・この記事では、「みんなのランドセル購入基準?」についてお伝えしています。
前回、子どものランドセルの機能についてご紹介しました。
それでは、実際に誰がどんなランドセルを購入されているかご存じでしょうか?
今回は、『ランドセル工業会が実施した「ランドセル購入に関する調査」』についてご紹介します。
ランドセルの色はたくさんあるけど「黒色」や「赤色」は減っているの?
今回のアンケートでは、2022年4月に小学校に進学する児童(第一子かどうかは問わない)のいる20歳~69歳の男性・女性で、ランドセルを新しく購入した人にアンケートが実施されました。
*回答者:n(全体)=1,500人
それでは、よく購入されているランドセルの色からみていきましょう。
男児は、「黒色」・女児は「桃色」が一番多い!
男児ランドセルの「色」は変化なし!
男児:n=752人
- 黒(ブラック):58.4%
- 紺(ネイビー):17.6%
- 青(ブルー) :9.6%
- 緑(グリーン):4.6%
- こげ茶(ダークブラウン・チョコ:1.9%)
このように、黒のランドセルが半数以上を占めていることが分かります。
ただ、2019年から比較すると黒のランドセルは徐々に減少していることが分かります。
- 2019年:68.1%
- 2020年:70%
- 2021年:61.2%
- 2022年:58.4%
このように、2019年から比較すると約10%も黒のランドセルを選択した人が減少したことが分かります。
ちなみに、2019年からみても男児ランドセルの「色の購入順位」は変化がないようです。
ところが、女児のランドセルの色の購入順位は変化していっています。
女児ランドセルの「色」は変化している!
2022年では、確かに女児のランドセルは桃色が一番多いです。
ですが、2019年のアンケート結果では赤色のランドセルが一番多くなっていました。
さらに言えば、そもそも選択されたランドセルの色はその年によって変化してきています。
2019年では・・・
- 赤(レッド):25.2%
- 桃(ピンク・ローズ):21.3%
- 紫(スミレ・ラベンダー):18.8%
⇩ ⇩
ところが、2020年では赤色が減少し「桃色」と「紫色」の購入順位が入れ替わっています。
- 赤(レッド):23.4%
- 紫(スミレ・ラベンダー等):22.0%
- 桃(ピンク・ローズ等):21.5%
⇩ ⇩
さらに、2021年では
- 紫(スミレ・ラベンダー等):21.5%
- 赤(レッド):21.1%
- 桃(ピンク・ローズ等):19.3%
「紫色」のランドセルが最も購入されるようになっています。
⇩ ⇩
そして、2022年ではさらに順位が入れ変わっています。
- 桃(ピンク・ローズ等):26.0%
- 紫(スミレ・ラベンダー等):24.1%
- 赤(レッド):17.0%
このように、女児のランドセルの色は「赤色」のランドセルの需要が年々減少しており、逆に「桃色」や「紫色」の拡大していることが分かります。
ちなみに、「4位:水色」 / 「5位:茶色」になっており、この順位は2019年からも変化していません。
このように、ランドセルの色は「男児は黒色」・「女児は桃色/紫色」の需要が拡大していることが分かりました。
ちなみに、ランドセルの購入決定者はどの年でも「子ども本人」が77%前後になっているため、子どもが好きなランドセルを選択させていることがわかります。
このことは、「ランドセル購入の決め手」となった理由からも明らかになっています。
ランドセル購入の決め手は子ども自身!
さて、前回の記事では、ランドセルの機能性の重要性についてお伝えしましたが、ランドセル購入の決め手は、実は「子どもが好きな色」が最も多くなっています。
- 子どもの好きな色だった :48.7%
- デザインがよかった :35.5%
- 丈夫で壊れにくそうだった :24.2%
- 軽かった :23.9%
- フィット感があり・背負いやすそう:23.9%
- 価格 :20.7%
- 国産メーカー :18.0%
- 修理・保証サポート :16.5&
- 有名ブランド :16.2%
- 機能 :15.7%
ランドセルは、昔とは違い「軽さ」・「フィット感」など、さまざまな機能が充実していますが、「機能」と答えた人は、上位10項目の内、最下位でした・・・
まだまだ、見た目で判断している結果となっています。
あくまでも1つの視点ですが、6年間使い続けることを考えると子どもが成長しても負担が少ないランドセルが良いでしょう。
ランドセル選びは大変ですが、最低限必要だと考える機能は親が選択し、その中から子どもの好きなランドセルを選んでもらうのも1つの方法だと言えるでしょう。
少なくとも、子どもに全て一任するやり方は避けた方がいいかもしれませんね。
最後に
ランドセルにも様々なブランドがありますが、どうしても見た目で選んでしまうことは仕方ないことかもしれません。
とはいえ、高級ランドセル全てに子どもの成長をサポートしてくれる高機能が付いていれば良いのですが・・・
極端な話し、「純金箔ランドセル:200万円」というランドセルもありますが、金額の理由は機能性よりも材料費だと言うことが分かりますよね・・・
これは特別として、あまり高級なランドセルを持っていると防犯上よろしくないですし、周りから浮いてしまうかもしれませんね。
そもそも、ランドセルはデザイン性が高くなるほど価格も上がる傾向にあるため、「高級=高機能」とは限りません・・・
そのため、ランドセルの機能は購入者が調べ、必要な機能をある程度選択した上で子どもに好きな色やデザインを選んでもらった方が後々、子どもにとってもいいランドセルになるでしょう。
ランドセル選びは、子どもとの共同作業です。
ランドセルは、「値段」・「ブランド」・「デザイン」など、目を引く物が多いですよね。
ただ、その中で「機能性」を一番に考えることができれば、子どもが長く安心して使えるランドセルになるでしょう。
ランドセルくらぶ:ランドセル購入に関する調査 2019年
→https://www.randoseru.gr.jp/graph/result19.html
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