2歳未満のマスク着用は危険! 「新しい生活様式」の落とし穴とは?

 

「新しい生活様式」の一つに、マスクの着用が挙げられています。

ただ、そもそもマスクの着用は基本的に「咳・くしゃみといった症状のある人」が、装着する者として最初は報道もされていました。

ところが、いつのまにか外出時はマスクの着用が義務づけられているかのような風潮になり、実際学校でもマスクの着用が「学校での新しい生活様式」として文部科学省が発表しています。

今回は、そんな「マスクの弊害について日本小児科医会の発表」についてご紹介します。

 

「学校の新しい生活様式」については、こちらの記事で紹介しています。

学校でも始まる「新しい生活様式」 感染レベルによってできない教科とは?

 

そもそも、マスクはどうして必要?

「新型コロナウイルスの正式名称=SARSコロナウイルス2」と名付けられましたが、実は新型コロナウイルスの環境汚染は広範囲になることがMSDマニュアルでも指摘されています。

→「MSDマニュアル」というのは、製薬会社が公開している信頼性の高い医学マニュアルのこと。

さて、MSDマニュアルによると新型コロナウイルス患者の「ベッドサイト」「トイレの周辺」で、新型コロナウイルスのRNAが検出されています。

「呼吸器から排出された大きな飛沫や便として排出されたものが付着した」と考えられています。

 

コロナの感染経路

以上のことから、濃厚接触下では呼吸器飛沫の飛散やウイルスで汚染された物体や表面への接触によって、発症早期から感染が拡がります。

つまり、感染の自覚がなくても「会話中の飛沫」で相手に感染させたり、感染者の「飛沫などが付着した物」に触って感染してしまうことが分かってきたため、厚生労働省では「新しい生活様式」にマスクの着用が取り入れられています。

ただ、どこで感染するか分からないため「本気で感染予防をしよう!」と思えば、マスクだけでは不十分なことはいうまでもありません。

とはいえ、なぜマスクの着用が必要になったかは理解できたのではないでしょうか。それでは、そんなマスクの装着は小さい子ども達もする必要があるのでしょうか?

 

外出時は、全ての人がマスク着用?

これまで、マスク着用の危険性については以前の記事でも紹介してきました。

例えば、中国でN95マスクを着用して体育の授業に参加した中学生が亡くなっています。

日本の場合は、「体育の授業中にマスクの着用は必要ない」ことが、すでに文部科学省が発表している「学校の新しい生活様式」で明記されています。

 

中国のN95マスクの件は、こちらの記事で紹介しています。

高性能マスクでまさかの運動? 「低酸素トレーニング」とは違う危険な行為!

確かに、マスクの着用は感染症予防の1つの手助けにはなります。ただ、使い方を間違えれば死にいたる危険性もはらんでいることが、本題の小児科医会の注意喚起で示されています。

 

子どもと新型コロナウイルス

そもそも、子どもへの新型コロナウイルスの感染リスクの低さについては、これまでも「日本産婦人科医会」や「日本小児科医会」などでも発表されています。

→詳しくは、こちらの記事で紹介しています。

妊婦さんが感染したら? 日本産婦人科医会の方針とは?

つまり、今回の日本小児科医会の注意喚起は、これまでの注意喚起の延長線上にあり、その上でマスクの危険性を指摘している内容でした。

それでは、日本小児科医会が発表した子ども達へのマスクの弊害について見ていきましょう。

 

2歳未満の子どもへのマスクは危険!

以前の記事でも紹介しましたが、そもそも子ども達への感染リスクは少なく、感染したとしてもそのほとんどの理由は同居家族からです。

つまり、例えば仕事で乳児を保育園に預かってもらうとしても、「保育士の先生や同園の子ども達から感染する可能性は低い」ということです。

ただ、「低い」とは言え感染する確率は確かにあります。それでは、子ども達が感染した場合、重症化しやすいのでしょうか?

実は、少なくとも日本で子ども達が重症化した例は極めて少ないことが現状です。つまり、インフルエンザのように学校・幼稚園・保育園などで集団発生をしたことはほとんどありません。

ちなみに、感染した母親の妊娠・分娩でも母子ともに重症化の報告は皆無です。

→それどころか、赤ちゃんが新型コロナウイルスの抗体をもって産まれてきている事例まであります。

*ただし、新型コロナウイルスに感染したお母さんが重症肺炎と多臓器不全により子宮内胎児が亡くなってしまった事例はありました。


つまり、感染症に限ったことではないですが、新型コロナウイルスの場合は特に、母体が健康でいることが一番のお母さんの役割となります。

結論としては、「新型コロナウイルス感染症が子ども達に与える影響は、2020年5月25日時点でも心配が少ない」ことが日本小児科医会が出している結論です。

それでは、そんな子ども達の中でも特に2歳未満の子ども達にマスクを着用した場合、どんな危険があるのでしょうか?

 

2歳未満のマスクは特に危険!

そもそも、乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いため、マスクをすれば呼吸をしにくくさせ呼吸や心臓への負担になります。

また、乳児はミルクなどを嘔吐することが度々ありますよね。ただでさえ、うまく吐き出すことができないため、マスクを装着していることで、嘔吐した物が戻ってきてしまい、窒息するリスクが高まります。

他にもあります。

マスクを装着していると、自分の息でどんどん体が温められていきます。体温調整が未熟な子ども達は、汗をうまくかけずそのまま熱中症になる可能性が高くなります。


そもそも、マスクをしていると親も子どもの普段の変化に気付きにくくなります。

あなたは、マスク越しに子どもの「顔色」や「口唇色」、「表情」の変化が分かりますか?

そもそも、子どもにマスクを着用させる基本的な理由は、「子どもが新型コロナウイルスに感染して重症化や命を落とすかもしれない」と考えるからではないでしょうか?

中には、「自分が子どもから感染したくない!」と考えているだけの親もいるかもしれませんが・・・

ただ一つ言えることは、「特に2歳未満の子ども達にとって、新型コロナウイルス以上に危険なものはマスク」だと言うことです。

 

最後に

今回は、マスクの必要性と2歳未満の子ども達へのマスク着用は、必要ないことをお伝えしました。

とはいえ、もしも日本小児科医会が危惧しているような危険性を心配しなくてもいいマスクが発売されれば、小さい子ども達もマスクを装着するようになるかもしれません。

科学の進歩で、これまでできなかったことができるようになります。そもそも、誰もが簡単に全身管理できるような技術などが開発されれば、感染症対策は大きく変わるかもしれません。

→例えば、ナノマシンの研究が進められています。

ただ、それまではもうしばらく時間がかかるため、正しい知識をもって個人でできる感染症対策を進めていくしかありません。

もちろん、大人であってもマスクの装着は低酸素などの危険性があるため、用途にあったマスクを選択し、体に負担をかけすぎない使用を続ける必要があります。

 

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