液体ミルクについて、以前の記事で紹介しましたがついに発売が開始されました。お湯もなにもいらない、調乳されたミルクをそのまま飲むことができる液体ミルク。
今回は、「発売が開始された液体ミルク」をご紹介します。
液体ミルクの機能性についてはこちらの記事で紹介しています。
液体ミルクはいつ発売?
さて、災害時の避難場所の備蓄としても期待されている液体ミルク。2019年3月5日から発売が開始されました。
ただし、日本初の液体ミルク発売企業である「江崎グリコ」の公式販売サイトが初めての販売場所となります。公式HPはこちらから→公式HP
2019年3月11日から全国のベビー用品店などでも取り扱われるようになります。
アイクレオ赤ちゃんミルクとは?
グリコが販売を開始した初の液体ミルクの名前は「アイクレオ赤ちゃんミルク」という名前ですが、「アイクレオ」といえば、これまでも粉ミルクがありました。残念ながら、高いため私は購入したことはありませんが・・・
さて、そんなアイクレオシリーズから液体ミルクが発売されました。
どんな商品?
125miの紙パックでストローが付いています。分かる方は、小学校の給食ででていた紙パック(長方形)の牛乳を思い浮かべて下さい。(自動販売機などで売られている紙パックのジュースと同じ形)
ストローが紙パックに付いていて、取り付ければ完了。当然、そのまま飲むわけではないですよ・・・
このストローは、哺乳瓶などに移し替えるときにこぼれないようにするためのストッパーの役割を果たしています。
125mlで定価200円。(江崎グリコの公式HPでは1箱12本入りが2,592円で発売されています。)
→12本入りですが、まともに1日使えば2日もたない量です。その理由は以下でご紹介しています。
特徴は?
1箱125mlといわれても赤ちゃんにどれだけ飲ませればいいのか分かりにくいかもしれませんので、大体のミルクの目安量をグリコの公式HPからみていきましょう。
「アイクレオ赤ちゃんミルク」早見表
月齢 | 平均体重 | 1回の使用量 | 授乳回数(回/日) |
~1/2ヶ月 | 3.0㎏ | 80~100㎖ | 7~8回 |
1/2~1ヶ月 | 3.7㎏ | 120㎖ | 7回 |
1~2ヶ月 | 4.6㎏ | 140~160㎖ | 6回 |
2~3ヶ月 | 5.6㎏ | 160~180㎖ | 6回 |
3~4ヶ月 | 6.4㎏ | 200~220㎖ | 5回 |
4~5ヶ月 | 7.0㎏ | 220㎖ | 5回 |
5~6ヶ月 | 7.4㎏ | 220~240㎖ | 4+(1)回 |
6~9ヶ月 | 7.7~8.2㎏ | 200~240㎖ | 3+(2)回 |
9~12ヶ月 | 8.4~8.8㎏ | 200~240㎖ | 2+(3)回 |
さて、この表からみると生後1ヶ月を過ぎる頃には量でいえば1本では足りなくなります。ですが、注意すべきは授乳回数です。例えば、私の娘は生後7ヶ月ですが1日の授乳回数は平均5回はあります。当然、飲むときもあれば飲まないこともあります。
娘の場合
つまり、娘の場合は7ヶ月で授乳回数が5回。1回につき、平均約200mlは飲むので2本必要になります。計算すると5(授乳回数)✕2(本)で1日約10本は必要になります。もちろん気分がのらずに飲まないこともあります。そうなると、いったん開けたミルクは使えないためさらにもう1本使うことになります。
液体ミルクに限ったことではないですが、ミルクの大前提は飲み残しは捨てることにあります。ですが、「もったいない!」と思って現実的には捨てずに冷蔵庫という選択をしてしまうかもしれません。
実際、しっかり守れば少量しか飲んでいないのに捨てることになることも少なくはないでしょう。ただ守らない場合は1つだけ知っておく必要があります。開封前なら無菌状態になっているため安全です。ですが、商品説明にもありますが「開封後はすぐに飲む」ことが条件です。
これは、たとえ口にしていなかったとしても開封後の品質はどうしても劣化していってしまうためです。
娘なら、入浴後に約160mlはミルクを飲むのでその時間を狙って飲ませてみると無駄がなさそうです。液体ミルクを使うタイミングや、そもそも飲む量や回数もそれぞれ個人差があります。先程の一覧表は、あくまで目安ですので必要以上にこだわる必要はないですよ。
便利な液体ミルクの使い方
❶アイクレオ赤ちゃんミルクは、常温保存で6ヶ月の保存が可能です。調乳済みのため、お湯や水も必要なく哺乳瓶に移し替えればそのまま使用することができます。
→災害時だけでなく、旅行時など自宅にいないときはまちがいなく重宝するでしょう。
➋きれいに手を洗う。
❸未開封の赤ちゃんミルクをよく振ってから使用。
❹ストッパーの付いた専用ストローがあるので装着。
❺哺乳瓶にミルクをうつす。
❻飲ませる。
これまで、お湯の準備や粉ミルクの調乳で大変だった手間がすべて省けます。さすがに、金額的に1日すべてを液体ミルクで過ごすことは難しいですが、いざというときの備蓄にはもってこいです。
最後に
3月5日に「液体ミルクの販売許可を消費者庁から取得した」と発表したのは「江崎グリコ」と「明治」です。明治のHPをみると、今回の記事で紹介した江崎グリコの液体ミルクと少し違うことが分かります。
明治の液体ミルクとは?
まだ、詳しくは分かりませんが災害時の備蓄を特に意識して「強固な堅牢性」をもったスチール缶が採用されています。そして内容量は240ml。保存期間は1年と長くなっています。(詳細は、3月13日に発表される)
「ほほえみ らくらくミルク」→2019年4月下旬から全国展開されます。(税別215円)
一般では、江崎グリコの液体ミルク・災害時は明治の液体ミルクという使い分けもできそうです。確かに、災害時なら1缶を複数の赤ちゃんで分け合うことも想定できます。そうなれば、量は多い方がいいですよね。また、備蓄倉庫が損傷を受けたとしてもスチール缶なら無事かもしれません。
これからも、様々な種類が期待できる液体ミルク。普段使いとして・災害対策としてなど、どんな状態でも使える液体ミルクがこれからも出てくれば、親としても「この方法がある!」と選択肢を増やすことができます。
これからも、液体ミルクへの期待は高まります。
参考
グリコHP
→https://www.icreo.jp/products/akachan-milk/
明治HP
→https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2019/detail/20190132_01.html
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