「観光公害」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

公害というのは、経済的合理性の追求を目的とした社会・経済活動により、環境が破壊されることで生じる社会的災害です。

私たち日本人にとっては、公害といえば環境破壊による水俣病などの公害病が有名ですよね。

つまり、「公害」とは取り返しのつかないかなり深刻な状況に付けられる言葉ということになります。まさに、災害ということです。

今回は、観光公害について紹介します。

 

観光公害とは?

公害とは、(社会的)災害だとお伝えしました。

Free-Photos / Pixabay

つまり観光公害とは、観光がもたらすさまざまな弊害のことです。

それが災害レベルに達しています。

  • 住民の足であるバスが旅行客であふれている。
  • 隣家が民泊をしておりトラブルが続発している。
  • ゴミが町中にあふれている。
  • 世界遺産だけでなく周辺地域も落書きなど破壊が続発している。

これは、日本だけでなく世界中で見られる現象です。

 

問われる旅行客のマナー

12019 / Pixabay

私たちが旅行するとき、その地域でのなにかしらのいつもと違う体験を求めてでかけると思います。もちろん、今では簡単にどんなものでも取り寄せることができます。また、動画や写真をみれば観光地を見ることもできます。

ですが、それでは日常とかわりません。

 

「いつもの食卓・いつもの家・いつもの・・・」では息が詰まってしまいます。

だからこそ、お金をかけて車や電車・飛行機などを使っておもいおもいの旅先に出かけますよね。

ところが、自分がすんでいる場所よりも赴いた旅先が「不衛生」で「うるさくて」、名物(歴史的な建造物など)が破壊されていたらどうでしょう?

「うるさい」というのはある程度仕方ないでしょう。

ですが、キレイだった場所が不衛生だったら・・・

立派な建造物に落書きなどがあればどうでしょう・・・

これらは全て観光公害です。もちろん、騒ぎも度が過ぎれば観光公害です。

 

「旅の恥はかきすて?」

このことわざの意味は、旅先でなにをしてもいいという意味ではありません。

「郷に入っては郷に従え」という言葉もありますが、旅行者である以上その地域の風習に疎いことは仕方がありません。だから、旅行中にその地域にはないこと(思わぬ失敗)をしても恥じる必要はないという意味です。

あくまで、思わぬ失敗です。

つまり、地域の人も「知らなかったことだから今回は大目にみるよ。次は気をつけてね」という意味です。

失敗した旅行者も「次は気をつけます」という反省を意味しています。

ところが、多くの旅行者が次から次へとゴミを捨て、騒ぎ、名物を破壊していったらどうでしょう。

注意しようにも言葉さえ通じない。好き勝手にやっていきます。

それが毎日続くとしたら・・・

  • 掃除は追いつかなり、景観は破壊され他の観光客も来なくなる。
  • 観光客が来なくなった元観光名所に残されたものは大量のゴミとその始末に追われる住民。
  • 破壊された名物だった「なにか」
  • 不労滞在者
  • 整備費用で赤字になる町

観光に全てを奪われる。まさしく公害です。

meineresterampe / Pixabay

 

破壊され続けている世界の観光名所

①万里の長城・・・多くの観光客が登るため、長城のレンガの痛みが激しく崩れ落ちている箇所もある。

②ヒマラヤ山脈・・・登山者は年々増え、大量のゴミが残され残念ながらゴミ山になっている。

③タイのピピ島・・・美しい海と砂浜が魅力的な島ですが、観光客が増えすぎて生態系にまで影響が出ている。(南極のパラダイス湾にも同じことが起こっている)

ごく一部だけの紹介ですが、このように人災である観光公害は生態系にまで影響を与えています。まさしく公害ですね・・・

Rilsonav / Pixabay

 

日本ではなにが起こっているの?

ある国のyou tuberが、散々日本のお店を挑発してから動画を撮りながら再度店をくぐりました。当然、店側としてはほかのお客さんに迷惑になるため門前払いしました。

すると、当然のようにそのyou tuberは「日本でこんなひどい差別を受けた!」と動画を世界中に拡散。

自分のひどい行いを逆手にとって、注目を集めていました。

このように、国際問題にまでなりかねないことまで当たり前のように起こっています。

世界遺産を破壊する行為自体、国際問題なのですがそれ以外の所でもこのように大変なことが起こっています。

 

外国人旅行客はそんなに増えているの?

例えば、2018年10月に訪日外国人の推計値をJTB総合研究所がだしています。

何人だと思いますか?

10万人?

100万人?

答えは、2,640,600人です。

もうすぐ300万人に達する勢いです。

これは、10月だけの人数です。

ちなみに、2018年1月~10月では、26,109,324人です。

どこにいっても、外国人で溢れかえっている状態になっているのも頷けます。

地域別に見ると

  • 1位:中国ー715,300人
  • 2位:韓国ー571,200人
  • 3位:台湾ー379,600人
  • 4位:香港ー169,500人
  • 5位:タイー117,900人

となっています。

→1位~5位(アジア圏)で、訪日外国人のなんと3/4を占めています。

→中国と韓国で全体の半分を超えています。

そして、外国人旅行者は今後もどんどん増えていきます。

それでは、日本人のマナーはどうでしょうか?

 

日本人のマナーは本当にいいの?

残念ながら、必ずしもそうではありません。

これは、なにも海外にいかなくても分りますよね・・・

①ポイ捨て(ゴミの投棄)

世界中でゴミのポイ捨てが問題になっていますが、日本人も例外ではありません。

不法投棄は未だになくならないし、コンビニのゴミ箱はいつも満杯で周辺はゴミが散らかっている。

車からゴミを捨てる人もいまだにいます。人ごとではありません。

 

②席を譲らない

そもそも席を譲る習慣があれば、「優先座席」なんて必要ありません。

 

③間違ったマナーを信じている

少し違いますが、例えばエレベーターは真ん中に乗らなくてはいけません。もちろん、歩いて登ってはいけません。片側を空けるのはマナーのように考えられていますが、ただの危険行為です。ご注意下さい。

 

④外国人をじろじろと見つめる

私にも当てはまりますが、どうしても見てしまいますよね・・・

もちろんマナー違反です。

お互い気をつけましょう。

 

まとめ

どこまでいってもお互い様の人間関係。

  • 「お客様」が当たり前になりわがままになる日本人。
  • 相手の非難ばかりをしたがる日本人。
  • 対応してくれる相手には、親切にする日本人。

みんな日本人です。外国人旅行客も同じです。

どこにいっても受け入れない人は受けられません。

正しい、「旅の恥はかきすて」で旅行をすればそこまで極端に嫌がられることはないでしょう。

いつも誰かに見られていると肝に銘じましょう。→すくなくとも、防犯カメラには映っているでしょう・・・


参考

JTB研究総合所
https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です