。
まとめ
日本での液体ミルク解禁は、
①震災
震災時は、そもそも完全母乳にこだわってしまったというミルクへの偏見による弊害も一部ではあったようですが・・・
まずは、液体ミルクの安全性と効果を粉ミルクと合わせと普及していく必要があります。
②東京オリンピック
海外ですでに当たり前になっている液体ミルク。ですが、コンビニに売られていなければどうでしょう?
もちろん、液体ミルクをコンビニに置くかどうか分かりません。ただ、オリンピックだけでいえばしょうじき日本の場合は授乳室が完備されている施設もたくさんあるのでそこまで困ることはないでしょう。ただその反面、外国人にとって「コンビニはなんでも売られている」という認識が広まっていることは確かです。
これら2つの大きな出来事の結果だと考えられます。
どちらにしても、やっと決まった液体ミルク。
今後どれだけ普及するかは私たち次第だということですね。
参考
日本栄養士会 News Release「赤ちゃん防災プロジェクト発足」
→https://www.dietitian.or.jp/important/1119JDA-DAT.pdf
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