「子どもの頃は体が柔らかかったのに、大人になって硬くなった!」なんて人がたくさんいると思います。

実際、私の0歳と2歳の子ども達は今のところとんでもなく体が柔らかいわけですが・・・

ですが、実は私やあなたの体が硬いのは「大人になったから!」ではありません。

今回は、「どうして体は硬くなる?親子で今からでも柔らかくなるの?」についてご紹介します。

「子どもの柔軟性を今のまま維持させたい!」と考えるパパさん・ママさんも体が硬くなる理由が分かれば親子で柔軟性を維持できるでしょう。

 

どうして体は硬くなる?

歩ける人にとって、歩けることは当たり前ですよね?

ですが、例えば事故で1週間寝たきり状態になってしまったとします。

安静状態にもよりますが、1週間で筋力は1週間で10~15%低下していきます。ですが、その1週間を取り戻すためには「1ヶ月かかる」といわれています。

つまり運動しないことで・・・

  1. 筋肉が薄くなる。
  2. 骨からカルシウムが溶け出す。
  3. 関節の動きがなめらかではなくなる。
  4. 動かすと痛みが生じる。
  5. 動かさないとさらに筋力が低下する。

体を動かさないことで、悪循環におちいる。

つまり、使わない機能は短期間で「歩くこと」ですらどんどんできなくなっていきます。

 

使わない(必要ない)機能はどんどん劣化していく!?

さて、体の硬さも同じで結論からいえば「使わなくても生活ができている」。

つまり、例えば体操選手のように体の柔軟性が必要な生活ならともかく、私のようなデスクワークが中心など、体の柔軟性が必要ない生活ではそもそも体の柔らかさがなくても生活ができてしまいます。

つまり、現実問題として柔軟性は必要のない機能となります。

それでは、ストレッチは必要ないのでしょうか?

 

ストレッチのメリット・デメリット

柔軟性があれば、「ケガをしにくい!」なんて聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

他にも、様々なメリットがあります。

とはいえ、「柔軟性」とひと言でいっても大きく分けて2つのタイプに分けられます。

  • 情的柔軟性・・・健康な体を保ちたい、老化を防止する。
  • 動的柔軟性・・・スポーツの技術を伸ばしたい、運動能力の向上を目的とするもの。

今回の記事は、「健康な体を保つ」という意味での柔軟性ですので、情的柔軟性が当てはまります。

 

さて、それでは体が柔らかいメリットについて見ていきましょう!

 

柔軟性があると・・・

メリット

①疲れがたまりにくく代謝が上がる。

→基礎代謝が上がるため、血行もよくなる。
→肩こりや腰痛・体の冷えの改善。

 

②ケガをしにくい体になる。

→ケガや筋肉痛を予防することができる。

このように、体の柔軟性をあげることであなたの根本的な体調改善を実現することができます。

それでは、柔軟性によるデメリットはどんなものがあるのでしょうか?

 

デメリット

薬も毒になるように何でもそうですが、メリットしかないものは基本的にありません。

それでは、ストレッチをすることで起こるデメリットを見ていきましょう!

 

①筋力がないとパフォーマンスが落ちる。

体が柔らかくなることはいいことかもしれませんが、柔らかさを支えるための筋力が必要になります。

例えば、せっかく肩甲骨が柔らかいのに「肩が凝りやすい」のなら、肩の固定力が低いため体の不調が出ている状態です。

 

②無理なストレッチは体を壊す

伸張反射

知識もなく(無理に)ストレッチをすると、逆に体を壊すことになりかねません。

例えば、無理に体を伸ばそうとすることで伸張反射(ある筋が急に引き伸ばされると、それ以上筋が伸びてダメージを受けないようにその筋を収縮させて保護しようとする反射)により、筋肉はより固くなってしまいます。

*特に、反動をつけてストレッチをおこなうと急激に筋を伸ばしてしまうため、伸張反射が起こりやすくなります。

 

靱帯損傷

無理に体を伸ばそうとすることで、靱帯などを損傷する可能性がある。

 

完成形を目標にしてしまう

多くの場合、体の柔らかい人の姿をみてそれを目標にしようとすると思います。例えば、「開脚をしてそのまま床に付く姿」「前屈で地面に付く姿」など、あなたが理想としているイメージがあると思います。

目標があることはいいことですが、問題はそのやり方・経過です。

→可能な範囲で無理のないように(痛くない)ストレッチをする必要があります。

RyanMcGuire / Pixabay

 

「使わない機能はどんどん劣化していく」

これは、脳の働きでもよく言われますよね・・・

ストレッチは柔軟性が上がり、冷え性の改善など慢性的な体調不良が改善できるため、やはりやって損はないでしょう。

それでは、この記事の本題でもある「子どもだから体が柔らかい?」「大人だから体が硬い?」のでしょうか?

答えは「ノー!」です。

先程もお伝えしたように、使わない機能はどんどん劣化していきます。

つまり、使うようにすれば柔軟性は身についていきます。

 

正しくストレッチをすればいくつになっても効果がでる!

ストレッチの効果は、なんと80代の高齢者でも柔軟性を保つことができ、さらに柔らかくすることもできるとされています。

筋肉が緊張して硬くなり、痛みが生じた状態で伸ばせば「痛み」があるため不安や恐怖で動かそうとしなくなります。

ですが、動かさなくては筋肉は硬くなり過緊張が進み「痛みと緊張を繰り返す悪循環」におちいります。そのため、ストレッチを継続していくとで筋肉をほぐし血流を促し結果につながります。

 

ストレッチのコツ!

「痛い・辛い・息が止まる」ならそれはストレッチではなく身体破壊につながる。

ストレッチをするときは、「静かに・ゆっくり・気持ちよく」が大前提です。

できれば、誰かに習ってあなたの体にあったストレッチを組み立ててもらうことが理想ですがなかなかそうもいかないですよね。

 

②最近では、高いDVDを買わなくとてもyou tubeで何度も繰り返してみることができるようになりました。

多くの先生方が柔軟性のやり方について、動画で実践しながら教えてくれるので、いつでも空いた時間に利用することができます。

 

③筋肉は、20歳を過ぎると徐々に硬くなっていきます。もし、そのまま使わないでいれば25歳になったときには、20歳のストレッチができなくなります。

→若い時の方が回復も早いため、できれば若いうちからストレッチは継続していった方が理想です。

 

④ストレッチは、秒数や回数ではなく「伸びている感じ」を得ることが大切。

1回5秒でも効果が期待できる。(最大でも20秒程度にとどめる)

 

⑤伸ばしている筋肉を意識する。

→体の角度が少し違うだけで、違う筋肉が伸びていきます。もし、動画のポーズをマネするにしてもどこの筋肉が伸びているか意識しながら・確認しながらすれば的確なストレッチをすることができます。

 

最後に

「たかがストレッチされどストレッチ」なんて・・・

調べていくと決して「たかが」とバカにできるものではないことが分かります。

むしろ体の基本を作るために必要不可欠です。

ですが、知識がないままに自己流でおこなえば危険を伴うのもストレッチ。

子どもの柔軟性を考えるならやはりストレッチは取り入れたいところ。

まずは、動画でやり方を確認しながらやっていくことをオススメします!


参考

静岡県立静岡がんセンター
https://www.scchr.jp/cancerqa/jyogen_4101236.html

KOKACARE
http://kokacare.com/wp2/blog-stretch-merit/

東洋経済ONLINE:「体が硬い人」が知らないストレッチの常識
https://toyokeizai.net/articles/-/277801

 

 

 

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