Twitterで写真を投稿したら情報が見られる? 実は・・・

 

この記事では、「カメラ情報とTwitter」について説明しています。

 

皆さんは、SNSにアップした写真から自分の居場所が知られる危険性があることを知っていますか?

以前、紹介した手口では、日頃からアップしている写真の「周囲の風景」や「瞳に映った風景」など、少しの情報から追跡されてしまう方法です。

ところで、撮影した写真自体にさまざな情報が記録されていることをご存じでしょうか?

今回は、「写真と現在地」についてご紹介します。

 

写真で現在地は知られてしまう?

今回は、私も使っている「Twitter」について見ていきます。

まず、結論から先に言えばツイッターへ写真をアップしても、その写真の個人情報は削除されるようになりました。

逆に言えば、以前は写真の個人情報はそのまま調べられる状態になっていました・・・

ところで、「写真の個人情報」といきなり言われても、よく分からない人もいるのではないでしょうか?

そもそも今回紹介している「写真の個人情報」というのは、「Exif(イグジフ)情報」のことです。

それでは、まずはこの「Exif情報」について見ていきましょう。

 

「Exif情報」ってそもそもなに?

大前提の話しになりますが、実は自分がどこにいるかは簡単に特定することができてしまいます。

例えば、あなたが持っている「スマホ」にはGPSがついていますし、「グーグルマップのタイムライン機能」を使えば、毎月自分の足取りがグーグルからメールで送られてきます。

ちなみに、監視カメラも町中にありますよね。

このように、自分の「行動履歴」・「現在地」はいつでも分かる常態になっています。

とはいえ、私達にはプライバシーの権利があるため、「技術的にはいつでも調べられるけど調べない」といった程度に考えておいた方がいいでしょう。

実際、「コロナの追跡アプリ」ですら強制されていないですよね。

さらに言えば、この「現在地(撮影場所)の特定」は、カメラ1つとっても例外ではありません。

というのも、そもそも「Exif情報」は、デジカメなどで撮影した画像データ(写真など)に、「撮影時の状況」「撮影時のカメラ設定」などを表わす多くの情報を添付して、一緒に保存するためのデータ形式を定めた規格のことです。

 

カメラに個人情報?

例えば、昔のフィルムカメラでも写真の右下などに日時を印字することができましたよね。

ですが、今では「スマホ」や「デジカメ」などで、写真はデジタル化しました。

そして、いまでは写真には多くの付帯情報が埋め込まれるようになりました。

これが、「Exif情報」です。

ほとんどのカメラが対応しており、撮影したデータを他のカメラやコンピューターで画像を読み込んだ際にこれらの内容を確認することができます。

それでは、Exif情報にはどういった物があるのでしょうか?

AndyLeungHK /Pixabay

 

Exif情報の中身とは?

  • 撮影日時
  • カメラの機種・製造元
  • 解像度(縦方向・横方向)
  • 画像の向き
  • シャッター速度
  • F値(絞り値)
  • 測光モード
  • 露出時間
  • 露出補正
  • ISO感度
  • フラッシュの有無
  • 焦点距離
  • 画像データの色空間
  • サムネイル画像

など、こういったたくさんの記録する形式が定められています。

そして、このExif情報の中に「GPS情報」も記録されるため、「どこで写真を撮影したかが知られてしまう!?」ということが発生することになります。

ただ、Twitterをはじめ、多くのSNSでは分からないようになっています。

 

Twitterでは写真のGPS情報は分からない?

Twitterでは、画像のExifデータについてこのように説明されています。

位置情報サービスがオンになっている場合、作成画面に画像を追加すると、画像のExifデータに基づいておすすめの位置情報が表示されます。

さらに、Twitterは、ツイートされたメディアが端末のカメラで撮影されたものかどうかを分析するために、Exifデータを使用します。

Twitterでは、画像処理を目的として一時的にExifデータを保持します。このため、Twitterで画像を閲覧してもExifデータにはアクセスできません。

このように、写真をTwitterでアップしたとしても、その写真自体の情報を見ることはできない仕様になっています。

 

ただし、Twitterには位置情報を付けてツイートする機能があります。

正確な位置情報をオンにすると、位置情報を選んでツイートに追加できます。

この機能は初期設定ではオフになっているため、使うにはオンに設定(オプトイン)する必要があります。

この機能で、TwitterはGPS情報などから利用者の正確な位置情報を収集、保存、活用できます。

正確な位置情報をオンにすると、ツイートに自分で選んだ場所(市町村名や地区名など)を追加できます。

ツイートの作成中に位置情報アイコンをタップし、タグ付けしたい位置情報を選びます。
注記: 位置情報を付けてツイートすると、次にツイートする際、大まかな位置情報ラベルが自動的に追加されます。

つまり、場合によってはツイート自体が現在地を知らせる役目になってしまうため、使い方には十分注意が必要です。

 

最後に

あなたが、SNSを使うとき「その写真の情報が第三者から特定されることはないのか?」知っていますか?

「ティックトック」「you tube」など、いまや世界に発信するツールであふれています。

基本的には、住所を特定されたり、現在地を特定されたりしたとしても、犯罪に関わる可能性は低いかもしれません。

ただ、わざわざ自分から「私はここにいるよ!」「私の家はココ!」なんて、不特定多数の人に教える必要はないですよね・・・

将来的に考えても不安しかないのではないでしょうか?

少なくても、自宅の写真を安易にアップすることは避けた方がいいかもしれません。

仮に、賃貸なら引っ越すこともできますが、一軒家なら簡単に引っ越すこともできないでしょう。

「ITリテラシー」なんて言われ方もしますが、知らずに使うことで犯罪に巻き込まれたり、犯罪に加担したりは日常茶飯事です。

技術の発展により、「知らなかった・・・」では、済まされないことが身の回りに溢れています。


参考

IT用語辞典:Exif
http://e-words.jp/w/Exif.html

 

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