前回の記事で、派遣社員に応募・面接までの経験を紹介しました。
ですが、実際に派遣社員になってみると時給の恐怖を身に沁みて思い知る事になりました。
正社員時代では、給料が保障されていたのに派遣社員にはそれがない・・・
この恐怖は、体験した人にしかわからないでしょう。
それでは、今日は、その時給の恐怖について私の体験談を紹介していきます。
派遣社員の現実
時給換算を甘くみていた・・・
多くの方は、時給1000円越えはどのような印象でしょうか?
2025年ごろからは時給が1000円台が当たり前でしたが、私が10年ぶりに就職活動をしたのは2021年(令和3年)。
まだまだ、時給1000円越えが当たり前ではない時期でした。
そんな中で、こんな給料形態でした。
- 基本給:1h・・・ 1,400円
- 残業・休日手当・・・1.750円
- 深夜手当・・・. 350円
ちなみに、ボーナスはありませんでしたが交通費は10円/kmでした。
*通勤費は毎月6000円前後でしたが、そもそも片道15km(往復で30km)のため、ガソリン代は月1万円程かかるため赤字。
*深夜手当は、「夜勤」があるわけではなく、勤務は「早出」と「遅出」の2交代制で、遅出の影響で過ぎた分が深夜手当てが出るというかたち。
〈ワンポイントアドバイス!〉
深夜手当は、午後10時(22時)から翌朝午前5時までの労働に対して、労働基準法で定められた深夜労働時間帯で、通常時給の25%以上(私の場合なら1,400円→1,750円)の割増賃金が義務付けられている。
さて、この給与形態で1ヶ月に22日間➕土曜日の出勤が不定期で1日〜2日あるため、実際、1ヶ月で24日前後働くことになります。
それでは実際の給与は1ヶ月にどれくらいになったと思いますか?
想像以上に厳しい現実
具体的に、就職してから1年後の令和4年の給与明細を見ながら私の明細を見ていきましょう。
- 1月手取り・・・243,932円
- 6月手取り・・・180,036円
- 12月手取り・・・217,756円
この給料の違いは、工場カレンダーにありました。
私は工場経験がなく知らなかったのですが、実は多くの工場では、長期休暇が年に3回あります。
それが、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始です。
私が就職した工場も例に漏れず、年に3回で9連休ほどになりました。
普通なら喜べるのですが、先ほど紹介した手取りのように派遣はあくまでも働いた時間給です。
そのため、休みの日は無給ということになります。
6月はそのため手取りが18万円となっています。
→12月は、年末年始が重なっていますが、休日出勤や残業が重なったため手取りが21万円になっていますがそれだけ休みなく働いていたということです。
さらに詳しい情報は、次回の記事で当時の源泉徴収票を見ながら紹介していきますね。
さて、ここで私が注目し欲しい点は、その月によって手取りが18万〜24万と差が6万円ほど変わってしまう点です。
特に、手取りが18万の月は絶望したことを今でも鮮明に覚えています。
正直、福祉業界で働いていた時とそれほど給料は変わらないので、ある意味見慣れた手取り収入でした。そもそも当時は非一人暮らしでしたので・・・
ですが、幼稚園の子供が二人と専業主婦の妻の3人を養う立場でこの給料は「絶望」の一言でした。
時給も悪くないと思っていたのに、こんな結果となってしまいました。
派遣で家族4人が暮らせる給料とは?
そもそも、私の家族4人家計の場合は「光熱水費・携帯やネット代・食費・家賃」これだけで、月18万円は最低でも必要になります。
ただ、家電の買い替えなど何かイレギュラーがあれば即赤字になるレベルです。
それでは、そもそも家族4人が生活するには時給いくらの仕事が良かったのでしょうか?
結論から言って仕舞えば・・・
→時給1,500円以上が現実的な最低ライン。
月160時間(夜勤想定)で総支給24万円、手取り約20万円
*私のような2交代制なら時給1,600円以上が現実的な最低ラインでしょう。(日勤中心で月160時間稼働時、総支給25.6万円、手取り約21万円)
つまり、基本給があと100円足りませんでした。
「たった100!?」と思うかもしれませんが、ここには天と地の差があります。
→派遣時給100円の差は、月収1.6万円、年収約20万円の差が生じる。
皆さんも、仕事を選ぶときは時給を確認してくださいね。
数字を雑に扱うと私のように大変なことになります。
そして、これは年収と手取りに大きな影を落とします。
次回は、年収について当時の年末調整を見ながら紹介していきますね。



コメントを残す