前回、ライフジャケットの普及は、まだそれほど進んでいないことをお伝えしました。

ですが、川など水場で遊ぶときはライフジャケットの着用が推奨されています。

今回は、「知っているようで知らないライフジャケットの種類と注意点」についてご紹介します。

*できれば、お子さんには着用させることでいざというときの救助時間を稼ぐことができます。

 

ライフジャケットの着用率についてはこちらの記事で紹介しています。

ライフジャケットは最低限の安全対策! 普及はまだ遠い・・・

 

そもそもライフジャケットはどんなタイプがあるの?

ひと言で、「ライフジャケット」といっても構造・形状別に様々なタイプがあります。

 

①固形式

→浮力体に発砲プラスチック等の固形物を使用しており、シンプルな構造のものです。

 

  • チョッキ式

衣類のチョッキ(ベスト)と同様の形状をしており、両腕を通して身体の前にて、ヒモ・ファスナー・バックル等で留めます。

腹部のベルトまたは両脇の寸法調整部で身体にフィットさせるように調整します。

 

  • 首掛け式

マフラーのように首に掛け腹部のベルトで身体に固定します。

 

  • ジャンパー式

ジャンパーの形状をしていますが、内側に薄い浮力剤が入っています。

→防寒性があるため、寒い時期での着用に適している。

 

  • 小児用

1歳以上~12歳未満までのお子様が対象。

→体重毎に数種類のサイズがあります。

 

②膨張式

浮力体として炭酸ガス等を使用するため、通常は非常にコンパクトです。

 

膨張方法は・・・

  • 自動式(水につかると自動的に膨張)
  • 手動式(膨張作動用のヒモを引くことで膨張)

この2種類があります。(膨らみが足りない場合は、息で補充することもできる)

 

形状は・・・

  • 首掛け式

膨張する気密性の袋をマフラーのように首に掛け腹部のベルトで身体に固定して使用します。

→通常時は、気室が畳まれた状態であるため、固形式よりかさばらない。(小児用のものもある)

 

  • ポーチ式

膨張する気密性の袋が畳まれて入っているケース(袋)をウエストポーチのように腹部にベルトで装着しておきます。

→落水した場合は、自動または手動で膨張しますが、膨張したライフジャケットを首にかける必要があります。

 

  • ベルト式

膨張する気密性の袋が包まれて入っているケース(袋)をベルトのように腰に巻き付けて装着します。

→落水した場合は、自動または手動で膨張し、膨張した気質が浮輪のような役目を果たす。

 

  • ジャンパー式

内部に膨張する気密性の袋が畳まれていて、落水すると着用したままの状態でも内部の気質が膨張し浮力が生まれる。

 

③気体密封式

気体を密封した気密性の袋を内蔵。

→外見上は固形式のように見えますが、非常に柔らかくて軽く作られています。

*気密性の袋を保護するために、表面に薄い固形の浮力剤を併用しています。

 

④ハイブリット式

固形式の要素と膨張式の要素の両方をもっている、まさにハイブリットです。

固形の浮力剤だけでも最低限の浮力を有していますが、膨張させると十分な浮力を得ることができます。

*固形式のものより、固形の浮力剤が少ないことから、コンパクトになっています。


小児用ライフジャケットでは、小児の体重毎に浮力を分けています。

  1. 体重40kg以上       →浮力7.5kg以上
  2. 体重15kg以上~40kg未満→浮力5kg以上
  3. 体重15kg未満       →浮力4kg以上

*お子様の体格に合わせる必要があるため注意が必要です。

Picography / Pixabay

 

ライフジャケットの注意点!

ライフジャケットに適応体重はありませんが当然、着用できる必要があります。

ライフジャケットは、身体に合った物を選びファスナー・バックルなどを締め、着水したときにライフジャケットが上に上がらなければ浮くことができます。

当然、工具や安全靴など重たい物を持っていると浮力に影響を及ぼしますので注意が必要です。


とはいえ、そもそも正しく着用しないと意味がありません・・・

ライフジャケットのサイズ違いベルトの締め付け不足が原因で、こんなことが起こります。

  • 脱げそうになる。
  • ライフジャケットが浮いてしまい、首が苦しくなる。
  • ライフジャケットがずり上がり、腰部・下肢が沈む。
  • 危険な場所では、ライフジャケットの機能が発揮できない。

*リサーキュレーション(循環流)やホワイトウォーター(急流・激流などで、逆巻く波や落ち込む流れにより白く泡だった水)で浮力が低下する。

 

さらに、表示された浮力を満たさない製品もあるため注意が必要です。(ネットショッピングの安価な物の中にはこういった製品もあるようです)

 

桜マーク(国土交通省型式承認)

2018年2月1日より、小型船舶操縦者法の改正に基づき、原則全ての小型船舶乗船者にライフジャケットの着用が義務づけられています。

この義務づけにより、桜マークがあるものとないものとがあります。

→桜マークは、国土交通省の定める安全基準を満たしている証明となります。(型式承認を取得した製品を定められた検定機関で検定を受け合格したものに与えられる証印)

ちなみに、桜マーク以外にも「CE認定品」といったライフジャケットもありますが、桜マークとは一切関係ありません。

桜マークが付いているライフジャケットを選ぶことをオススメします。

 

最後に

ライフジャケットは様々なタイプがありますが、使用する場所や目的によっても注意して選択する必要があります。

例えば、磯場で釣りなどをする場合は、膨張式のライフジャケットは岩に擦れて破れてしまう可能性があります。

ライフジャケットを選択・装着するときは・・・

  1. 用途に合わせてライフジャケットを選択
  2. 身体にフィットする物を選び
  3. ベルトやファスナーをしっかりとめ
  4. 桜マークが付いている

ことを必ずチェックして下さいね。

→初めて選ぶ時は、ネットよりお店の人に選んでもらった方がいいかもしれませんね・・・


参考

東京都
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/03/26/10.html

国土交通省
http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk6_000011.html

東洋物産株式会社
http://www.toyo-bussan.co.jp/business/lifejacket/faq.html#q25

 

 

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