車の窓ガラスの結露対策! 外側と内側でなにが違う!?

 

●この記事では、「デフロスター」と「デフォッガー」を使った結露対策についてお伝えしています。

 

前回、自動車の「A/C」スイッチ(カーエアコン)で、結露が防げることをご紹介しました。

ただ、A/Cスイッチを使うとコンプレッサーを作動させることになるため、燃費がどうしても悪くなります。

とはいえ、結露防止(フロントガラスなどが真っ白になる状態)には効果的です。

なによりも、安全が第一ですよね。

今回は、そんな結露防止のもうひとつの機能「車にある2種類の温泉マーク」についてご紹介します。

 

「A/C」スイッチについては、こちらの記事で紹介しています。

フロントガラスがくもったら? 「A/C」スイッチON!

 

2つの温泉マークが結露防止のマーク?

さて、「車の窓ガラスの結露(窓が真っ白になる状態)の解消!」と言えば、前と後ろの窓が特に重要ではないでしょうか?

  • 前のガラス:フロントガラス
  • 後ろのガラス:リアガラス

実は、この「前後のガラス」と「2つの温泉マーク」には深い関わりがあります。

 

「デフロスター」と「デフォッガー」

2つの温泉マーク

  1. デフロスター(defroster):「霜を除去する」という意味。
  2. デフォッガー(defogger):「霧を除去する」という意味。

 

デフロスター

デフロスターは、写真で赤枠で囲った「扇形の温泉マーク」です。

そして、フロントガラスのくもり止めはこの「デフロスター」に設定する必要があります。

さらに、デフロスターを作動することで、実はフロントガラスだけでなく、「フロントドアガラス」の内側のくもりもとってくれます。

というのも、そもそもデフロスターは水蒸気を含まない温かい空気を、エアコンで除湿したい箇所に集中的に送風することができるためです。

デフロスター:「フロントガラス」と「フロントドアガラス」の内側を集中的に除湿する機能。

 

 

デフォッガー

写真の赤い枠で囲った「四角の温泉マーク」が、デフォッガースイッチです。

さて、車の後ろの窓(リアウィンドウ)には、黒い線が横向きに張り巡らされているのではないでしょうか?

実は、この黒い線は「熱線」でガラスを温めることで、物理的にくもりを取り除くことができます。

ちなみに、フロントガラスに熱線を採用しているモデルも存在しますが、これはワイパー付近に熱線を入れることで、降雪時などにワイパーの固着を防ぎ、機能させるための装備のため、目的が違います。

「道路運送車両の保安基準(第39条)」により、フロントガラスの上部から20%までの範囲までしかステッカー等を装着することはできないように定められている。

視界確保が最優先のため、フロントガラスに熱線が張り巡らされていないのは、当然と言えばとうぜんですよね・・・

 

使い方は?

私が乗っているのはトヨタのルーミー。

使用している写真もルーミーのものです。残念ながら、マニュアル使用になっています。

そのため、デフロスターを使う場合は、外気導入に切り替えて温度は最大にして使用する必要があります。

オートエアコンなら、デフロスターのスイッチ一つで「最適な温度と外気導入に切り替わる」ため、すぐにくもりがとれます。

ただ、必ずしも内側がくもるとは限りません・・・

 

フロントガラスの外側が結露することもある!?

実は、梅雨時期や雨の日は、内気のほうが湿度が低くなるため、フロントガラスの外側が結露することがあります。

これは・・・

  • 車内の気温より外気温が高いこと
  • 外の湿度が高いこと

この条件がそろうと発生します。

 

つまり、夏場で湿度の高い日に車内の冷房を効かせることで発生しやすくなります。

基本的には、そうそう引き起こされませんが、外側がくもった場合は「ワイパーの水拭き操作」をすることで、簡単に対処することができます。

geralt / Pixabay

 

フロントガラスの外側がくもる危険とは?

フロントガラスの内側がくもった場合なら、最終手段として「タオル」や「手」などで拭くこともできます。

ですが、外側は有効な対策を知らなければ、停車させないとどうにもなりません・・・

そもそも、「結露が生じる」ということは、車の外と中とで大きな温度差が生じている状態です。

そしてなにより、「外側に結露が引き起こされている!?」ということは、外の方が気温も湿度も高い状態です。

とはいえ、外の温度を変えることは不可能なため、車内の温度を外の温度に合わせるしかありません。

つまり、外側がくもっている場合はカーエアコンを切ることになります。

 

結露は、視界がゼロになる危険性が高いため早急な対処が必要です。

そして、フロントガラスの内側と外側のどちらが結露しているかで対策が大きく変わります。

 

最後に

今回は、「フロントガラス」や「リアガラス」が結露により窓がくもった場合の対処法を紹介しました。

基本的には、内側のくもりをとる対策ができれば問題ないでしょう。

ただ、外側がくもってしまう経験をいつかはすることになるかもしれません。

そもそも、結露防止には運転する前に車のガラスをキレイに拭き取ることも効果的ですし、くもり止めスプレーを使う方法もあります。

そして、結露対策の基本は内外の温度を同じにすることです。

とはいえ、冬の場合はデフロスターを使えば簡単に取り除けます。

ただ、夏場に外側がくもっている状態で冷房を付けてしまえば、さらに真っ白になってしまいます。

くれぐれも、結露対策を間違えないようにご注意下さい。

 

 

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