バーベキュー（ＢＢＱ）後の炭はどうしていますか？　「放置」は御法度！？

夏と言えば、「バーベキュー！」と言わんばかりにパパさんが頑張る姿が増える季節になりました。今回の記事は、「バーベキューについて！」ではなくて・・・

バーベキュー後の「炭」の取り扱いについてです。

知っていると、子どもにもかっこよく説明できますよ！

炭は自然に帰らない！？

以前から問題になっているのですが、例えば海でバーベキューをしたことがある人の中には、そのまま砂浜に放置したことがある人もいるのではないでしょうか？

「炭」というと、なんだかそのまま自然に帰るようなイメージをもっている方もいらっしゃるかもしれませんね・・・

→木材を蒸し焼きにすることで「炭」になります。

さて、このように書くと「炭」はとても環境に良いような錯覚を起こしてしまいます。

ただ、そもそも炭の成分は炭素と無機質です。そして、炭素は「元素」の1つですよね。元素といえば、それ以上分解されないものです。つまり、「炭」は自然には帰りません。

ということは・・・

以上のことから、そもそも炭は海に限らず「放置」してはいけません。→「キャンプ場にある炭の回収場所」やなければ、「個人で持ち帰って」下さい。（個人で捨てる場合は「燃えるゴミ」）

それでは、最後に炭の取り扱いについて見ていきましょう！

爆跳（ばくちょう）と呼ばれる現象で・・・

といった理由で起こります。最も多い原因は「4.炭をいきなり火にくべる」ですので、次にいれる炭を火の側でしばらく温めると防ぐことができます。

＊ちなみに煙がでる炭は、炭になりきっていない未炭化のもので不良品です。国内産ではほとんどありませんが、輸入品ではたまにあるようです。

まだ燃えている炭を消すときは、「火消し壺」に火の付いた炭を入れて蓋をするだけで消すことができます。もちろん、次回の種火としても使えます。

→火の付いたコンロに直接水をかけると灰が大量に舞うため、絶対にやめて下さい！！

＊もし、火消し壺がなければ水を溜めたバケツに炭を1つずつ入れて、消火する方法もあります。

炭は、「次回の種火として使える」と紹介しました。確かに、湿度の少ないところに保管すればいつでも利用することができます。

ただし、炭の特徴で説明したように、炭には「吸着性」があるため臭いを閉じ込める効果があります。つまり、長期間保管した炭は燃焼時に吸着した臭いが出ることがあります。

→あまり長期間保存するよりは、布や紙などに炭をくるんで冷蔵庫、下駄箱の脱臭・調湿に使うことをお勧めします。

炭は自然の物です。そのため、「環境にいい！」というイメージがあるのかもしれません。確かに、栄養分としてももってこいだと思います。

ただ、限度を越えては害になります。また、場所の管理という意味でも、炭が至る所で放置されていれば火事の危険性もあります。

次の人が使う場合も、掃除をしてからでないと使うことができません・・・

炭は自然に帰らないため、もし「放置してもいい！」となったら大変なことになることは想像にやすいのではないでしょうか？

「なぜ、炭を放置してはいけないのか？」ではなく、「炭を放置したらどうなるのか？」を考えてみてはいかがでしょうか・・・

いかがでしたか？キャンプに行った時は、子どもにも教えてあげて下さいね！

参考

一般社団法人　全国燃料協会
→http://www.zen-nen.or.jp/faq.html

炭正館
→http://www.gsj-tanseikan.co.jp/charcoal/quality/index.html

News Picks（神戸新聞）：炭は自然に返りません…砂浜BBQで放置、埋めないで！　兵庫・西宮市が呼び掛け
→https://newspicks.com/news/3902752/