皆さんのご自宅にはネズミがいますか?
ハムスターのようにペットして飼っているネズミではなく、イエネズミの話しなんですが・・・
今回は、「あっという間に増えていくイエネズミ」のお話です。
そもそもネズミってそんなに増えるの?
「ネズミ算」という言葉を聞いたことがありませんか?
ネズミ算にはこんな話があります・・・
- 正月にネズミの夫婦が子どもを12匹出産→1回目の出産
- 2月になると12匹が2匹ずつつがい(6組のカップル)になり、それぞれ12匹づつ出産。
- 元の親も出産するため、7組のカップルが12匹ずつ出産。
→子どもの数が7組のカップル✕12=84匹
→親の数が14匹
84+14=98匹(親が2回目の出産をする頃には約100匹になっている)
これが、1年間続いたらとんでもない数になるというのが「ネズミ算」です。
それでは、そもそもなぜネズミが増殖するといけないのでしょうか?
そもそも、「ネズミなんて見たことない!」という方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
ネズミをそもそも見たことがない!?
「家にネズミなんていない!」なんて言われる方も多いかもしれませんね。
とはいえ、2019年8月6日に東京・渋谷にあるファミリーマート店内にネズミの群れが走り回っておりその様子がSNS上で話題になっていました。
それでは、ネズミの被害が多い都道府県をご存じでしょうか?
生活110番に寄せられた相談件数より
被害が多い県(ベスト5)
- 山梨
- 岐阜
- 愛媛
- 東京
- 長野
被害が少ない県(ベスト5)
- 岩手(43位)
- 兵庫(44位)
- 山口(45位)
- 島根(46位)
- 青森(47位)
*生活110番に寄せられた相談件数は東京がもっとも多い。
意外にも、東京のネズミ被害が、47都道府県のうちベスト4位にはいっています。
先程、紹介したファミリマートでネズミが大量発生していたのも、そもそも東京ではネズミの被害が多いことを考えると当然といえばとうぜんなのかもしれません・・・
それでは、ネズミの被害にはどんな物があるのでしょうか?
ネズミ被害!
❶家の資産価値が破壊される
- 家の柱・壁がかじられ至る所が傷んでいく。
- ソファや断熱材などの綿は巣に作るにはもってこい。
- 糞が家中にまき散らされる。
*ネズミは、1週間に2~3㎜ほど前歯が伸びていきます。つまり、固い物を噛んで日頃から歯を削る必要があります。
→柱・コード・家具など固い物がその対象になる(クルミすら簡単に削ってしまうため、ひとたまりもありません)
➋ネズミがダニや病原菌をもってくる。
- ネズミは、現在は治療法が確立された「ペスト菌の媒介者」としても有名。
- それ以外にも、ネズミにはイエダニが寄生しているため自宅にダニが増殖。
- ダニ自身も病原菌をもっている。
つまり、「ネズミが発生した!」ということはダニの駆除も同時にやっていく必要があります。
❸ネズミの病原菌や糞が家の中に飛び散る
ネズミって走り回りますよね・・・
しかも、1匹や2匹ではありません。ネズミの繁殖力については後述しますが、かなりの数のネズミが家中を走り回ることになります。
ちなみに、ネズミがもつ病原菌としては「サルモネラ菌」や「腸チフス」、「E型肝炎」など多岐にわたります。
また、ネズミに噛まれることでアナフィラキシーショックが起こることもあるため、場合によっては命に関わることさえあります。
そんなネズミが台所を走り回れば、当然食べ物や食器などに触れてしまい不衛生になることはいうまでもありません。
さしずめ、ネズミによる「感染住宅」になってしまいます。
*ネズミを捕食するために蛇やイタチなどに襲われる可能性もあるため注意が必要!
ネズミの種類によって繁殖力は変わる!
そもそも、ネズミは「人の住まいに生息=イエネズミ」と「山に生息=ノネズミ」に大きく分けられます。
家にでるイエネズミ
- ドブネズミ・・・下水道に生息
- クマネズミ・・・屋根裏やビルに生息
- ハツカネズミ・・・自然環境が近くにある家屋・倉庫・物置などに生息
*ハツカネズミは、ノネズミとしても分類される。
さて、イエネズミのなかでも家に住み着くネズミの8~9割はクマネズミなんですが・・・
それぞれ、繁殖力が異なります。
ドブネズミの場合
- 寿命 →3年
- 繁殖時期 →生後3ヶ月~
- 妊娠期間 →約3週間
- 1回の出産で産まれる子→6~10匹
- 1年に妊娠する回数 →5~6回
- 1年に産まれる数 →30~60匹
クマネズミの場合
- 寿命 →3年
- 繁殖時期 →生後3ヶ月~
- 妊娠期間 →約3週間
- 1回の出産で産まれる子→5~8匹
- 1年に妊娠する回数 →5~6回
- 1年に産まれる数 →25~50匹
ハツカネズミの場合
- 寿命 →1~2年
- 繁殖時期 →生後1ヶ月~
- 妊娠期間 →18~20日
- 1回の出産で産まれる子→4~7匹
- 1年に妊娠する回数 →6~10回
- 1年に産まれる数 →25~70匹
このように、ネズミの寿命は3年以内ですが、1匹のネズミが年間に生むネズミの数は一番少ないクマネズミでも50匹です。
これは、1年間の妊娠回数が5回・6回と多いことや、1回の出産で5匹程が一気に産まれてくるためです。
冒頭で説明したネズミ算のように、放っておけばおくほど、どんどん増殖していくことも頷けます。
家にネズミがいるということは、こういうことです。
分かりやすくいえば、ゴキブリと同じでネズミが家にいれば「増殖している」ということになり、見たことがないなら「繁殖していない」ということになります。
そして、1度繁殖されてしまうと個人で駆除することは困難になります。
ネズミ駆除?
そもそも、ネズミを寄りつかさないためには・・・
- 餌となる物を徹底的に無くす(ネズミは、餌がないと2~3日で死ぬ)
- 家をキレイに保つ
ことが大事になります。
これは、ゴキブリ対策としてもよく言われることですよね。
とはいえ、子育てをしていると子どもがあらゆる物を散らかしてしまうためなかなかできませんよね。
我が家の場合は、最近息子がコップのお茶や牛乳をワザと床にぶちまけるので片付けが大変ですが・・・
衛生面を維持することが本当に難しい毎日です。
さて、そんなネズミ退治には市販品としても様々な物が売られています。
- 毒餌・・・ネズミの死体が特に夏場は腐って大変なことになる。(ゴキブリとは違う!)
- 超音波・・・ネズミが嫌いな音を聞かせるわけですが、すぐに慣れて「5日後に戻ってきた」なんてことも。
- 粘着シート・・・確実に処理できるのですが、「ラットサイン」といわれるネズミの行動経路を見極めることが難しい。
ゴキブリとは違い、毒餌を撒くとネズミの死体から蛆がわいたり、病原菌が発生したりとまさしく2次災害になりやすいのでハッキリ言って「精神的にも衛生的にも金銭的にも危険」です。
→毒餌を食べて壁の間で死んだネズミの異臭により「壁を壊した!」なんて事例まであるようです・・・
基本的に、ネズミの死骸はすぐに回収して捨てる必要があります。
最後に
自分がどんなに「家をキレイにした!」と思っていても、ネズミが1週間経ってもいなくならないのなら餌がどこかにあるということになります。
そして、ネズミを見つけたら3週間以内に駆除しないと、それこそネズミ算式にどんどん増殖していきます。
ネズミの駆除は、やはり信頼できる業者を選んで依頼した方がいいでしょう・・・
とはいえ、そもそも家にネズミが住み着く理由はネズミにとって「食・住」が揃っているためです。
- 「食」は、食べカスを掃除し食べ物は容器や冷蔵庫に入れる(ダンボールや袋に入れただけでは簡単にかじられる)
- 「住」は、紙・布・木など巣にできそうな物をあらゆる所からかき集めてくるため、巣の材料となる服やタオルなどはプラスチックケースに片付け、いらない物は捨てる。
ネズミ対策は家の大掃除から。
駆除するときは、慎重に検討して下さいね!
参考
Jcastニュース:ファミマ店舗でネズミがウジャウジャ 動画にネット騒然….店舗は休止に
→https://www.j-cast.com/2019/08/06364470.html
生活110番
→https://www.seikatsu110.jp/
ネズミバスターズ
→https://nezumi.kosho6471.com/byougenkin/
みんなのネズミ掃除屋さん
→https://minnezumi.com/faq/lifespan.html
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