アシナガバチの巣は絶対駆除? スズメバチとはこんなに違う!?

 

我が家のマンションのベランダにアシナガバチが巣を作りました。

今の所、駆除せずに傍観中。

最初は2匹だけでしたが、それから1ヶ月ほどたち7~9匹ほどに増殖中・・・

さて、そんなアシナガバチですが問答無用で駆除した方がいいのでしょうか?

今回は、「アシナガバチの巣は速攻駆除が正解なのか!?」についてご紹介します。

 

そもそもアシナガバチってなに?

「アシナガバチ」とは、スズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチの総称。(「スズメバチ」は、スズメバチ科スズメバチ亜科に分類)

さて、そんなアシナガバチですが日本では3属11種が生息しています。

どれも同じアシナガバチに見えますが、実はこんなにたくさんの種類がいます。

ベランダにできたアシナガバチの巣を下から撮った写真がこちら。

頑張って子育てしていますね・・・

親としては、ついつい感情移入してしまいます。

それでは、そもそもアシナガバチは危険なのでしょうか?

 

アシナガバチは危険?

どこでも見かけるアシナガバチですが、危険かどうかと問われれば「アナフィラキシーショックにより命の危険がある」ため当然、刺されれば危険です・・・

とはいえ、アシナガバチは必ずしも「駆除しないといけない!」という存在ではないようです。

それでは、絶対駆除が必要と言われるスズメバチと積極的な駆除が行われないアシナガバチの違いから見ていきましょう。

 

スズメバチはなぜ駆除の対象になるの?

スズメバチは、

  • 体が大きい(~40mm程)
  • 毒性が高い(毒を霧のように撒き散らし、眼に入れば失明することも・・・)
  • 攻撃性が高い(凶暴)

とまさに3拍子揃っています。

しかも、集団で人を襲います。

何度も毒針を突き刺してきたり、アリのようにフェロモンで仲間を呼ぶのでかなり危険。

考えただけでもゾッとしますよね・・・

*巣の近くを通っただけでも襲われることも多く、毎年約20人ほどが命を落としています。

 

アシナガバチの特徴は?

一方、アシナガバチの場合はスズメバチのように攻撃性はそれほどありません。

スズメバチが攻めなら、アシナガバチは守り!

つまり、巣を攻撃するなど巣に近づいたり人間が威嚇すると攻撃してきます。基本的には、なにもしなければ襲われることはありません。

とはいえ、巣の近くに出入り口などがあると刺される可能性があるため、その時は駆除する必要があります。

アシナガバチの大きさは26mm程で細身。

 

ただ、種類によってはスズメバチよりも毒性が強い種類がいるなど油断はできません。

  • 刺されると激痛・・・キアシナガバチ
  • 攻撃性が高い ・・・セグロアシナガバチ

このような種類もいます。

 

アシナガバチの巣を駆除するタイミングは?

アシナガバチの巣は、冒頭の写真で紹介したように「お椀を逆さにしたような・・・」「蓮の実のような・・・」「シャワーヘッドのような・・・」そんな形をしています。

そんなアシナガバチの巣は、意外にもスズメバチの巣(丸型やフラスコ型など)よりも頑丈にできています。

そのため、枝などで突いた程度では落とすことができません。

 

アシナガバチの巣を駆除

❶夜間に周囲に明かりがないことを確認して駆除する。

→働きバチは、夕方~夜間に戻ってくるため戻ってきたハチに襲われないようにするため。
→暗闇では、ハチの動きが鈍くなるため。

 

➋殺虫剤を巣の斜め下や横から吹き付ける。

→殺虫剤に非常に弱い。
→殺虫成分から避けるため、風上には立たない。

*しないとは思いますが、真下から噴射すると上からハチが降ってくるため危険

 

❸明かるくなってから、ハチが巣にいなくなったことを確認し、巣を落として燃えるゴミへ。

 

巣の使われ方!

アシナガバチの生態をみていくと・・・

  1. 4月~5月に女王バチが単独で巣を作り始める。
  2. 6月頃に働きバチが羽化して共同生活。
  3. 巣は急速に拡大し蜂の数も増える。
  4. 8月~9月に最大。→この時期に巣を刺激すると危険!
  5. 10月には、女王バチなど一部の蜂は越冬のため巣を破棄(ほとんどの蜂は全滅)

つまり、そもそも4月頃から蜂の巣がないかを確認していく必要があります。


巣を駆除しても同じ場所に巣を作ることもよくありますが、巣は1年限りで捨てられ再利用はされません。

→一度発見すれば、その場所は蜂の巣を見つけるポイントの1つになります。

*ちなみに、アシナガバチの巣は10月頃に完全に停止してしまうため、蜂の巣を見つけた時期によっては待った方が安全です。(働きバチの寿命は1ヶ月ほど)

 

アシナガバチの巣は駆除すべき?

アシナガバチは、基本的に大人しい蜂です。

また、自然界では農作物や庭木に付く「毛虫」や「イモムシ」を食べたり、花粉を媒介するなど害虫というよりは、むしろ益虫として役立っています。

そのため、あまりむやみやたらに駆除の対象とはならないようです。

例えば、神戸市のHPにも「アシナガバチと上手に付き合う」ことが推奨されています。


また、スズメバチがアシナガバチを襲いにくることがあります。

そのため、周辺の全てのハチの巣を見つけることはできないため、日頃から「殺虫剤を準備しておく」「布団などを取り込むときは注意する」など警戒だけはしておくべきでしょう。

*よくやってしまうのが、見やすいところにできた蜂の巣を警戒するあまり、別の所にできた蜂の巣を見落とす場合。

→ハチは、安全な場所に巣を作るため1つあれば、他にもあるかもしれないことを意識した方がいいでしょう。

 

最後に

今回は、アシナガバチについての紹介でした。

私の場合は、普段通らないゴミ箱を置いた先に巣ができているのですが、今の所様子をみている状態です。

8月にはいり、刺激しないようにする必要があるため、これからのハチには特に注意して下さいね!

特に、子ども達と外出するときは子どもが無闇にハチに近づかないように気をつけてあげて下さいね。


参考

みんなのハチ駆除屋さん
https://minhachi.jp/knowledge/bee-type.html

神戸市:アシナガバチと上手に付き合おう
http://www.city.kobe.lg.jp/a84140/kenko/health/hygiene/life/bee/ashinagabachi.html

 

 

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