デイトレードで大失敗・・・ 損失が⚪百万円に!?

 

今回は、私が犯した信用取引の大失敗をご紹介します。

簡単に言ってしまうと、デイトレードにいたった経緯と言った方がいいでしょう。やめるきっかけとなったのは、今回の新型コロナウイルスでした・・・

今回は、「デイトレードはダメ!絶対!」というお話です。

 

「信用取引」ってそもそもなに?

信用取引というのは、現金や株式を担保にして証券会社に預けて、「証券会社からお金を借りて株式を買ったり」「株券を借りてそれを売ったり」する取引きのことです。

→現物取り引きは、銘柄を購入して初めて売ることができますが、信用取引はその銘柄を持っていなくても買ったり・売ったりすることができる取引き。

極端な話し、「その銘柄を買うだけのお金がなくても、株取引ができてしまう」ということです。

 

買建て

証券会社に担保として、現金若しくは株式を預けます。そうすることで、証券会社から買付代金を借りることができます。

→借りた買付代金で株を購入。

あとは、現物買いと同じです。「株価が上がれば儲かり、下がれば損失がでる」ことになります。

100万円の銘柄が120万円になれば20万円の利益。80万円に下がれば20万円の損失となります。

 

売建

保証金を担保に証券会社から売りつけ、株券を借りてその株を売ることです。

証券会社へ担保として現金若しくは株式を預けます。それを元に、証券会社から売付株式を借りることになります。

借りた株券を市場で売却します。

100万円の銘柄を信用売りした場合、80万円になれば20万円の利益がでます。逆に、120万円に上がれば20万円の損失がでることになります。

これが、いわゆる「株価が下がれば儲かる」という空売りという仕組みで、「売り」からはいります。


例えば、友達から借りたプレステを勝手に2万円で売り、同じプレステを1万円5千円で買い戻して友達に返すことで、差額の5千円を儲けるようなものです。

→元手は友達のプレステですので、自分が保有しているわけではないため返さなくてはいけません。

 

信用取引だけのコストが必要!

現物取り引きをする場合なら、元手は自分のお金ですので売買手数料がかかります。

しかし、信用取引はそもそも証券会社から株券を借りています。つまり、金利や貸株料(証券会社から借りた株のレンタル料)など別途信用取引ならではのコストがかかります。

*他にも、事務管理費・名義書完了など

さらに、借りるためには保証金が必要となります。

 

《保証金ってなに?》

保証金というのは、信用取引で売買をするために必要な担保金のことで、「買建」や「売建」で紹介した現金や株式の担保のことです。

そもそも信用取引には、最低で30万円越えの保証金が必要になります。また、最低でも建玉(たてぎょく)の30%に相当する保証金が必要になります。

1000万円の買建てをする場合なら、必要な保証金は300万円が必要。

さて、信用取引の基本情報はこれぐらいにして、私がデイトレートに至った経緯をお話しします。

 

デイトレードはプロ使用!

さて、私は2019年1月(正月明け)~2020年2月20日まで任天堂(1株35,000円~42,000円)の取引きを毎日続けていました。

結論からいえば、損失は⚪百万円でてしまいました・・・

信用取引には、保有期間が定められています。当日返却しなくては行けない銘柄もあれば、6ヶ月以内に返却しないと行けない銘柄など、銘柄によりさまざまなです。

私の場合は、とりあえず6ヶ月で指定してデイトレードをやっていました。

デイトレードというのは、毎日何度も株式の売買を繰り返すことです。

最初は、数ヶ月持ち続けるつもりでしたが、ちょうど株価が大暴落する直前で、持っているだけ毎日のように追加保証金(追証)で十数万円も支払うような状態に陥ってしまいました。

「追証」というのは、担保金が25%を下回ることで発生します。そのため、保証金維持率を30%に回復させなくてはいけません。つまり、お金を振り込まなくてはいけません・・・

jarmoluk / Pixabay

 

《追証の解消日》

  • 翌々営業日→25%を下回ったとき。
  • 翌営業日→20%を下回ったとき・保証金が30万円を下回ったとき。

つまり、「そもそも、その日中に決済(デイトレード)してしまえばいいじゃないか!」と考えてしまいました。

 

問題点1

そもそも、任天堂株は1日の乱高下が激しい!

と思いきや下がり続けたり、上がり続けたりなど不規則な動きを繰り返します。さらにいえば、日経平均とは無関係に動くことも多々あります。

チャートを確認しながら取引きを実行していきましたが、損失が2万・3万となるとどうしても損切りをしてしまいました。

逆に、プラスになったときは1万円程で利益確定(利確)してしまうため、どう考えても損失の方が多くなりますよね・・・

 

問題点2

そもそも選択する銘柄が高額すぎる!

基本的にギリギリの保証金内でしか取引きをしていなかったため、少しのマイナスですぐに保証金維持率が下回ってしまい、持ち続けることができなくなりました。(そのため、デイトレードを開始!)

その後、少しの損失でビビるようになってしまい投資ルールが破綻していってしまいました。(そもそも、最低でも1ヶ月は保有する予定だったので最初からルールが破綻していたのですが・・・)

 

問題3

「1年続ければ、ある程度の投資ルールができる」と根拠のない自信があった。

株式が開始されるまでは、例えば「今日は、移動平均線が3本とも上昇だから買いで入ろう!」と考えていても、少しさがると損切りをしてしまっていました。

それを繰り返してしまった結果、「買えば下がり、空売りをしかければ上がる」という、買っても売っても損失がでるという悲惨な状態に陥りました。

 

問題点4

新型コロナウイルスの蔓延により株価が急激に下がりましたが、その直前ぐらいまで私はチャートは上がっていると判断していました。

ところが急激に下がり、2020年2月の前半までは初めてその月はプラスでしたが、一気にマイナスになってしまいました。チャートの見方に少し自信が付いてきていた矢先の出来事でした。

つまり、毎日どんなに順調にいっていたとしても、1度の失敗で今回のように一気にマイナスになることがあります。

考えて見て下さい、「1ヶ月間の給料がなくなるどころか、逆にお金を払え!」と言われるようなものです。

ということで、信用取引をやめて現物取り引きに戻りました。

 

最後に

信用取引は、任天堂をはじめ100株で数百万円もする取引きができてしまいます。

つまり、1日で数十万円を稼ぐことも夢ではありません。

ただし、その可能性があるのはチャート分析がしっかりできて、自分の投資ルールを100%守れる人だけです。

単純に、「取引きがプラスで始まったら、午前中は空売りを続ける(逆張りをする)」という投資ルールを作ったとして、はたしてそのルールに従って売買できる人は何人いるでしょうか?

また、デイトレードはパソコンやアプリ画面をずっと見続ける必要がありますが、そもそも子育てしながらでは中途半端にしか見ることができないため無理でした。

それよりは、現物取り引きで「株主優待」「配当金」「貸株サービス」を利用した方がよっぽど収益が得られます。

 

貸株サービスについてはこちらの記事で紹介しています。

株式は、株主優待や配当金だけじゃない! 「貸株」について知っていますか?

 

そもそも、現物取り引きは「自分が買った株」ですので、上場廃止になるまでは何年でも持ち続けることができます。

もしも、それでも信用取引に興味がある人は自分が購入できる株でやってみてはいかがでしょうか?

というのも、信用取引の空売りでしか、売りから入ることはできません。

本当に自信がある人以外は、手を出さない方が無難でしょう。ちなみに、「新型コロナウイルスが拡大しているから株価はどれも暴落する」なんて考えている人は、ほぼ確実に失敗するのでオススメしません。


参考

楽天証券:信用取引とは?
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/special/beginner/margin01.html

マネックス証券:保証金
https://info.monex.co.jp/margin-trade/guide/security.html

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です