特殊詐欺といえば、パパさんママさんはなにを思い浮かべますか?

ズバリ、振り込め詐欺ですよね・・・

自分の子どもは関係ないと思っている親御さんも多いと思います。

私もまさか自分の子ども達が将来そんな事件に巻き込まれることはないと信じています。

ただ、最近ではそんなこともいってられなくなってきました。

 

特殊詐欺とは?

不特定多数の方に対して、対面せずに電話・FAX・メールを使っておこなわれる詐欺のことで、「振り込め詐欺」と「振り込め類似詐欺」に分けられます。

→平成30年1月~10月では認知件数が13,525件(被害額286.2億円)

つまり、毎日のようにさまざまな場所でおこなわれていることが分ります。

今回の記事でお伝えしたいことは、この特殊詐欺に関わる「受け子」に使われる中高生が増加していることです。

受け子とは、直接だました相手から現金を受け取りにいく役目の人達。つまり、捕まる確率が高い役割を担う人達ということになります。

受け子は、どんどん低年齢化しており触法経験(犯罪歴)のない「普通の子ども」に増加しています。つまり、家族で食事を食べているときに突然警察がきて私(あなた)の子どもが捕まるなんてこともありえるわけです。

年齢によっては児童自立支援施設へ送致されるなど、すくなくともこれまでとは生活が一変することだけは言うまでもありません。

geralt / Pixabay

 

特殊詐欺は厳罰化傾向にある!?

どうして子どもが受け子になってしまうの?

・知人の声かけ

・SNSで誘われる

といった理由が多く、子ども達は罪の意識が希薄。

それでは、どういった処分が待っているのでしょうか?

初犯であっても実刑判決は珍しくない・・・

「実刑判決」とはどういう意味かご存じでしょうか?

ちなみに、「執行猶予判決」とは違います。

どちらも、有罪判決であることは変わりません。

ただ、実刑判決が下された場合は直ちに刑務所に収容されます。

つまり、猶予期間がなく数ヶ月・数年間を刑務所でただちに過ごすことになります。

*執行猶予判決は、例えば「懲役A年執行猶予B年」という判決をテレビドラマでよく耳にすると思います。これは、「B年間の執行猶予中に新たな犯罪を犯さなければ懲役A年の刑はなかったことにする」という判決です。

→つまり、条件を満たせば懲役刑を受けなくてもよくなります。

実刑判決が下される場合・・・

  1. 実刑判決は、殺人・強盗・強姦といった重罪。
  2. 再犯の可能性がある場合やすでに以前懲役刑や禁固刑を受けたことがある。
  3. 執行猶予中の再犯。
  4. 「悪質」と認められる。

そして、受け子は犯罪内容が「悪質」として厳罰化が進んでいます。

つまり、受け子として捕まり実刑判決を受けることは凶悪犯と同じ分類としてみられることを意味します。

「小遣い稼ぎぐらいにしか考えていなかった」とかそんないいわけは通用しません。

実刑判決が下される意味を知っている人からは、殺人犯と同じような目で見られる可能性も十分にあります。「あなたの隣に実刑判決を受けた人が住んでいる」と聞いたらあなたならどう思いますか?

ネットで事件を調べて犯人の素性が簡単にさらされる現代。もし、受け子となった子どもが優等生や普通の子どもなら、なおさら簡単に事件は尾ひれを付けてどんどん広がってしまうでしょう。

succo / Pixabay

 

子どもを守るためには?

例えば、優等生の子どもが先輩に頼まれて受け子をしたという事例があります。

普段から、子どもは「お金がない」と家族に愚痴っていましたが教育方針として親はお金を渡さなかったそうです。(一緒に食事をとり団欒の時間も作っていたそうですが・・・)

それでは、お小遣いをあげればよかったのか?

違いますよね?

子どもに、「なぜ、お金が欲しいの?」と聴かなかったのでしょう?

答えはありませんが、一緒にいる時間を作るのではなく一緒に話す時間を作ることが大事になるでしょう。

ニュースについて子どもと少し会話することも一つの方法です。

~今回の特殊犯罪の事件なら~

①主に高齢者からお金が盗られている。
②高齢者は決して裕福ではなく、ギリギリで生活している方が多い。
③なぜ厳罰化が進んでいるのか?→②の理由からも、間接的に人殺しに関与している。
④若者の関与が多いが捕まったらどうなるのか?
⑤首謀者は捕まりにくい。
⑥お金を引き出す、封筒や小包みを喫茶店などで受け渡すだけで1万円近くもらえるアルバイト・・・(そんなバイトないですよね・・・)

①~⑥であなたが知っていることはありましたか?

それを子どもにひと言伝えるだけでも子どもは知識として残るかもしれません。

Free-Photos / Pixabay

 

まとめ

  • 特殊犯罪は、毎日何件も発生している。
  • 受け子は触法経験のない中高生(普通の子ども)に急増している。
  • 受け子として捕まれば実刑判決を受ける可能性が高い。

参考

警視庁:特殊詐欺
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/tokushu/furikome/furikome.html

弁護士法人泉総合法律事務所
https://izumi-keiji.jp/knowledge/hanketsu

 

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