「ベビーカーマーク」が外出を楽にする? 目標はまだまだ遠い・・・

 

皆さんは、「ベビーカーマーク」について聞いたことがあるでしょうか?

国土交通省では、「子育てにやさしい移動に関する協議会」を通じて、ベビーカーマークのインターネットにおける調査を実施しています。

今回は、国土交通省の取組みから「ベビーカーマーク」についてご紹介します。

 

そもそも「ベビーカーマーク」ってなに?

ベビーカーマークは、「ベビーカーを安心・安全に使用するためのマーク」です。もう少し具体的に言うと・・・

  • 電車やバスなどでベビーカーを折りたたまずに乗車することができる。
  • ベビーカー使用者には、温かい気持ちを持って接し、見守りましょう。
  • エレベーターがない場所での上り下り、バスの乗車時など、手助けを申し出てみましょう。

→ベビーカー使用者の権利を守るためのマーク。

 

「使用者側」の視点

一方で、ベビーカー使用者にもマナーを守るためのマークでもあります。

  • 周囲の方との接触や通行の妨げなど、ベビーカーの操作には気をつけましょう。
  • 困っている時は、遠慮せずに手助けを願いましょう。

以上が、「使用者」と「周囲の人」に対するベビーカーマークの意味になります。

逆に、エレベーターなどでは「ベビーカー禁止マーク」が使われるなど、ピクトグラムを使用することで一目で分かるように作られています。

→「ベビーカーマーク」「ベビーカー禁止マーク」についてはこちらの国土交通省のHPで確認することができます。

 

統一化されたマーク!

「ベビーカーマーク」「ベビーカー使用禁止マーク」は、共に「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」で、平成26年3月に統一化されたマークです。

さらに、平成27年5月にはJIS化もされています。

そもそも、JISとは「製品の種類・寸法や品質・性能、安全性などを定めた国家資格のことです。ただし、JISは社会的環境の変化に対応して制定・改訂されていきます。

つまり、変化していきます。

そのため、経済産業省では社会的に関心の高い重要な判定や改正を月に1度紹介されています。

今回紹介している「ベビーカーマーク」「ベビーカー使用禁止マーク」は、案内用地図記号(ピクトグラム)として、言葉によらない目で見るだけで案内を可能とするものとして制作されています。

ただし、ベビーカーマークの認知度はまだまだ低いことが国土交通省のネットアンケートで示されています。

 

ベビーカーマークの認知度は4割にも満たない!?

国土交通省が認知度を調べた結果・・・

ベビーカーマークの意味を知っていた者(見たことがあり、意味も知っていた者)

  • 平成28年2月実施→32.2%(24.9%)
  •   〃  9月実施→31.1%(17.4%)
  • 平成29年9月実施→31.2%(16.6%)
  • 平成30年9月実施→34.3%(19.3%)
  • 令和元年11月実施→38.7%(22.3%)速報値

つまり、令和元年11月時点でベビーカーマークの意味を知っていた人は4割にも満たず、さらに実際にベビーカーマークのピクトグラムを見たことがある人も加えると、2割程しかいないことが分かります。

→そもそも、「目で見るだけで案内ができるピクトグラム」であっても、本当の意味はやはり説明されないと伝わらないことを意味しています。

ちなみに、平成27年3月に閣議設定された「少子化対策大綱」に認知度の目標値を50%に設定していることから、今後も継続的な取組みがおこなわれていきます。

 

ベビーカーを閉じなくてもいいと考えているのは8割越え!?

ベビーカーマークができた理由は、「ベビーカーでの外出をする権利を守るため」ということができます。

とはいえ、国土交通省が2019年7/22~2019年7月23日の間に15~89歳までの男女1000名を対象として、国土交通省ネットモニターアンケート調査からこのような結果が発表されています。

そもそもベビーカーマークの認知とは関係なく、8割以上が電車・バスなどでベビーカーを閉じないことについて「賛成」しています。

  • 10代~20代:91.2%
  • 30代    :83.3%
  • 40代    :79.8%
  • 50代     :77.2%
  • 60代以上   :83.2%

特に、10代~20代の賛成が9割を越えています。一方で、40代~50代が最も賛成が低くなっています。

とはいえ、最も低い50代でも8割近くは「賛成」しています。それでは、反対の理由にはどういったものがあったのでしょうか?

 

なぜ、ベビーカーを閉じて欲しいと思っているの?

  1. 混雑時は他の乗客の迷惑になる。→68.4%
  2. 混雑時はベビーカーの子どもの安全が確保できない。→48.3%
  3. 出入り口付近にいることが多い。→40.8%
  4. 子どもが乗っていないのにベビーカーを広げたままにしている。→37.4%
  5. ベビーカー使用者同士で固まっている。→21.8%
  6. 子どもをほったらかしにしている。→11.5%

当然ですが、ベビーカーマークによる案内があったとしても、「ベビーカー使用者はマナーを守らないといけない」というアンケート結果になっています。

→都市圏では、3/4が「混雑時は他の乗客の迷惑になる」と挙げています。

StockSnap / Pixabay

 

反対意見に対して

ベビーカーで公共交通機関(私の場合は「電車」)を利用しましたが、アンケート結果について経験者としてそれぞれ私の意見を反映していきます。

 

1.混雑時は他の乗客の迷惑になる

確かにそうなんですが、小さい子どもは周囲の環境に左右されてしまいます。泣けばあやさないといけませんし、泣き止めばまたベビーカーに戻します。

さらに、ベビーカーには荷物を少なからず掛けたり、ベビーカーの下カゴを使用したりとお母さん・お父さんはあらゆる工夫をしています。

もしも、ベビーカー下のカゴを利用している場合はそもそもベビーカーをたたむことが難しくなります。そのため、ベビーカーをたたむことができない状況が多くあります。

 

2.混雑時はベビーカーの安全が確保できない

基本的に、混雑時は避けますがどうしてもいうときは開いている車両に乗り込みます。とはいえ、例えば滋賀から大阪に向かう場合、京都駅から混雑するため、どうにもならないときは必ずあります。

さて、混雑時の「ベビーカー」「赤ちゃんの抱っこ」どっちが赤ちゃんにとって安全でしょうか?

少なくとも、ベビーカーの空間は確保されるため誰かがベビーカーに覆いかぶってこない限りは基本的に安全を確保することができます。

一方、抱っこしてしまうと大勢の人に押しつぶされてしまい子どもを守り切れません。そもそも抱っこしないと誰かに踏まれて大けがをする危険性があります。

 

3.出入り口付近にいることが多い

そもそも、通路側に入ってしまうと身動きがとれなくなります。

例えば、人をかき分けてベビーカーで出口までいくことは状況にもよりますが、ほぼ不可能となります。出入り口までの距離が遠ければ遠いほど、ベビーカーの操作によっては人を踏みつけてしまったりと事故のリスクも増えます。

また、出入り口付近は広くスペースがとられているためです。

→旅行などで大きなトランクをもって移動するとき、あなたは混雑している車両に乗る場合、車両の通路側を選びますか?

 

4.子どもが乗っていないのにベビーカーを広げたままにしている。

単純に、ぼんやりしている場合もありますが子どもとの公共交通機関を使って移動することは、それだけ大変なことはいうまでもありません。

さて、現実問題として「1.混在時は他の乗客の邪魔になる」と同じ理由が考えられます。

 

5.ベビーカー使用者同士で固まっている

理由はさまざまだと思いますが、同じ人が近くにいると安心しますし、ママ友かもしれません。スペースにもよりますが、偶然、重なるときもあります。

 

6.子どもをほったらかしにしている

実際にほったらかしにしているのか、そう見えているだけかは分かりませんが、もしもママ友など誰かと夢中になって話している場合などは、確かに気をつけないといけません。

ただ、例えば次の乗り換えや授乳室などを調べるために、「スマホで調べている姿」が子どもをほったらかしにしているように見えているかもしれません。

ijmaki / Pixabay

 

最後に

少なくとも、ベビーカーを使用する1人の親の意見としては、なんの理由もなく公共交通機関に乗ることはありませんし、邪魔になることを理解しながら気をつけて乗車しています。

公共交通機関は、さまざまな考え方の人が利用しています。ベビーカーが邪魔になることは当然、理解しています。

車を全ての家庭が所有していて、全ての人が免許証を所有していて、車の運転に慣れていればいいですが、そういうわけにもいきません。さらに、場所や状況によっては結果的に「公共交通機関を選択」しないといけない場合もあります。

次回は、ベビーカーと間違えやすい子ども用車イスについてご紹介します。


参考

国土交通省
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/sosei_barrierfree_tk_000206.html

経済産業省
https://www.meti.go.jp/press/2017/07/20170720002/20170720002.html

 

 

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