あなたは、粉ミルクに否定的ですか?
男性は、母乳は無理ですが粉ミルクなら赤ちゃんに飲ませることができます。
「そんなの当り前」「なぜ、こんな書き出しなの?」と思った読者さんもいらっしゃるでしょう。
ですが、今は「母乳で育てる」ことが主流とされ、「粉ミルクで育てるのはかわいそう」と産婦人科でもたびたび言われると思います。
例えば、「粉ミルク」でウィキペディアで検索するとこんな説明があります。
マクガバンレポートの研究結果によると、1型糖尿病の遺伝子のある子もない子も、非常に早く離乳させ、牛乳(乳児用粉ミルク)を与えた子供は、1型糖尿病になるリスクが平均50~60%高いことがわかっている。(母乳育児に比べ、1.5~1.6倍のリスクの増加)
つまり、「粉ミルクにはリスクがあるよ」と書いてあります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、こういった見方は粉ミルクには食品添加物が多く含まれていることも一因だと考えられます。
粉ミルクが主流だった時代もあります。
・1917年(大正5年):粉ミルク発売。
↓
その後、お母さんたちに確実に浸透していきました。
・1970年代(今から50年程前):団塊の世代がベビーブームに突入し粉ミルクの消費はピーク!
*この当時は、「ミルクのほうが母乳よりも栄養価が高い!」とミルク至上主義の時代。その後、母乳が見直され現在に至ります。
いつの時代もブーム(雰囲気)に流される
特に、インターネットにより簡単に情報をキャッチできるようになりました。つまり、テレビの情報だけではなく、私のこのブログも情報収集の一つになるでしょう。
では、その情報が本当に正しいか調べたことはありますか?
テレビの情報も嘘とは言いません。ただ、時間的にも予算的にも全てを伝えることができないので、その時の一部分を切り取って報道しているだけです。そして、コメンテーターがコメントをつけ足しているだけです。
ネットの場合も、多くの人がそのことに対して同感して読み手が増えればブームになります。あとは、ネットユーザーがコメンテーターになって評価します。
解釈の仕方は視聴者次第です。そして、大多数が信じたことがブームになりますよね?
単純に考えれば分かることですが、その情報は全てではありません。一部を切り取って見せているだけです。私の情報も全てではないので疑問に思えば調べてください。また、質問してくださいね!
→また調べて記事として掲載します。
粉ミルクでよく言われる食品添加物って何?
添加物が起こした事件といえば・・・
添加物関連の事件でよく取りざたされるのは、輸入食品の農薬や食品添加物の違反ではないでしょうか?
例えば、2008年1月に発覚した「中国製冷凍餃子中毒事件」が記憶に新しいですよね。
千葉県と兵庫県の3家族計10人が中国産の冷凍ギョーザを食べた後にめまいやおうとといった食中毒症状を訴え、9人が入院していたことが30日、わかった。両県警が2家族が食べたギョーザを鑑定したところ、有機リン系農薬のメタミドホスが検出された事件。
メタミドホスとは、殺虫剤の一種です(汗)
「添加物=毒」のイメージがついても仕方がないことだと思います。
それでは、本当に「添加物=毒」なのでしょうか?
粉ミルクに使われる「食品添加物」
健康志向が強い方はテレビで「〇〇が体にいい!」と聞くとブームが終わるまでそればかりを食べてしまいませんか?
実際、健康関連のテレビで食品が紹介されると次の日のスーパーは品薄状態になっていることを何度も経験しています。
ですが、「昔から、同じ物ばかり食べるのは毒!」と言われますよね。不足する栄養が出てくるので当たり前といえば当たり前ですが・・・
つまり、どんなものでも食べ過ぎれば毒になります。このことを理解したうえで読んで下さいね!
厚生労働省の見解
厚生労働省のホームページより引用→https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html
- 食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
- 厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
- また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。
つまり、厚生労働省が使用方法や目的を管理しそれ以外の使用は認めていません。また、一人当たりの一般的に安全とされる摂取量も把握に努めているということです。
→「用法容量をまもって、ただしく理解してお使いください」ということですね。
*平成7年に食品衛生法が改正され、「指定の範囲が化学的合成品のみ」から「天然物を含むすべての添加物」に拡大されました。つまり、天然香料(動植物から得られる天然の物)も食品添加物に含まれるようになりました。
食品添加物は、100%安全とは誰にも言えません。
そもそも、100%安全な食品は存在しません。食べ過ぎればなんでも毒になります。
また、食品添加物が無くなれば、そもそもほとんどの食品がなくなります。残った食品も今とは違う味気ない物になるでしょう。そして、食中毒に悩まされた時代に逆戻りします。
昔は、凍らせる・干し物・塩漬けなどで保存することが主流でしたが、今の時代それだけでは生きていけないですよね。
注意することといえば、「同じ物ばかりを2人前3人前と大量に継続して食べ過ぎないこと!」
*「どちらが食品か食品添加物」かをクイズ形式にして紹介してあるHPを見つけたので紹介します。私は、全問不正解でした(汗)ぜひ挑戦してみてください!
味覚ステーションサイト→http://mikakukyokai.net/2016/10/17/shokuten1/
粉ミルクは「法的」にはどうやって守られているの?
- 規格の制改定は厚生労働省が管轄。
- 食品衛生法の付則である乳等省令にて決定されている。
- 特別用途食品であることから、その表示項目、内容などは健康増進法の規制を受け、消費者庁の管理下にある。
*特別用途食品:病者用、妊産婦用、授乳婦用、乳児用、えん下困難者用などの特別の用途に適す
る旨の表示をする食品のこと(厚生労働省の認可がおりた商品のみに適応されます。)
あなたが使っている粉ミルクにも特別用途食品マークが記載されているはずです。
*マークについては、以下のリンクで確認してみてください。また、消費者庁が出している特別用途食品制度に細かく対象商品や規定が記載されています。
→詳しくはこちらの消費者庁のリンクへ。
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/wg3/kenko/150202/item1-2.pdf
つまり、粉ミルクは企業が勝手に作って売り出しているわけではなく、国がかなり慎重に選定した結果選ばれた商品を、私たちは買っています。
いかがだったでしょうか?
「母乳派」か「粉ミルク派」かと問われれば、私は「混合派」と答えます。
母乳中心で、母乳はママ。ミルクはパパ。
そうすれば、子ども達に夫婦で授乳させることができます。もちろん、明らかに危険な物は避けます。
さいごに、無添加食品を本当に「無添加」だと勘違いしていませんか?
→無添加についてはこちらの記事で紹介しています。
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