赤ちゃんの寝かしつけ 「抱っこ歩き」と「必要な時間」とは?

 

この記事では、「赤ちゃんの寝かしつけの方法」についてお伝えしています。

子育ては、一筋縄で行かないですよね。特に、赤ちゃんに「普通」は通用しません。まさに、新米ママ・パパにとって赤ちゃんは未知との遭遇なのかもしれません。

さて、そんな赤ちゃんの寝かしつけをあなたはしたことがあるでしょうか?

かくいう私は、このブログの命題通り「二児パパ」ですので、悪戦苦闘した経験があります。

とはいえ、寝かしつけは奥様が中心だったため、あまり偉そうなことを言うと怒られてしまいそうですが・・・

今回は、そんな「はじめから知っていれば・・・理化学研究所が発表した科学的な赤ちゃんの寝かしつけ」についてご紹介します。

 

赤ちゃんの寝かしつけは1時間以上かかることも・・・

赤ちゃんの寝かしつけは、本当に一筋縄ではいきません。

例えば、泣き出したら抱っこしてあやしますが、残念ながらすぐに泣き止んでくれるわけではありません。

特に、私の場合は賃貸に住んでいるため赤ちゃん(息子)の夜泣きにより隣からの苦情もありました。

残念ながら、赤ちゃんの夜泣きは「騒音問題」として捉えられる原因になってしまいます。

そのため、外に出て泣き止むまで抱っこしていたこともありました。

joffi / Pixabay

ですが、「やっと寝た・・・!?」と思っても、ベビーベットに横にしたとたんにまた泣いてしまうことも日常茶飯事でした。

そうこうしている内に、泣き止むまでに1時間以上かかることも普通でしたね・・・

もちろん、個人差があるため寝付きのいい赤ちゃんもいるとは思いますが、我が家の場合は例にもれず泣き止むまでに時間がかかっていました。

それでは、理化学研究が2022年9月14日に発表されたプレリリースはどういった内容だったのでしょうか?

 

赤ちゃんの寝かしつけは「輸送反応」が基本!?

これまで、イメージで分かっていたつもりでやってきた赤ちゃんの寝かしつけでしたが、なんとそれを科学的に証明する内容でした。

結論を先に言えば、「輸送反応を利用する」という内容でした。

 

「輸送反応」ってなに?

理化学研究所では、以下のように説明されています。

哺乳類の赤ちゃんに生得的に備わっている、運ばれるときにおとなしくなる反応。運ばれるときに赤ちゃんは、泣きの量が減り、鎮静化し、副交感神経優位状態となる。

四足歩行動物ではコンパクトな姿勢になることも多い。親が子を運ぶときに安全にスムーズに運べるよう、親に協力する反応だと考えられている。

つまり、赤ちゃんに本能的に備わっている機能の1つで、赤ちゃんが運ばれるときに見られる反応のことです。

実は、この輸送反応に関しても理化学研究所が2013年4月19日に発表しています。

fancycrave1 / Pixabay

輸送反応の研究結果

当時の研究では・・・

  1. 生後6カ月以内のヒトの赤ちゃんとその母親12組が協力
  2. 母親に赤ちゃんを腕に抱いた状態で約30秒ごとに「座る・立って歩く」という動作を繰り返してもらう。

 

《結果》

  • 母親が歩いている時は、座っている時に比べて赤ちゃんの泣く量が約10分の1。
  •     〃      自発的な動きが約5分の1。
  • 心拍数が、歩き始めて約3秒程度で顕著に低下する。

つまり、2013年の研究の時点で、輸送反応により赤ちゃんがリラックスすることは科学的に証明されていました。

ただし、この時の研究では「運ぶ時間が約20秒間と短い」・「運ぶのをやめると赤ちゃんは再び泣き出す」という根本的な問題が残ってしまっていました、

ですが、今回の研究はさらに一歩勧めた研究となっていました。

 

科学的に「赤ちゃんの泣き止み」と「寝かしつけ」を研究

2022年9月14日に発表された研究では、生後7カ月以下の赤ちゃん21人とその母親の協力されています。

お母さんが赤ちゃんを・・・

  1. 「抱っこして歩く」
  2. 「抱っこして座る」
  3. 「ベッドに置く」
  4. 「ベビーカーに乗せて前後に動かす」

それぞれの赤ちゃんの状態と心電図が記録されました。

その結果、座ったままでの抱っこでは泣き止まないことが証明されました。

jakobking85 / Pixabay

さらに言えば、赤ちゃんが大人しいとき・ぐずっているときは、「座ったままの抱っこ」や「ベットに置く」といった動かないときは泣き出してしまう傾向が見られました。

逆に、激しく泣いていた赤ちゃんであっても抱っこ歩きを5分間行うと、なんと全員が泣き止みました。

さらに、45.5%つまり約半数の赤ちゃんが抱っこ歩きで寝てしまうという研究結果まで見られました。

これは、ベビーカー移動よりも抱っこ歩きの方がさらに効果が高い傾向が見られました。

とはいえ、まだ「抱っこ歩きで赤ちゃんが眠った後も、ベッドに置くと起きてしまう」という課題がありました。

 

ベッドに置いても目覚めない方法があった!?

「赤ちゃんの背中センサー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

まるで背中にセンサーがあるように、ベットに横にされた赤ちゃんは目を覚まして泣き出してしまうことがよくあります。

実際、私も赤ちゃんの寝かしつけで一番難しいと感じた点でもあります。

今回の研究では、このことについて分かったことがありました。

例えば、親の腕の中で眠った赤ちゃんをベッドに置くとき、実は赤ちゃんが目覚めやすいのは親から体が離れるタイミングだったことが分かりました。

つまり、体が離れた時にすでに目覚めていた結果、ベットに背中が触れたタイミングで泣き出したように見えていただけだったようです。

それでは、どうすれば赤ちゃんはベットに置いても泣き出さずに寝てくれるのでしょうか?

jelly / Pixabay

輸送反応と寝かしつけのタイミング!

輸送反応を利用した抱っこ歩きで寝た赤ちゃんがベットに置いた時に目覚めたグループと寝続けたグループで検証が行われました。

その結果、ベットに置く前の赤ちゃんが寝ていた時間の長さが影響していたことがわかりました。

 

起きてしまった赤ちゃんは・・・

  1. 眠り始めてから平均3分間、寝続けていた赤ちゃんは平均8分間経ってベッドに置かれていた。
  2. 寝続けていた赤ちゃんであっても、眠ってから5分間以内に置かれた場合には、置く途中で目を開けたり声を出したりと、かなり起きかけていた。

つまり、眠ってから5分以内にベットに置いてしまうと眠りが浅いため起きやすくなってしまうことが分かりました。

逆に言えば、赤ちゃんが眠り始めてから5~8分間ほど待つと、より深い睡眠の段階に入ることが分かりました。

確かに、寝かしつけるときに抱っこしながら歩くと眠ってくれることはよくありました。

ただ、眠ってからさらに5分以上待つことはあまりしてこなかったように思います。

だから、ベットに置いた時にすぐに目覚めて泣いていたのか・・・

 

最後に

子育ては、一筋縄ではいけません。

とはいえ、少しでも知識があればそれを試すことができますよね。

今回の方法も全ての赤ちゃんに当てはまるわけではないと思いますが、夜泣きが激しいのなら試して見てもいいかもしれません。

そもそも、寝かしつけに1時間かかるのなら、10分ちょっとで寝てくれる可能性があるのなら試さない手はないですよね・・・


まとめ

赤ちゃんが泣いている時は、

  1. 抱っこしてできるだけ一定のペースで5分間歩く。
  2. その後、赤ちゃんが寝ついてもそのままベッドに置かずに、抱っこしたまま座って5~8分程度待ってからベッドに置く。

こうすることで、赤ちゃんが起きずにさらに深く眠れる可能性が高いことが分かりました。

皆さんの睡眠時間確保ができることを願います。

ではでは、今回はこれで失礼します。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です