●この記事では、便利な製品の落とし穴についてお伝えしています。
私達の生活は、さまざまな便利な製品で成り立っていますよね。「ガス機器」・「石油危機」・「電気製品」など、周りを見回すと本当にたくさんの製品機器に囲まれまいます。
例えば、私がこのブログを書いているパソコンもそんな便利な製品の1つです。
今回は、そんな「便利な製品の事故原因は?」について紹介します。
そもそも機器の事故は多いの?
経済産業省が発表している「2019年製品事故動向について」では、さまざなガス機器や石油機器、電気製品の重大製品事故がまとめられています。
ところで、「機器の事故」と言えば、冬場は特に石油ストーブのように製品が燃焼する製品を思い浮かべるのではないでしょうか?
例えば、そんな「燃焼する製品」の中でも、ガス機器による重大製品事故報告の受付状況はこのようになっています。
- 死亡:7名
- 重症:3名
- 一酸化炭素中毒:3名
- 火災:70名
被害者は83名となっています。
そして、ガス機器による死者の全ては「火災」が原因でした。
ガス機器による事故は減少している?
ちなみに、2010年のガス機器による被害受付人数は196人。
2015年は、133人。2016年はこの10年間で初めて100人を切り86人でした。
つまり、ガス機器による事故報告は、2010と比較すると2019年は半数以下まで減少しています。そして、2016年以降は、100人前後で推移しています。
それでは、そんな燃焼器具による事故は、どんな原因で発生しやすくなっているのでしょうか?
燃焼器具そのものが原因で、事故は引き起こされているの?
「燃焼器具」の中でも、「ガス機器」と「石油危機」の重大製品事故は、2019年に158件発生していました。
さて、そのなかでもそれぞれが最も多かったものが以下の製品でした。
- ガス機器:ガスコンロ→24.1%
- 石油危機:石油ストーブ→21.5%
ところで、燃焼器具に限らず「ガス・石油・電気」など、さまざま機器がありますよね。
それでは、そもそもそういった機器で事故が引き起こされた原因は、その製品が不良品だった為に引き起こされたのでしょうか?
製品に起因する事故? しない事故?
2007年~2019年までで、事故要因別に分類されていますが、それによると・・・
●製品に起因する事故→34%
- 製品起因:28%(3354件)
- 経年劣化:6%(694件)
●製品自体に起因しない事故→46%
- 設置・修理不良:3%(405件)
- 誤使用・不注意:19%(2281件)
- 偶発的事故等 :24%(2839件)
●その他→20%
- 原因不明:19%(2290件)
- 調査不能:0%(57件)
全体で見ると、確かに製品自体には起因しない事故が最も多くなっています。
ただ、細かく見ていくと・・・
- 製品に起因する事故:28%
- 偶発的事故 :24%
- 使用者・不注意 :19%
こういった、順番に多くなっており製品に起因する事故が最も多くなっています。
そして、「原因不明」も19%と3番目に多い項目となっており、重大事故の原因が必ずしも解明されているわけではないことも示されています。
さらに言えば、意外にも「経年劣化」による事故は6%と全体としては少なくなっていました。
とはいえ、結論から言えば製品の事故は「使用者の間違った使い方」や「偶然の事故」といった製品に起因しない事故が約半数を占めています。
原因不明(19%)の中にも、「不注意」や「偶然が重なって引き起こされた事故」も含まれていることが考えられるため、6割近くは製品には起因しない事故の可能性もあります。
私達の生活は、簡単に火を使えますし、電気を使えばネットを始め快適な生活ができてしまいます。
ただ、一歩間違えると危険な製品でもあるため、注意が必要になります。
最後に
例えば、私はパソコンを使ってこの記事を書いています。
ただ、そんなパソコン1つとっても、例えば充電中にリチウム電池から火災が引き起こされて、リコール対象になった事例があります。
私達の身の回りにある便利な製品は、使い方を間違えると危険な製品であふれています。特に、「火災」は重大事故の1つになっています。
これが、ガス給湯器といったそもそも燃焼する機器であれば、今度は不注意で一酸化炭素中毒など、さらなる危険にあうかもしれません。
ちなみに、設置・修理不良による事故は全体で見ると3%と少ないですが、2019年では405件発生しています。
次回は、便利な機器の中でも燃焼する機器「ガス給湯器の危険な事故」についてご紹介します。
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