VPDは任意接種を甘く見た結果・・・ ~定期接種と任意接種~

 

皆さんは、定期予防接種は自分も子ども達も接種していますか?

それでは、任意接種はいかがでしょうか?

「医療大国」と呼ばれる日本ですが、実は予防接種制度は世界的にみるとかなり遅れています。

今回は、「任意接種で予防できるVPD」についてご紹介します。

 

「VPD」ってなに?

おそらく、多くの人が聞いたこともないVPD。

  • Vaccine:ワクチン
  • Preventable:防げる
  • Diseases:病気

つまり、「ワクチンで防げる病気」のことです。

ですが、そもそも予防接種には「定期接種」と「任意接種」がありますよね。

 

そもそも予防接種ってなんでするの?

予防接種は、病気に対する免疫を付けたり、免疫を強くするためにワクチン接種することをいいます。

  • ワクチンを接種した方が病気にかかることを予防
  • 人に感染させてしまうことで社会に病気が蔓延することを防ぐ
  • 病気にかかっても重症になることを防ぐ

こういった、効果があります。

それでは、そもそもなぜ定期接種と任意接種が区別されているのでしょうか?

 

定期接種

法律に基づいて、市区町村が主体となって実施されている予防接種で「予防接種法」で接種が定められている10種類のワクチンです。

  1. B型肝炎
  2. ヒブ(インフルエンザ菌b型)
  3. 小児用肺炎球菌
  4. 四種混合
  5. 二種混合
  6. BCG
  7. 麻しん・風しん(MR)
  8. 水ぼうそう(水痘)
  9. 日本脳炎
  10. HPV(ヒトパピローマウイルス)

ワクチン費用は、原則、地方自治体から支払われるため、無料で接種が可能です。

 

任意接種

国が使うことを認めているものの、予防接種法では規定されていないワクチンのことです。

接種に必要な費用は、原則、個人が負担することになります。

 

~事例(わが家の場合)

例えば、息子に受けさせようと考えている「おたふくかぜ」の予防接種の費用は、小児科で確認すると5,100円かかるそうです。

さらに、インフルエンザワクチンは、子どもは2回うつ必要があるため1回3,100円×2人=6,200円。私の場合なら、子どもが二人いるため12,400円が必要になります。つまり、子どもの予防接種代だけで17,400円となります。

私達親もインフルエンザの予防接種をしようと考えると一人4,000円かかるとして2人で8,000円が必要になります。

つまり、先月(11月)は予防接種だけで25,400円が必要になるため、私達の予防接種はあきらめました・・・

任意接種は、自治体によっては費用の一部または全額負担してくれるところもあるようです。

 

~任意接種の種類~

  • ロタウイルス
  • おたふくかぜ
  • インフルエンザ
  • 髄膜炎菌
  • ポリオ(5回目)
  • A型肝炎

など、他にもたくさんあります。

とはいえ、任意接種は「してもしなくてもどちらでもいい予防接種」というわけではありません。

日本小児学会でも、任意接種は推奨されています。

というより、はっきりと「必要です」と断言されています。

なぜなら、そもそも任意接種のワクチンはその効果と安全性が十分に確認されているワクチンだからです。つまり、定期接種と同じように重要なワクチンだとされています。

今後、任意接種が定期接種になる可能性は十分にありますが、まだ「任意接種」となっているのは、国の認識として「効果・安全性が国内で十分なデータがそろっていないため、定期ワクチンには向かない」ということになっているためです。

それでは最後に、日本では任意接種になっていますが、海外では定期接種になっている一例をご紹介します。

skeeze / Pixabay

 

日本ではまだ任意接種になっている、各国の定期予防接種

《国別の定期予防接種(2017年7月時点)》

予防接種別 アメリカ ドイツ イギリス フランス イタリア カナダ
おたふくかぜ ・12ヶ月
・4歳
・11~14ヶ月
・15~23ヶ月
・12ヶ月
・3歳4ヶ月
・12ヶ月
・16~18ヶ月
・13~15ヶ月
・5~6歳
・12ヶ月
・18ヶ月または4~6歳
ロタ ・2ヶ月
・4ヶ月
・6ヶ月
・6週
・10週
・14週
・8週
・12週
なし なし ・2ヶ月
・4ヶ月
・6ヶ月
ポリオ
(4歳以上)
・4歳以上 ・9~17歳 ・14歳 ・6歳
・11~13歳
・25歳
・5~6歳 ・4~6歳
髄膜炎菌 ・11歳以上
・16歳以上
・11~23ヶ月 ・2ヶ月
・4ヶ月
・12ヶ月
・14歳
・12ヶ月 ・13~15ヶ月 ・小児期(1~4歳)
・10代前半(1回)
百日咳
(4歳以上)
・4~6歳
・11~12歳
・5~6歳
・9~17歳
なし ・6歳
・11~13歳
・25歳
・5~6歳
・11~18歳
・4~6歳
・14~16歳
・18歳以上

このように、ロタや百日咳は定期接種になっていない場合がありますが、日本ではまだ任意接種になっているワクチンも、海外では定期接種として認められていることが見てとれます。

そして、日本でVPDが問題になっているのは、任意接種で防げるはずの病気に感染したことで、多くの大人や子どもに後遺症が残ったり・亡くなる人が毎年のように存在しているためです。

 

最後に

定期接種と任意接種は重要性はほとんど変わりません。

ただ、制度的(予防接種法)に含まれていないため、「任意接種」となっています。

任意接種は確かに「希望者のみ」のワクチン接種ですが、全ての人に関係する予防接種です。

ただ、例えば海外渡航するときは渡航場所によっては任意接種である「黄熱ワクチン」が必要など、必ずしも全ての人にとって必要な予防接種ではない場合もあります。

まずは、かかりつけ医(子どもなら小児科)に確認しながら、必要な任意接種をしていくことをオススメします。


参考

厚生労働省:予防接種情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/index.html

日本小児学会:定期接種と任意接種のワクチン
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_02teikisesshu.ninisesshu.pdf

KNOW VPD
http://www.know-vpd.jp/vpd/index.htm

 

 

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