赤ちゃんのウンチ
赤ちゃんのおむつ交換をする時、「何これ!?」ってびっくりするようなウンチを見たことありませんか?
「病気なんじゃ?」と奥様とアタフタしたことが何度あったことか(汗)
そんな赤ちゃんのウンチ。
今回は、そんな赤ちゃんの初めてのウンチ「胎便」について紹介したいと思います。
胎便は一度見たら忘れない!
奥様が入院中、様子を見に行った時に私にとって初ウンチに遭遇。
赤ちゃんのウンチなんて初体験なんで「黄色?茶色?」何て思ってました(汗)
実際は黒っぽい緑色でした!?
まあ、奥様は産婦人科にいるのでとりあず安心かな?
何かあれば看護師さんに相談できるので。
さて、そんな赤ちゃん。
産まれてすぐのウンチは「胎便」という黒緑っぽいウンチで2~3日程かけて排出されます。
最初の1回は、24時間以内に排泄。
→胎便というのは、母体にいた時にお腹に溜まった老廃物。(赤ちゃん自身が体の掃除をしているイメージ)
見たことない人はその色に驚きますよね~
私はすでに経験者!スミマセン調子にのりました(笑)
さて、この「胎便」の中身って知ってますか?
デジタル大辞泉の解説
たい‐べん【胎便】新生児が出生後の数日間に排泄する黒色の大便。腸粘液・胆汁成分・コレステリン結晶・羊水などからなる。かにばば。かにくそ。
となっています、
呼び方も、「かにばば」「かにくそ」とも言うんですね・・・
ちなみに、この呼び方で検索してもたくさん説明が出てきます(汗)
始めての母乳(初乳)の目安は胎便!
実は、赤ちゃんて3日程飲まず食わずでも生きていけます。
→「3日程度のお弁当を持って生まれてくる」何て言われるぐらいです。
この3日とは、胎便が完全に排泄される期間です。
回数的には、目安として4回ほどでしょうか?
そうは言っても、どうしても回数は個人差があるので最終的には便の状態から判断するしかないですが・・・
一般的には、茶色っぽい便(移行便)になります。
その頃合いで母乳を与えていくという流れに。
説明の補足・・・初乳は与えて大丈夫!!
→胎便を出し切る前に初乳以外を与えると皮膚病にかかりやすいと言われている。
→初乳は、胎便の排出を促してくれる。
ちなみに、病院で出産すると直後に「検査のため」と連れて行かれていきなりミルクを飲まさせるので病気にかかりやすい子が増えていると言われています。
でも、このことを知っていれば出産前に病院で相談できますよね。
仮に、聞いても説明も何もないなら別の産婦人科に変えることもできます。
ちなみに奥様は帝王切開だったので、出産後の痛みで唸りながら初乳を息子にあげていました。本当に頭が下がります。
「パパって何ができるのかな~」と少し落ち込みもしましたが。
パパにはパパの悩みがあるんですよ(笑)
胎便による危険
赤ちゃんだって便秘をします。
ただ、産まれてすぐの便秘はかなりシビアです。
胎便は、産まれるまでに身体に溜まった老廃物だと説明しましたが・・・
この便通がないと、赤ちゃんの命に関わります。
胎便にまつわる代表的な症状として「新生児黄疸」と「胎便吸引症候群」があります。
新生児黄疸
→胎便に多く含まれているビリルビンという物質。私達が消化するのに欠かせない物質なんですが・・・
このビリルビンは古くなった赤血球が壊された時にできる物質です。
赤ちゃんは、赤血球の数値が高いので黄疸ができるのは当たり前。
でも、数値が高いままだと最終的に脳に障害を起こす可能性があります。
そこで、胎便という形で頑張って排泄します。頑張れ!
母体で胎便をしてしまうと・・・
普通、赤ちゃんは母体内ではウンチをしません。
ですが、妊娠36週目以降になると赤ちゃんは排便反射を習得!
胎便反射とは、腸が動いて便意をもよおす反射です。
反射は、体が勝手に反応してしまう現象(生理現象)なので赤ちゃんにはどうにもできません!
そして、この時に起こるかもしれないのが胎便吸引症候群です。
胎便吸引症候群
→胎便を肺に吸い込むことで起こる。
酸欠になると腸が動き出してしまい、本来なら出産後に排泄するはずの胎便がお腹の中で出てしまうんです。
*この時、羊水が汚れるので羊水混濁といいます。
つまり、酸欠になっている赤ちゃんは口や喉などが汚れた羊水でいっぱいになった状態です。
こんな状態で肺呼吸を開始したらどうなるかわかりますよね?
→この汚れた羊水が気管支や肺胞に詰まって呼吸障害が起きます。チアノーゼが出て・・・
何てことにならないように、産婦人科はいつも羊水の状態や胎便の様子を気にかけてくれています。
ありがたやありがたや。
場合によっては、緊急帝王切開になることもあります。
産婦人科選びは慎重に。
まとめ
- 胎便は黒っぽい緑色で赤ちゃんの自身の体の掃除をするための初めての排便。
- 胎便は3日程で終わり、それまでに初乳以外を与えると皮膚病にかかりやすいと言われている。
- 胎便が関係する代表的な症状として新生児黄疸と胎便吸引症候群がある。
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