株式投資をしている人なら、「信用取引」に興味をもっている人も多いのではないでしょうか?
信用取引とは、株取引(現物取引)を1年以上問題なく運用できれば開設することができます。
ただ、信用取引をするなら知らないと自己破産に追い込まれるリスクがあります。
今回は、私が知らなかった信用取引の大失敗をお伝えします。
*私は、楽天証券を使用しているので楽天証券を例に説明します。
大変な事態になるところでした・・・
大前提として、私は「追証」について全く知りませんでした。
①信用取引をおこない大きなマイナスが発生しました。(このときは、また下がるだろうとことの重大さに気付いていませんでした)
↓
②今月の生活費を口座に入金(楽天銀行で光熱水費や家賃も支払っています)
↓
③寝る前に、楽天証券で現物買付可能を確認すると昼に確認したときは41万円(図1の①)だった残高が、夜(1/19日)には、33万円に減っていました。
↓
④楽天銀行の明細で確認すると、図1にあるように「信用取引代金」とあります。
よく見ると、1月17日と15日もそれぞれ引き落とされています。
図1 《楽天証券明細》
↓
⑤こんなことがあり、なにが起こったのか調べました。
*信用取引は始めて間もないので、リスク管理のため最低限しか口座には入金していませんでした。
信用取引を開設したら・・・
まずは確認して下さい!
図2は、楽天証券のアプリ「ISPEED」のスクリーンショットです。
アプリの方が簡単に確認できるのでこちらを利用しています。
*アプリを起動→「資産・紹介」→「余力・保証金率」
図2 《信用新規建余力と保証金率(本日の追証判定用)》
①「信用新規建余力」
信用取引で、買建・売建をおこなうことができる残高です。
- 買建は、現物取り引きと同じで株価が上がればプラスになります。
- 売建は、空売りともいわれ株価が下がることでプラスになるので普段の取り引きとは逆です。
忘れてはいけないことは、信用取引は借金をして株を購入している点です。
借金には、金利が毎日発生します。
そして、もう一つ。
借金に必要なのは、保証金です。
②「保証金率(本日の追証判定用)」
信用取引は借金をして株を購入します。つまり、担保(保証金率)を維持する必要があります。
だれも、お金がない人にはお金を貸してくれません。当然ですよね・・・
保証金率が下回れば追証(追加保証金)で填補されます。
証券会社により%は変るので必ず各自で確認する必要があります。
また、変更される可能性もあるので自身が利用している証券会社の仕組みを自分で確認する癖を付けないと私のようになります。
追証が発生する場合
①保証金30万円を下回る。
②維持率が20%を割り込む。(信用新規建余力:保証金の約3倍まで信用取引をおこなうことができます)
*楽天証券の「最低保証金率」は20%になっています。(証券会社により違います)
例)あなたには、保証金として50万円があり、150万円の信用買いを始めたとします。そして、値下がりなどにより減少し、30万円を割り込むと追証が発生します。
①②どちらかに当てはまれば、ただちに解消しなくてはいけません。
→そもそも、追証を何度も発生させる人に信用取引をする資格はないようです・・・
というのも、自己破産につながるためです。
もちろん、信用取引でプラスなら問題はありません。
ですが、空売りでの失敗や暴落が起きてマイナスが膨らめば①30万円程しか保証金がない②保証金率を20%ギリギリで運用していればあっという間に数百万円の追証が発生することもありえます。
追証が発生したら?
- 入金(証券口座に振り込まないといけません)
- 建玉の返済(返済した建玉の20%を追証額から控除できます)
- 株式・投信を保護預かりから信用代用へ振替
*追証の原因となっている、大きな損失を起こしている建玉を売るという方法もあります。
*放っておけば、当然株取引はできなくなりさいあく財産の差押えになります。
「不足金」の入金方法については、こちらの記事で紹介しています。
→楽天証券のらくらく入金なら「不足金」も怖くない! ~手順を紹介~
どんな対策を検討したの?
①証券口座への入金(保証金)をしました。
②プラスになっている建玉返済予約をおこないました。
③損失の大本となっている建玉を損切りします。
今回は、本当にただのラッキーでした。
もし、あのとき残高が減ったことに気付かなかったら・・・
もし、あのとき楽天銀行の明細を確認しなかったら・・・
もし、あのとき信用取引代金について調べなかったら・・・
私は、いまだに追証について知らずに多額の損失を抱えて自己破産をしていた可能性も十分にあります。
今回の記事で知って欲しいのは、信用取引により生じる「追証」という言葉を知って欲しかったからです。
you tubeの動画では、空売りができるなどメリットがたくさん解説されていましたが、追証については知るタイミングがありませんでした。
もちろん、「追証」で調べればたくさん検索でヒットしましたが、言葉を知らなければ調べようがありません。
信用取引をするなら・・・
①株取引以外の予算が潤沢にあること。(追証が発生するればすぐに補填が必要なため)
②信用新規余力は余裕をもって運用すること。
③保証金は、最低でも50万円以上は準備していること。
④毎日、保証金率(本日の追証判定用)を確認する。
⑤損切りを確実におこなうこと。
最低限、これができなければ自己破産を覚悟する必要があります。
現物取り引きで、なぜ1年以上の経験が必要なのかは今回の件で痛いほど痛感しました。
信用取引をするなら、「追証」を理解しないと破産しかねません。
一人でも、株を損する人がいなくなる手助けになれば幸いです。
*投資信託のメリットに関しては、こちらで紹介していますがリスク管理は本当に慎重に・・・
→3本の移動平均線で空売りを仕掛ける!~信用取引(買建・売建)のメリット~
まとめ
- 信用取引は借金をして株を購入している。
- 保証金が30万円以下または保証金率が20%を下回れば追証が発生する。
- 追証により数百万円の損失が発生することもありえる。
参考
楽天証券ヘルプ→https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/special/beginner/margin05.html
コメントを残す