スピード取り締まりの強化!?新オービス「可搬式」! 検挙数は上がる?

 

皆さんは、車に乗りますか?

通勤・仕事・家族旅行など、車に乗る機会は意外と多いのではないでしょうか?

さすがに住宅街でスピードを出す人はいないと思いますが・・・

と言いたいところですか゛、通学路や狭い道路でもスピードを出して走行するドライバーはたまに見かけます。

ですが、制限速度についてはこれまで以上に注意が必要です。

今回は、賛否両論がある「新型オービス」についてご紹介します。

 

「オービス」ってなに?

そもそもオービスとは、「自動速度取締装置」のことで24時間無人で違反車両を見張っています。例えば、道路を走っていると「速度監視カメラ設置」などと書かれた警告板を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

普通に考えれば、「監視カメラの表示」をしない方が警察からすれば検挙数を増やせるように思います。ですが、設置の有無を前もって表示しているのは理由があります。

 

警告板の設置

①例えば、刑事ドラマで「容疑者の指紋を本人の了解もなく、事情聴取のときに出した湯飲みからとった指紋などは証拠として認められない!」なんてシーンがよくありますよね。

これは、裁判では資格のある証拠だけが証拠として採用されるためです。そもそも何でもありなら違法捜査がいくらでもできてしまうため、冤罪を助長させてしまいます。

→同じように、オービスでの写真の証拠能力を証明するために、「事前告知」「犯罪行為の瞬間の撮影→現行犯」が必要とされています。

 

②同乗者がいた場合、撮影される側の肖像権やプライバシー権を侵害することになり得るため。

と言うわけで、オービスが設置されている手前には必ず警告板が設置されているはずでした・・・

*ちなみに、①②の理由は過去の判例からそうされているだけで、法律で規定されているわけではないようです。

Activedia / Pixabay

 

新たな取り締まり装置(オービス)

さて、このオービスには新しいタイプの物が導入されています。

警察庁交通局交通企画課・交通指導課:速度違反自動取締装置より紹介します。

交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する提言(平成25年12月26日)において・・・

→「取り締まりスペースの確保が困難な生活道路深夜など警察官の配置が困難な時間帯における取締りが行えるような機器の導入が必要」と示されています。

 

可搬式オービス

  • 持ち運びが容易
  • 約1000万~2000万円

 

半可搬式オービス

  • 持ち運びが可能
  • 約2000万円

 

固定式オービス

  • LEDとアラームによる警報機能つき
  • 約3000万円(工事費除く)

  1. H28年4月~  :埼玉・岐阜県警察においてモデル事業を実施(可搬式・半可搬式・固定式1台ずつ)
  2. 平成28年度整備  :富山県警察1台、愛知県警察2台(いずれも可搬式)
  3. 平成29年度整備予定 :岩手県警察・秋田県警察・神奈川県警察・山梨県警察・長野県警察・島根県警察(いずれも可搬式1台ずつ)

このように、平成28年から新しいオービスの整備が進められています。

SplitShire / Pixabay

 

ピンポイント雑学!

28年度中の取締件数は1,611,238件ありました。

それでは、オービス(速度違反自動取締装置)による取締件数はどれくらいだったと思いますか?

*高速道路を走ることが多いので、個人的にはすくなくとも3割(30%)以上は、オービスによりスピード違反で取り締まれていると思っていましたが・・・

答え:3%

さすがに検挙数が少なすぎると思いましたが、警察発表ですので間違いないようです。

 

これからの取り締まりはどう変わる?

例えば、「速度違反の取り締まりをしよう!」と思えば、車の速度を計測してすぐに警察官が違反車両を停止させる必要があります。つまり、通学路や住宅街などの狭い道ではスペースがないため取り締まりが難しい状況にありました。

ところが、新しく導入された可搬式オービスは背丈ほどの高さで、少しの路肩幅が設置できます。つまり、どこでもゲリラ的に取締まりができるということです。

さらに、これまで速度取り締まりといえば4~5人の警察官で行われていました。ですが、可搬式オービスを使えば2人で行うことができます。

つまり、少人数でゲリラ的に運用することができるため、これまで事実上放置されていた場所でも利用することができるということです。

ただ、真偽は分かりませんがこの新しいオービスについてこれまでとは違う取り締まりのやり方がネット上で問題になっていました。

geralt / Pixabay

 

新しい取り締まり?

①従来、オービスは確実に速度違反とされる「一般道:30km/高速:40km」ぐらいでないと検挙されないという定説がありました。

→ところが、15kmオーバーで取締りを受けたという事例が紹介されている。

②警告板(事前告知)がない。

③オービスの設置を知らせてくれる市販の最新の探知機でも探知できない。

④数時間で設置場所が変わるので、取り締まり場所の特定が困難。

ということで、運転の時はこれまで以上に注意を払う必要があります。

Free-Photos / Pixabay

 

最後に

これまでは、取り締まりが難しい場所がありました。ですが、これからは思いもよらないところで速度違反の取り締まりをみることが増えるでしょう。

車の事故が後を絶たないため、個人的には必要なことだとは思います。

ただ、気になることは「先程説明したような証拠能力プライバシーなどについてはどういった扱いになるのか?」という疑問が残ります。

「誰のための取り締まりなのか?」という視点が重要になるでしょう。

どちらにしても、検挙率はあがるのではないでしょうか。


参考

カーミー
http://car-me.jp/articles/9630

imidas
https://imidas.jp/judge/detail/G-00-0066-09.html

警察庁交通局交通企画課・交通指導課:速度違反自動取締装置
https://www.npa.go.jp/policies/budget/review/h29/sokudo_siryou.pdf

オートックワン
https://autoc-one.jp/news/5002610/

 

 

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