車が空を飛ぶ! 国策として2030年には実用化が拡大予定!?

 

今回は、ドラえもんの世界がまた1つ実現するかもしれない、未来の車のお話しをご紹介します。

「未来の車」と言えば、以前紹介した完全自動運転ももちろん「ドラえもんの世界」ですよね。

今回は、そんな未来の車「有人機SD-03モデル」についてご紹介します。

 

自動運転」については、こちらの記事で紹介しています。

日本の自動運転技術はまだレベル2!? レベル5(完全自動運転)は実現するの?

 

「空の移動革命に向けたロードマップ」はすでに進められている!

空飛ぶ車の正式名称は、「電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL(electric vertical takeoff and landing))」と呼ばれています。

「電動化・完全自律の自動操縦・垂直離着陸」が大きな特徴として、世界各国で開発が進められています。

さて、そんな空飛ぶ車ですが、日本でも2018年12月20日 空の移動革命に向けた官民協議会 があり、2020年6月24日には第6回が開催されました。

そして、日本でも空飛ぶ車は2023年以降に徐々に導入され、2030年には実用化を拡大していく構想が進められています。

つまり、3年以内に空飛ぶ車が導入され10年以内には身近な存在になっているかもしれません。それでは、どんな目標のもと進められているのでしょうか?

 

「空飛ぶ車」はなんのために?

そもそも、現在は人・物が長距離を移動しようと思えば航空機に頼らざるをえません。ですが、もっと手軽に長距離移動できる手段があればどうでしょうか?

まさに、自家用車で外出するような感覚で・・・

 

「空の移動革命に向けた官民協議会について」

将来的に、短中距離を自動で飛行して、安全かつ安価に人や物を移動させられる機体やサービスが実現すれば、例えば、都市部での移動にかかる時間の短縮、離島や山間部での移動の利便性の向上、災害時の救急搬送や物資輸送の迅速化など、新しいサービスの展開や各地での課題の解決につながることが期待される。

とあります。

そして、新たな産業を育成することで世界の市場で稼げることが目標として挙げられています。

*「官民」とあるように、経済産業省や国土交通省など国が進めている事業でもあります。(2023年に空飛ぶ車の事業を開始することが内閣府の成長戦略に盛り込まれている)

 

それでは、「SD-03モデル(3代目)」はどういった車両なのでしょうか?

実は、すでに飛んでいる映像がyou tubeで公開されています。

 

「車」というよりは飛行専門!?

「SD-03モデル」は、愛知県豊田市を拠点に株式会社SkyDriveが空飛ぶ車を開発中で、2020年8月28日に試験飛行を報道陣に公開もされています。

公開時は、2m程の高さまで浮上する約3分間のフライトでした。

SkyDriveは、次世代エアモビリティ「空飛ぶクルマ」や、重量の大きな物資を搬送できる物流用の「カーゴドローン」を開発するスタートアップ(立ち上げ)。

トヨタをはじめ、自動車・航空業界などの複数企業の若手エンジニアら約100名が、プロボノで参画する有志団体「CARTIVATOR」(カーティベーター)のメンバーを中心に、2018年に設立されました。

*CARTIVATORは、「モビリティを通じて次世代に夢を提供する」をミッションに2012年に始動した有志団体で、未来を実現していく団体ともいえるでしょう。

 

どんな機体?

機体には、四方に8つのプロペラ(ローターは4ヶ所あり、1ヶ所当たり2つのローターが回転)があり、「人を1人乗せるドローン」といった感じです。

ちなみに、一般的な駐車場2台分に収まるように設計されています。

また、電動モーター・ロータ系の一部に異常が発生しても、バックアップの役割を果たすため、安全に飛行を続けることが可能になっているようです。

  • 最高速度100km
  • 飛行時間5~10分

これが、現時点での段階のようです。

→今のところ、「エアバック」や「タイヤ」は装備されていないどころか、そもそも自動運転のためハンドルもありません。(パネル操作:ジャスチャーコントロール)

ジャスチャーコントロールとは、ディスプレイに取付けられたwebカメラに向かって手を動かすことで操作できる機能のことです。(パソコンなどではすでに導入されている)

*スポンサーは100社を越えており、今後の期待大!

 

大阪万博を見据えている!

最近は、「コロナの影響」や「総理の辞任」など暗い話しが多かったですが、2023年には大阪万博が開かれます。

それに合せて、2023年に大阪湾の舞州〜大阪駅近くの淀川河川敷間において、サービス開始が予定されています。

飛行距離は、5~10km程度で飛行時間は約5分ですが、現在の交通手段では約30分かかるエリアです。

つまり、「気軽に空を移動できる」と言うことは、地上を走るよりも何倍も早く到着することができるため、これまでの「移動」という認識が、ひっくり返る程のインパクトがあります。

単純に、高速道路を100kmで走行するのと、空を100kmで走行するのとでは移動距離が全く違う。

 

最後に

何代目でタイヤのある空飛ぶ車が作られるのかは分かりませんが、最初は、タクシーのような形でサービスが提供されていくようです。

そもそも、まずは安全性の認知拡大や需要を拡大していかなくてはいけません。

当然、自動運転や法律の整備などまだまだ課題は盛りだくさんです。

ただ、すでに人1人ぐらいは空を移動できる車両があることは紛れもない事実です。

私の子ども達(2歳と4歳)が大人になるまでには、まだ15年以上かかります。その頃には、一家に一台「空飛ぶ車」なんてことになっているかもしれませんね。

個人的には、「地上にしろ空にしろ、完全自動運転になってしまうと運転を楽しめなくなるのではないか?」と考えてしまいますが、それは贅沢な悩みなのかもしれません。


参考

SKY DRIVE
https://skydrive2020.com/

PRTIMES:『空飛ぶクルマ』を開発するSkyDrive(スカイドライブ) 世界初披露の機体「有人機SD-03」で、公開飛行試験を成功
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000038857.html

japan.cnet:「空飛ぶクルマ」のSkyDrive、有人飛行に成功–2023年の実用化を目指す
https://japan.cnet.com/article/35158895/

 

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