突然ですが、「いよいよ夏本番!」
ともなれば、クーラーが大活躍することになります。
ですが、もったいない使い方をしていませんか?
今回は、「夏に実践したいクーラーの効率的な使い方と+ワンポイント」についてご紹介します。
節電編!
よく言われる、「エアコンのON・OFFの繰り返し」は当然電気代がさらにかかることになります。このことは、誰もが知っている常識になりつつありますよね。
この理由としては、エアコンは設定温度まで温度を調整する時にもっとも電気代がかかります。つまり、最大運転(設定温度まで室温を上げる運転)を繰り返すことになります。
逆に、設定温度になってしまえば設定された室内温度を保つだけなので、「基本的に最大運転になることはない!」ということになります。
とはいえ、家を何時間も離れるなら当然エアコンは消さないと電気代は高くなります。
また、冷やしすぎは体への影響だけでなく電気代にも還元されます。
→冷房を1℃高めに設定すると、約10%の節電になります。
*室内の温度は、ON・OFFによる調整ではなく設定温度を変更して下さいね!
ワンポイントアドバイス!
暑く感じた時、あなたは「設定温度を下げますか?」それとも、「風量を上げますか?」
節電の意味では、実は風量を上げた方が節電に繋がります。
設定温度を1℃下げることは、それだけ電気を使うことになるためできれば避けたい対処法です。
快適な室内環境編
電気代は気になるところですが、さらに一歩進めてせっかくエアコンを使うのなら快適に過ごしたいですよね・・・
エアコンの風量は、「微風」・「弱風」・「強風」といった具合にエアコンから出る風の強さを調整することができます。
皆さんならどの風量を選びますか?
→答え:自動運転
スミマセン答えがありませんでした・・・
そもそも、微風や弱風で運転してしまうと設定温度になるまでに時間がかかりすぎてしまい、実は余計電気代がかかってしまいます。
それじゃあ、「強風で・・・」なんて自分で風量をコントロールするのは手間がかかります。
ですが、「自動運転」に設定しておけば室内の温度を設定温度にするためにもっとも効率的な運転をしてくれるというわけです。
ワンポイントアドバイス!
ところで、あなたの部屋にあるエアコンの風向き(エアコンの羽)はどうなっていますか?
冷たい空気は下に溜まりやすいため、例えばデスクワークをしていると「足下が寒くて膝掛けが必須!」なんて状態に陥る人も多いのではないでしょうか?
そのため、冷房をかけるなら水平方向に風が出るようにすれば効果的です。
ちなみに、扇風機を併用すると「冷たい空気と温かい空気を混ぜる」という効果があるため、扇風機の併用もよく話題になっていますよね。
最近のエアコンは、そもそも省エネじゃないの?
「節電!節電!」とお伝えしてきました。
ですが、あなたの部屋にあるエアコンが省エネかどうか判断できますか?
また、「最新のエアコンだから全て省エネ!」だと安易に考えていませんか?
統一省エネラベル
実は、2006年10月から小売り事業者が製品の省エネ情報を表示するための「統一省エネラベル」制度が開始されました。
「★(星)」で省エネ性能が表わされているので、ラベルの意味を知っている人からすれば一目瞭然です。ですが、知らない人にとっては、五つ星まであることすら知らないのではないでしょうか。
ちなみに、この「統一省エネラベル」が使われている電化製品は・・・
- エアコン
- 電気冷蔵庫
- 電気冷凍庫
- 液晶テレビ
- 電気便座
- 照明器具(蛍光ランプのみを主電源とするもの)
- ジャー炊飯器
- 電子レンジ
- DVDレコーダー
- パソコン
- ストーブ
- ガス調理器具
- ガス温水器
- 石油温水機器
- 電気温水器
- 電球系LEDランプ
2019年3月現在。
このラベルにより、
- 製品個々の省エネ性能を表わす「省エネラベル」
- 市販されている製品の中で相対的に位置付けた多段適評価(五つ星評価)
- 年間の電気目安量(または目安燃料使用量)
などが製品本体または、近傍に表示されています。
電化製品によって、省エネ基準達成率は変わるのですが、例えば今回ご紹介しているエアコンの場合・・・
★・・・ 省エネ基準達成率100%未満→基準を満たしていないため、発売できない。
★★・・・ 〃 100%以上~107%未満
★★★・・・ 〃 107%以上~114%未満
★★★★・・・ 〃 114%以上~121%未満
★★★★★・・・ 〃 121%以上
このように、エアコンの省エネ性能には雲泥の差があります。「最近のエアコン=省エネ」というのは考え直した方がいいでしょう・・・
とはいえ、昔に比べればもちろん性能は上がっていますが・・・
ちなみに、1年間の目安電気料金(円)=年間消費電力量(kWh/年)✕27(円/kWh)です。
*1kwh=27円で計算されています。(この金額は改定されるためチェック必須!)
具体的に★が変わるとどれくらい年間の差があるの?
例えば、340kWh/年のエアコンがあったとします。(省エネ標準達成率別に比較)
それぞれの★の最低省エネ基準達成率から算出。
★★→100% 340(kWh/年)✕27(円)=フラットの状態で年間9,180円かかる。
★★★→107% 9,180円×0.07=年間-642円(8,538円)✕10年
★★★★→114% 9,180円×0.14=年間-1,285円(7,895円)✕10年
★★★★★→121% 9,180円×0.21=年間-1,927円(7,253円)✕10年
エアコンの買い換えは、「10年サイクル」と言われるためそれぞれの「年間電気代金✕10(年間)」となります。
他にも、パソコンや電子レンジ・テレビなど、さまざまな電化製品の消費電力が★によって省エネ基準達成率が変わるため、金額差が大きく変わっていきます。
節電も大切ですが、そもそも消費電力が違うことも知っておいた方がいいでしょう。
ガソリン車とハイブリット車では燃費が全く違うように、★によって電化製品の省エネ性能がそもそも違うことを知っておいた方がいいでしょう。
最後に
エアコンの効率的な使い方について節電方法を中心にお伝えしてきました。
省エネ標準達成率を計算していると消費税の3%・5%・8%・10%を思い出したのは私だけでしょうか・・・
今回は、安くなる%でしたがどれだけお財布に影響するか、少しでも数%の破壊力について理解して頂ければ幸いです。
節電は「工夫」というか・・・知識があればできるため、無理のない節電をやっていきましょう!
参考
FUJITSU GENERAL
→https://www.fujitsu-general.com/jp/products/aircon/howtouse/
経済産業省 資源エネルギー庁
→https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/replacement/enelabel/
省エネ性能カタログ
→https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2019/catalog2019.pdf
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