情報過多で脳は疲れていく!?~脳疲労のポイントとは?~

 

みなさんは、普段の仕事で「集中できない」「やる気がでない」「最近、記憶力が・・・」なんて症状はありませんか?

ひょっとしたらその症状、脳疲労かもしれません。

今回は、「誰もが陥る脳疲労」についてご紹介します。

 

脳疲労ってなに?

簡単に言えば、脳が大量の情報によって処理できない状態をいいます。

パソコンでも、長年使っているとアンインストール(消した)はずのアプリケーションの残りカスや不適切な設定情報だったりと、ゴミがどんどんたまっていくことで動作が遅くなっていきます。

パソコンの場合なら

  • 不要な履歴を消す
  • 「レジストリ」と呼ばれるデータベースのカスタマイズ。
  • 不要な常駐プログラム(パソコンを起動すると勝手に動き出すプログラム)を停止する。

といった操作をおこなうことで情報過多の情報から少しずつ解放させていくことができます。

人間の場合は?

自分で解決するしかありませんが、気づかないうちに情報はどんどん蓄積され気づけば「うつを発症」しているかもしれません。

さて、そんな脳の司令塔といえば大脳になりますが、大脳新皮質(言語や芸術を理解するといった指摘中枢)と大脳辺縁系(食欲・性欲といった「本能」や「感情」の中枢)の2つに分けられます。

そして、この大脳の下方の位置にあるのがこれらを意識しなくてもコントロールしてくれる間脳です。意識しなくても心臓が動いたり食欲が出てきたりと人間の生命活動をコントロールしています。

「自律神経系の乱れが・・・」なんていわれますが、間脳が異常をきたすとこのように様々な異常が見られるようになります。このことから、「大脳新皮質」・「大脳辺縁系」・「間脳」は、人間にはなくてはならないことが分かります。

それでは、脳疲労を家族の役割で照らし合わせてみるとどうなるでしょうか?

脳を家族で表わすと・・・

脳を、昔懐かしい「亭主関白の夫」・「専業主婦」・「子ども」というまさに我が家の状態から説明してみます。

 

*実際は、「亭主関白」というか「亭主淡泊」という感じで奥様には勝てないですが・・・

  • 大脳新皮質(知的) :夫
  • 大脳辺縁系(本能) :妻
  • 間脳(コントロール):子ども

我が家では、奥様の意向でお風呂を毎日はいることになっているのですが、先月はガス代・電気代・水道がそれぞれ1ヶ月で1万円を越えてしまいました。原因は、毎日の入浴です。そこで、夫はお風呂に入る回数を減らそうと「隔週」か「週に6回」の入浴にしてはどうかと妻に提案。ですが、妻にはすべて拒否されました。ここから脳内家族の混乱が始まります。

  1. 夫(大脳新皮質)は、妻(大脳辺縁系)に「毎日お風呂に入るな!少しは我慢しろ!(お湯をとめろ!)」なんて妻に詰め寄ります。
  2. 妻は、負けじと「絶対に嫌!子どもも小さいのに毎日お風呂は必要!(お湯を出して!)」と一歩も引きません。
  3. 子どもは、親に真逆のことをいわれ続けるので(お湯を出すの?出さないの?)調整することがだんだんできなくなります。

夫婦関係では、日常茶飯事ではないでしょうか?

そして、家庭内不和が続けば離婚(夫婦関係が成り立たなくなる)。

脳も同じように、混乱状態が続けば異常をきたすようになります。

今回は夫婦喧嘩で例えてみましたが、これはつまり間脳が「情報処理に異常をきたした状態」ということになります。

このように、情報が蓄積されていくことで脳疲労が引き起こされます。

Convegni_Ancisa / Pixabay

 

「情報」ってなに?

「情報」と書いてしまうと、動画や文字など目から受け取る刺激が想像しやすいかもしれません。ですが、人間には五感(視覚・味覚・触覚・聴覚・嗅覚)がありますよね。また、外部から刺激を受けていない状態だったとしても「悩み」などストレスを抱えています。

つまり、あなたが思い浮かべたことすべてが情報です。また、あなたが意識していない心理的な部分もすべて「情報」になります。あなたは、なにも考えない(脳を休ませる)時間が1日にどれくらいありますか?

筋肉痛なら、「痛み」という情報のおかげで身体を休めることができます。というより、痛みで動かすことが大変になります。それでは、脳はどうでしょうか?

脳が疲れると、睡魔が襲ってきたり・甘いものが欲しくなったり・ぼーっとしたり・記憶力が低下したりして、集中できなくなります。誰もが日々経験していることでしょう。疲れているわけですから、脳を休めればいいことは生物であれば生理現象として自然におこないます。

ですが、そういう意味でいえば人間の場合は特殊かもしれません。

 

脳を休める=「息抜き」という勘違い

さて、あなたは「息抜き」ときいて何をしますか?

スマホ?休みがとれたら旅行?熱いお風呂にはいる?

  • スマホの場合は、ゲームにしろ記事を読むにしろ情報処理を続けています。
  • 旅行は新しい刺激にさらされ続けます。
  • 熱いお風呂は、まさに身体全体で熱さという情報にさらされています。

というわけでどれも間違いです。

もちろん、気持ちをリフレッシュさせる目的ならあなたのやり方はすばらしい方法です。ですが、「脳を休める」と考えるなら「なにもしない」こと。考えない(情報を抑える)ことが正解です。(脳を休めることができていない人ほど、週間がないため、「ぼーっ」とできないかもしれません)

脳疲労は、自身ではなかなか実感できないので「脳疲労度」の自己診断11箇条をご紹介します。

 

脳疲労度の自己診断

BOOCS CLINICより引用

  1. 夜中に目が覚めたり、用もないのに朝早く目覚める

  2. 寝付きが悪い

  3. 食事がおいしいと思わない(習慣で食べるか・無理に食べる)

  4. 便秘する

  5. からだを使わないのにヘトヘトだ

  6. 気持ちが沈んで暗い

  7. 希望が持てない

  8. 考えがまとまらない

  9. イライラする

  10. 不安だ

  11. 自分は価値がない人間だと思う

ひとつでも、毎日続いているようなら専門医の診断が必要になります。

 

ボーッとする=なにもしない?

もう一つ落とし穴をお伝えします。

確かに、なにもしないことで外部からの情報をできる限り抑えることができます。ですが、悩みごとなどはどうでしょうか?

むしろ、皿洗いなど単純作業をすることでなにも考えずにすむ状態になります。

「私は瞑想する!」「私はヨガ!」なんて単純な行動を組み合わせることで脳疲労が解消されたりします。寝ることが一番ですが、不眠の場合はそもそも寝れないし寝過ぎもよくありませんよね。

最終的に、「スマホやテレビなど電子機器を使わない時間帯を作りましょう!」という話になります。もちろん、それだけで解決するわけではありません。ただ、実行すれば依存が高い人ほど大きな効果があることは実体験としてもあります。

スマホ依存に関してはこちらの記事で紹介しています。

スマホネグレクト ~習慣化で気づかないスマホ依存症の始まり~

 

脳疲労の身体のチェックポイント

最後に、YORUMU整体院が紹介している脳疲労の簡単チェックができる動画を見つけましたのでURLを貼っておきます。

ちなみに、脳疲労がたまっていない状態は「好奇心旺盛な子どもの状態」だそうです!

YoRuMu整体院


参考

BOOCSクリニック
https://www.boocsclinic.com/fukuoka/s-brain/index2.html

 

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