子どもの学力向上には「習い事!」と思っているママさんパパさんはたくさんいらっしゃるかと思います。
例えば、ネットで「子どもの習い事ベスト!」なんて書かれている記事もたくさんあります。
必ずといっていいほど、水泳や英会話関係の習い事が書かれていますよね。
確かに、子どもにとって大事な能力を伸ばせるかもしれません。
ですが、面白いと感じさせるための準備が前もって必要なことが分かりました。
今回は、文部科学省の調査で判明した『親の習慣や家庭環境が学力の高い子どもに「共通の傾向」が見られる』ことについて紹介します。
子どもの興味を無視すると逆効果
私も昔は「そろばん」「習字」「塾」と毎日のように日曜日以外は習い事三昧でした。
長いあいだ続けた結果、計算は苦手で字もお世辞にも上手にはなりませんでした。勉強もせいぜい平均点が取れればいいところ。
理由は、自分が一番知っています。それは、単純に習い事が苦痛だったからです。できないことを毎日強制させられるので、いつの間にかその時間をなんとかやり過ごすことだけに終始するようになっていました。
このように、習い事の価値は子どもの興味に大きく左右されます。
家庭の経済状況が影響
学力が家庭の経済状況に影響することは皆さんすでにご存知かと思います。
例えば、H29年度に行われた小学6年生と中学3年生の全国学力調査で結果が明らかになっています。
経済的状況が高いほど平均点が上がっています。(所得が最も低いグループと最も高いグループを比較)
国語A・B、算数A・Bの平均点が10点~20点程、所得の多いグループの子どもたちの方が高い傾向にありました。
とはいえ、これはあくまで傾向です。経済状況に関係なく優秀な子は優秀。逆もまたしかりです。
それでは、学力が高い子ども達にはどういった特徴があるのでしょうか?
子どもの学力と親の関係
①子どもと一緒に○○へ行く
知的刺激が満たされる場所に行く・・・
- 美術館
- 劇場
- 博物館
- 科学館
- 図書館
など・・・
こういった文化施設に親と一緒に行く子どもほど学力が高い傾向にあることが示されました。
最も身近な施設は、無料で利用できる図書館でしょうか。
*子どもと一緒に「行ったことがない」・「ほとんど行かない」という親の比率からみると、行ったことがある親との差が大きくなっています。(月に1回以上行くという親は、高学力層が3倍近くになります)
②家に蔵書が多ければ多いほど高学力になる傾向がある。
家庭での蔵書数が0~10冊よりも11冊~25冊。最終的には、500冊以上の蔵書がある家庭が最も学力が高い傾向にあることが分かりました。
書庫があるご家庭の子どもは優秀ということになると思うかもしれませんが・・・
ただ、そう単純な話しでもないようです。
子どもは親の鏡
仮に、家に書庫があっても使わなければ意味がありません。
家の隣に図書館があっても通わなければ意味がないのと同じ理屈です。
そこで登場するのが私たち親です。
そもそも、家に蔵書があるということは親がこれまで買いためたということ。
つまり、親が本を読んでいる姿をみて子どもは本に興味を持ちます。
そこから、自分の興味をもった本を読むようになると考えたほうが自然ですよね。
私の場合は、ブログを書くために本を買って読みます。すると、息子の場合は「本」と「パソコン」に興味を示すようになりました。
このように、親が毎日くり返していることに子どもも興味を持ちやすくなります。
私の場合は、新しい本ならネット購入。古い本は、図書館ではなく息子を連れてbook offに行きます。
*2歳の息子は、本をなんでも破ってしまうので図書館に行きたくてもいけないのが現状です。
習い事も確かに大切かもしれませんが、まずは子どもに知的好奇心を持たせることが大事なようです。
毎月1回、「子どもと一緒に○○へ行く」。
「○○」はあなたの興味がある場所へ。
子どもの学力向上のために挑戦してみてはいかがでしょうか?
まとめ
「今は水泳がいい!」なんて聞くとつい水泳を習わせたくなります。
大事なことは、子どもが楽しんで続けられているか。
子どもは、親の言うことをなんでも聞いてしまいます。どんなに苦痛でも、続けるだけならできてしまう子どももいます。
習い事の決めては子どもの興味関心!
親の気持ちは一歩引いて、子どものようすで判断してあげてくださいね。
基本的に、塾の様子をなんでも笑顔で話してくれるならその子に向いています。ですが、ほとんど自分から話しもしないのなら苦痛に感じている可能性が高いです。お気をつけください。
参考
楽天news:学力の高い子ども、親の習慣や家庭環境に「共通の傾向」…文科省調査で判明
→https://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_483481/?p=2
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