水道管から水が出ない? 凍結よりも破裂が怖い・・・

 

●この記事は、水道管の凍結目安と注意点についてお伝えしています。

 

2021年は、厳しい寒さから始まりました。

さて、この寒さは例えば新型コロナウイルスのような感染症の増加にも繋がります。

ただ、この寒さの影響は感染症だけではありません。

私達が生活する上で、欠かせない物の1つに「水」がありますよね。

今回は、「寒さで水が使えなくなる?」についてご紹介します。

 

水が使えないってどういうこと?

そもそも、寒くなると水道管が凍結してしまうことがあります。

私が子どもの頃は水道管から水がでなくなったことが何度かありましたが、最近ではそんな光景をみる機会も少なくなりました。

そもそも、「水道管が凍った?」なんて経験をしたことがない人もいるのではないでしょうか?

特に、温暖な地域から引っ越してきた人にとっては間違いなく驚くことになるでしょう。

というのも、例えば寒い朝に顔を洗おうと水道を捻っても水が出てこなければ、「故障?」と考えるのではないでしょうか?

 

ちなみに、「凍結するのは北海道だけ?」なんて考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。

私が住んでいる近畿圏でも凍結することがあります。

というより、今年は実家の方が凍結してしまいました・・・

それでは、そもそも「水道管が凍結する気温の目安」はどれくらいなのでしょうか?

 

水道管の凍結は0℃?

水が凍る温度と言えば、「0℃」ですよね。

確かに、0℃以下になると水は凍るため水道管が凍結する可能性はあります。

それでは、気象庁が発表している「低温注意報」をご存じでしょうか?

低温により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。具体的には、低温による農作物の被害(冷夏の場合も含む)や水道管の凍結や破裂による著しい被害の発生するおそれがあるときに発表します。

つまり、「低温注意報」が1つの目安になります。

ただ、そもそもtnki.jpでは、「水道凍結指数」を発表しています。

→これで、住んでいる場所の水道凍結指数を確認するとその日は100%となっていました・・・

そしてもう一つ、そもそも「水道管の凍結や蛇口の破裂などは-4℃以下」になると発生しやすくなります。

つまり、天気予報で気温が確認することでも知ることができます。


  • 水道管がむき出しになっているところ (給湯器に接続している配管等)
  • 水道管が戸外や北向きの日陰にあるところ (散水栓、湯沸かし器の元栓等)
  • 北向きにある水まわり (洗面所やトイレの蛇口等)

このように、日の当たらない場所などは特に注意が必要です。

それでは、実際に凍結してしまった場合どうすればいいのでしょうか?

 

熱湯はNG!

例えば、車のフロントガラスが凍結したからと言って、熱湯をかけてしまうと割れてしまうことがあります。

同じように凍結した水道管に直接熱湯をかけると、破損(ひび割れ・破裂など)が引き起こされる可能性があります・・・

そのため、「熱湯ではなくぬるま湯」・「直接ではなくタオルなどを巻いて」その上から掛けていきます。

凍結している部分にタオルを巻いて、その上からぬるま湯をかけて溶かす。

*ちなみに、「ドライヤー」「カイロ」などを凍結した部分に当てるという方法もある。

 

とはいえ、そもそも故障ではないため「なにもせずに自然解凍」。これが一番安全で確実な方法だと紹介されている記事もありましたが・・・

残念ながら、水が凍結すると体積が膨張する「凍結膨張」という現象が引き起こされる場合があります。

つまり、水道管の凍結じたいが破裂の原因になってしまいます。

ちなみに、この凍結膨張は地面を持ち上げる力があります。

それでは、そもそも水道管を凍結させない方法はあるのでしょうか?

 

凍結させない方法は?

水道管に保温材を装着させたり、巻き付けてたタオルをビニールテープ(水が入り込まないように)で固定するといった「保温対策」があります。

また、そもそも給湯器には凍結予防機能が付いているため、電源プラグを抜かないようにすることも大切です。

水抜き処理ができればいいですが、難しいならメーターから最も離れた場所の蛇口から小量の水を出しっぱなしにしておく方法もあります。

この場合、あらかじめメーターの場所を確認しておくことを忘れずに。

 

最後に

水道管の凍結は、水が出てこなくなりトイレにいけないなど大変困ったことになります。

ですが、破損がなければ待っていれば直ります。

ただ、破損してしまうと修理が必要になり・・・

水が出なくなるどころか、逆に屋内なら部屋中が水浸しになる可能性まであります。そうなれば、電化製品や衣類など多大な被害がでることになります。

そのため、外気温が-4℃以下、1日中氷点下の真冬日などは特に注意が必要になります。

例えば、2016年の北海道では水道凍結事故は全道で発生していました。そして、保険金支払件数だけを見ても5,162件もありました。

 

ちなみに、ライフルホームズによれば高額な損害額事例はこのようになっています。

【1】2階建て木造物件の、2階のうち1室で水道管破損。住人は長期不在。1棟6室のうち4室に被害が発生。損害額:約1,000万円

【2】2階のトイレの水道管が漏水。建物の1~2階に被害が発生。損害額:約2,200万円

このように、水道管の事故は場合によっては数千万円の損害が発生することまであります。

水道管の凍結だけでなく、破裂にもご注意下さい。


参考

セキスイハイム
https://www.hfc816t.jp/cs/water/20191223100027/

 

 

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