ガムはプラスチックでできている? ということは、危険?

 

皆さんは、ガムを噛まれるでしょうか?

プラスチックからできている?

飲み込んだら危険?

ガムについてはさまざまなことが言われますよね。

かくいう私は車を運転するときに眠気対策としてよくガムを噛んでいますが、実際は「どうなんだろう?」と疑問に思うことがよくあります。

今回は、そんな「ガムの安全性」についてご紹介します。

 

そもそもガムはなにからできているの?

「ガムはプラスチックからできている!」

なんて聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

ガムのもともとの原料は、サポディらの木からとった「チクル」というものでした。

つまり、自然素材で作られていました。

ですが、現在では天然のチクルのかわりに酢酸ビニール樹脂というものをもとにして、味・匂い・色などを付けて製造されています。

 

酢酸ビニール樹脂?

酢酸ビニール樹脂は、プラスチックの仲間です。

つまり、人工素材です。

このように、ガムは天然素材→人工素材に変化して現在にいたります。

さて、それではプラスチックからできているガムは危険なのでしょうか?

 

人工素材は危険?

これまで、「添加物」など食品関連の記事で「天然だからといって安全とは限らない」ことをお伝えしてきました。

自然界には数え切れないほどの種類の毒がありますよね。

そもそも、「塩」ひとつとっても致死量が存在します。

この前提でガムの安全性についてご紹介します。

 

塩の致死量についてはこちらの記事で紹介しています。

食塩中毒を甘く見ていませんか? ~赤ちゃんと塩の関係~

 

そもそも科学的に100%安全なものは存在しない!

プラスチック=危険というイメージがありませんか?

確かに、ガムの原料である酢酸ビニール樹脂には発がん性があると考えられています。

そのため、危険視されることも少なくありません。

とはいえ、ガムの安全性については、現実問題として決着がつかいないため、事実としてガムが売られている根拠をお伝えします。

 

安全性の定義

そもそも、「安全」の定義をご存じでしょうか?

基本的な事実として、どんな物質も一定量を超えれば毒物になります。

ですが、どんなに毒性がある物質だったとしても摂取量が少なければ(一定量を超えなければ)体内で分解・排出され障害を引き起こすことはありません。

つまり、この安全の基準を守ることが安全性評価の考え方になります。


平成15年に施工された食品安全基本法は、安全基準の評価検討する場として食品安全委員会が設置されました。

この食品安全委員会でリスク評価(健康影響評価)を行い、評価結果に基づいて食品衛生法及び関連法規(規格基準)によるリスク管理をおこなうことが明記されています。

つまり、すくなくとも日本で発売されているガムは法律で安全性が認められているということになります。

逆に言えば、「ガムが危険!」というためには安全だとされている根拠を覆す必要があります。

少なくとも、「プラスチックだから危険!」という根拠では、そもそもどんな物質にも致死量があるため根拠として成立しないということです。

少なくとも、「許容摂取量より少ない量を摂取している限り人に影響はない=安全」

これが安全の定義です。

それでは、食品ではなく私達の周りにあふれているプラスチックの場合はどうなるのでしょうか?

Hans / Pixabay

 

そもそもプラスチックは危険じゃないの?

ガムは、プラスチックから確かにできています。

それでは、なぜ安全性が認められて売ることができているのでしょうか?

まず、プラスチックの安全性も先程紹介した「安全の定義」と同じです。

例えば、ガムに限らずプラスチック製の包装や食器から何かしらの化学物質が溶け出していたとします。

その量がその物質の「許容摂取量以下=安全」ということになります。

こんなふうにお伝えすると、「だましだましやっているだけじゃないか!」という非難がとんできそうですがそうではありません。

 

プラスチックの安全性?

そもそも、プラスチックの安全性は各国とも亜急性毒性試験により許容摂取量を決めることが一応の原則になっています。

 

プラスチックの本体ともいうべき「ポリマー」

ポリマーは、一般的に食品に溶けにくく、人間が食べたとしても腸で吸収されずそのまま排出されるため、障害が引き起こされないと結論づけられています。

実際、ガムを飲み込んだとしても噛んだ後に残るガムベースは水や唾液に溶けないため、体内で消化吸収されません。

さらに、ガムベースは口の中の温度と唾液により軟化する性質があるため、飲み込んでも柔らかい性質を保ったままになり、消化管などを傷つける心配もありません。

このように、基本的にガムを誤飲しても問題ありませんが、子どもなどは喉を詰まらさせる危険性があるため、そういう意味で吐き出すことが望ましいです。

そもそも、栄養もないため食べる意味がありません。

ただし、海洋のプラスチック問題のように大量に摂取するようなことがあれば、それはまた別の問題と言えるでしょう。

このように、ガムはプラスチックでできていますが、安全性は保証されて売られています。

そして、安全テストには動物テストなども実施されています。

ネット上では、「ガム=プラスチック」だから危険と書かれているものを目にします。

ただ、これだけが理由だとすればそもそも各国が実施している亜急性毒性試験などさまざまな安全基準の根拠となっているものを覆す証拠が必要となります。

また、プラスチックに囲まれてた生活をしている私達にとって、「プラスチック=危険」だとすればそもそもすでに手遅れだということになります・・・

 

最後に

ガムについてはさまざまなメリット・デメリットがまことしやかに紹介されています。

ただ、現実問題として安全性を認められているからこそ販売されています。

そして、どんな物にも安全とされる基準値が存在します。

忘れてはいけないことは、「どんな物でも過剰摂取はになる」と言うことです。

次回は、ガムの豆知識について紹介します。


参考

キッズネット
https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0467/

kracie
http://www.kracie.co.jp/soudanshitsu/qa/1226587_4569.html

ポリオレフィン等衛生協議会
http://www.jhospa.gr.jp/plastics/hygiene02.html

 

 

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