猫がボンネットに!? 日産も取り組む「猫バンバン」とは?

 

皆さんは、「猫バンバン」という言葉をご存じでしょうか?

最近は、マイカー離れが増えています。そもそも、最近ではレンターだけでなく、カーシェアリングなど便利なサービスが増えていますよね。

ですが、ドライバーなら知っておかないと後悔することになるかもしれません。

今回は、「猫バンバンは猫だけとは限らない!?」というお話です。

 

「猫バンバン」ってそもそもなに?

2014年の冬に日産自動車が「猫などの動物が入り込んでいる動物があるので、フードを叩いてみましょう」という旨の内容をSNSに投稿。

大きな反響があり、2015年11月19日に「♯猫バンバン」というハッシュタグを用いて投稿。そして、2016年1月より正式にプロジェクトとして展開されています。

つまり、言葉としてはまだまだ新しいことがわかります。

そして、日産のHPではカワイイ「猫ロゴステッカー」を無料でダウンロードすることもできます。

猫を守るための運動=猫バンバン

 

猫が車に入っていると何か問題なの?

猫がよく入り込む場所として、「エンジンルーム」が挙げられます。

もしも、エンジンルームに猫がいることに気付かずにエンジンをかけてしまった場合、猫は驚いてパニック状態になる可能性があります。

さらに、エアコンやパワーステリングなど機器のベルト周辺にいる場合はそのまま回転部分に巻き込まれる可能性があります。

そして、瞬間的な出来事になるためドライバーが気付いた時には「すでに手遅れ」の状態に。

それでは、なぜ猫が車に入ってくるのでしょうか?

 

自動車の構造内部は、猫の隠れ家にピッタリ!?

  1. 暗くて狭い隙間
  2. 外敵から隠れられる
  3. 雨風を防ぐことができる
  4. 暖かい

こういった理由で、猫は車の中に入ってしまいます。先程紹介したエンジーンルームの中がまさにこの環境です。

mikefoster / Pixabay

 

猫の習性を考えると・・・

  • そもそも、猫は警戒心が強く、他の動物や一目に付きにくい場所を好みます。
  • 猫は、寒さを嫌います。

こういった場所は、車に限らず猫が好む場所ということになります。

それでは、現状どうなっているのでしょうか?

JAFの救援要請件数からみていきましょう。

 

JAFの救援要請はどうなっているの?

2019年1月1日~1月31日の1ヶ月間で、ドライバーから「エンジンルームに動物(猫)が入り込んでしまった!」と救援要請を受けた件数は、25件

ほぼ毎日、救援要請があったことが分かりますが、あくまでも連絡があっただけの件数です。実際は、救援要請がなかった件数もあるため、実際はもっと多いことが分かります。

また、猫が車に入り込むのは冬だけとは限りません。実は、沖縄からの救援要請もありました。

先程も紹介したように、猫は狭い場所も好みます。つまり、車に乗るさいは1年中確認する必要があります。実際、JAFには、1年を通して猫が車に入り込むトラブルによる救援要請があります。

ちなみに、先程紹介した「エンジンルームに動物が入り込んでしまった!」と要請を受けた件数は、27件ありました。

つまり、あとの2件は猫以外がエンジンルームなどに入り込んでいたということです。

 

どんな動物が入り込んでいたことがあるの?

先程の集計のなかに、「ハト」が入り込んでいたトラブルがありました。

その他にも、ネズミ(もしくはリス)。

そして、今回の集計ではありませんが、これまでにはが入り込んでいたことや、鳥が巣を作っていた事例まであります。

ただ、「猫バンバンが有効!」とはいえ、ボンネットを叩く時はあまり強く叩かないようにする必要があります。

MabelAmber / Pixabay

 

猫バンバンが逆効果!?

先程、「猫は警戒心が強い」とお伝えしましたが、JAFによると強く叩きすぎると出てくるどころか、かえって怖がってしまい、奥に入り込んでしまう場合があるようです。

そこで、猫バンバンをするまえに「動物の声や臭いがしないか?」という確認をすることも1つの有効な手段になります。

ちなみに、猫に知らせる目的ですので・・・

  • ドアを少し強めに閉める。
  • クラクションを軽く鳴らす。

という方法も有効です。

また、車の下で休んでいる猫やタイヤをベット代わりに寝ている猫がいるかもしれません。そして、長期間停めたままの車や、猫をよく見かける駐車場は特に注意が必要です。

そういった場合は特に、最低限の対策が必要になります。

 

100%の対策は不可能!?

そもそも、車内に動物が入らないようにできればいいですが、例えばエンジンルームの空洞は排熱に必要となるため、現実問題として無くすことは難しいようです。

とはいえ、さまざまな対策があります。

  1. 忌避剤→臭いが無くなれば効果も無くなる。
  2. 超音波発生器→「周辺の飼い猫」や「人」にも聞こえることがあり注意が必要。

こういった対策が挙げられます。

ただ、完全に防げるとは限らないため「猫バンバン」のように入っているかもしれない時の対策は必要になります。

 

最後に

「猫バンバン」は、猫の命を守るための行動です。ただし、強すぎては逆効果になる恐れがあります。

また、そもそも入り込んでいる動物が猫とは限りません。

久しぶりに車を運転するなら、なおさら注意が必要です。

それでも事故が起こってしまったときは、ディーラーやJAFのようなロードサービスを利用すると安心です。もしも、猫を巻き込んだまま乗り続けた場合、エンジン音の異臭・異音により気付くこともあります。

もちろん、エンジンに悪影響があるため自分の身を守るためにも車に乗る前に、「猫などがどこかに紛れ込んでいるかもしれない・・・」と、注意することで防げる事故でもあります。

車に乗るときはご注意下さい。


参考

JAF:猫がクルマに入り込んでしまったトラブル1ヶ月で25件!寒い冬だけでなく、1年とおしてご注意ください。
https://jaf.or.jp/common/news/2019/20190221-01

日産:のるまえに#猫バンバン
https://www.nissan.co.jp/SOCIAL/CAMP/NEKOBANBAN/

公益財団法人どうぶつ基金:猫バンバンって知っていますか?
https://www.doubutukikin.or.jp/

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です