●この記事では、顔を着せ替えてしまう技術により、動画も信用できなくなってきたことについてご紹介します。
以前から、「偽動画」はありましたよね。
ただ、そこまで精巧なものは作ることは難しく、そもそもできたとしても一部の限られた人にしかできませんでした。
あなたも、顔の輪郭がおかしいなど、違和感のある動画をみたことがあるのではないでしょうか?
それでは、だれでも簡単に動画の登場人物の顔をほとんど違和感なくすり替えることができたらどうなると思いますか?
今回は、「ディープフェイクで動画の信憑性が問われる・・・」について紹介します。
動画の顔をすり替える?
すでに、you tubeでは顔を入れ替えた動画がいくつも投稿されています。しかも、以前はアメリカ大統領選にまで悪用されていたようです。
想像しみて欲しいのですが、例えば「自分の子どもの運動会」や「友達の結婚式」を撮影したとします。
ここで必要なのは「顔」のデータです。(写真でも動画でも顔が映っていれば良い)
例えば・・・
❶有名な子役が出演しているドラマや映画など、なんでも言いのでその子役の顔のデータを使って悪用することができてしまいます。
→「運動会で自分の子どもが有名な子役と運動会で競争した!」なんて動画が作れてしまう。
➋結婚式なら、例えば友人がバージンロードを歩くシーンを使って、新郎または新婦の顔を自分の顔に入れ替えることができます。
→「結婚しろ!」と迫ってくる親に見せても、合成だとは気付かれないでしょう。(「勝手に結婚してた!?」と大騒ぎになる可能性はありますが・・・)
さすがに、子どもの身体で大人の顔が合成されれば違和感しかないため気付くとは思いますが・・・
このように、すでに持っている写真や動画などの「顔」を、自分の好きな動画の登場人物に対してほとんど違和感なく合成することができてしまいます。
これが、「ディープフェイク」です。
→人工知能(AI)などの高度な合成技術を使って本物と見分けが付つない偽動画のこと。
ディープフェイクは簡単にできてしまう・・・
動画生成ツールがすでにあり、ディープフェイク動画は検索すれば出てきます。
ただ、問題は規制するための法律が間に合っていません。
実際、日本でも2020年10月2日京都府警が「女優の顔を女性芸能人にすり替えたアダルトビデオを公開した」として、無職の男性を逮捕しています。
「法律が間に合っていない」とお伝えしたのは、その逮捕された罪状です。
- 著作権法違反(公衆送信権の侵害・翻案権侵害)
- 名誉毀損
本来なら、あおり運転のように例えば「ディープフェイク禁止法」のような、危険な行為として罰則を新たに設けなくてはいけないような犯罪行為だといえますが、実際は既存の法律でしか対応できていません。
「あおり運転」と違う点は、そもそも被害者に「危険な行為をされた!」という実体験がないにも関わらず、いつの間にか犯罪行為が拡がり、後になってから初めて気付く点です。
つまり、被害を受けた本人は、本当に全く関係がありません。
それこそ、SNSに投稿しなくても友人ととった写真をそれぞれが持っているだけで、相手に悪用されてしまう危険性まであります。
これまでもフェイクニュースの危険性が取り沙汰されていますが、今では肝心の動画ですら証拠にならなくなってきています。
なにより、ディープフェイクの怖い点は現在の悪変だけでなく、過去の歴史の悪変までできてしまいます。
今は、リツイートした内容によっては犯罪行為になります。
今後は、動画も含めてこれまで以上に気になる情報を安易に拡散することは、自分で自分の首を絞めることになりかねません。
まずは、その情報がどこからきているのか確かめる癖を付けてみてはいかがでしょうか?
最後に
学校教育の一つに、「差別」に対する教育がありますよね。
例えば、学校で部落の勉強をしたことで、かえってそれまで仲が良かった友達と疎遠になることは、残念ながらよくあることではないでしょうか?
本人としても、「自分はその土地の出身なんだ・・・」と自覚してしまうことになります。
個人的には、そんな友人達を見ていて「本当に勉強する必要があったのか?」ずっと疑問に思っていることでもありますが・・・
今回紹介した「ディープフェイク」も、知らなければそもそも悪用されることもないため、「記事にする必要はないかもしれない?」と考えもしました。
ただ、すでに海外では有名人から一般人まで被害が拡大し続けています。冒頭でお伝えしたように、大統領選挙にまで悪用されています。
そして、日本でもすでに逮捕者が出るほどの被害がでてしまっています。
そのため、残念ながら知らないことはデメリットにしかなりません。
いつ・どこで・誰に・どんな目的で、自分の顔が悪用されるのかは分かりません。現在、対策が進められています。
私達個人の情報リテラシーの向上が急務になっています。
ディープフェイクについては、さまざまな問題がはらんでいるため、今回の記事では簡単にしか触れていません。
今回、伝えたかったことは「簡単に偽動画は作られていて、すでに世界中に出回っている!」ということです。
そして、世界の動きとしては、確実に規制の方向へと進んでいます。間違っても、興味本位で悪用しないで下さいね。
あなただけの問題ではなくなりますので・・・
exiteニュース:女性芸能人の偽アダルト映像で逮捕…ディープフェイクはニュースを捏造し歴史修正主義を広げる
→https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_202010_post_183540/
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