前回は、赤ちゃんの便の色で危険な場合を紹介しました。
赤ちゃんは話すことができませんよね(笑)
となると、どうしても言葉以外からの情報が必要不可欠になります。
そんなわけで、赤ちゃんのバロメーターとなるウンチについて今回も紹介したいと思います。
今回は、赤ちゃんの下痢について。
「普段と何か違うな?」と気付きに繋がれば幸いです。
下痢のサイン
赤ちゃんは様々な機能が未発達な状態で産まれてきます。
そして、消化機能も未発達なため少し水分を摂っただけでも下痢になってしまいます。
それでは、どんな下痢が危険な状態なんでしょうか?
単一症候性下痢
赤ちゃん自身の体調はすこぶる良いのに下痢だけが続いてしまう状態。(唯一の症状が下痢症状のみの場合)
→水分が比較的多い軟便(柔らかい便)を何度も出し続けます。
病気として考える必要はないですが、この状態が1ヶ月以上続くようなら念のため受診した方がいいですよ。
*息子にも何度か同じような症状がありました。1週間程下痢が止まらず、だんだんお尻の皮膚が被れて血が滲むようになってきたため小児科へ受診。軟膏と下痢止めを5日分をもらい、治まらなかったので追加してもらいました。薬をもらってから1週間ほどで治りました。
細菌による下痢
カンビロバクター
子どもがかかる細菌による下痢として一番多いと言われるぐらい代表的なものです。
→発熱・下痢・腹痛が起こります。下痢には、血や粘液が混じることもあります。
汚染された鶏肉を食べると起こしやすいですが、しっかり加熱すれば大丈夫ですよ~
サルモネラ菌
よく聞きますよね~
実は、1800種類もいるのだとか!
しかも、カンビロバクターと肩を並べるくらい下痢の原因になっています(汗)
症状は、カンビロバクターと同じで発熱・下痢・腹痛が起こります。
感染源も鶏肉や鶏卵が多いようです。あとは、昔流行ったミドリガメを飼っている方も注意が必要。
ちなみに、皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、昔流行った「(腸)チフス」という病気を引き起こす種類のものもいます。(ただし、サルモネラ菌とは区別されています)
チフスは、最近はかなり少なくなったようです。
詳しくは、感染症情報センターのHPを載せておきます。https://idsc.niid.go.jp/disease/typhoid/typhoid2010.html
→細菌性の下痢は一般的にウイルス性よりも症状が激しい。
→細菌性の下痢の場合は、脱水が怖いので水分をしっかりとって安静にしていれば自然治癒することが多いです。
ただし、「O157」といった強力な細菌もあるので注意は必要です。
ウイルスによる下痢
ノロウイルス
冬場にかかる最も有名なウイルスでしょうか?
特徴は、噴水のような嘔吐と激しい下痢。発症中「トイレにこもってた」なんて聞いたこともあります(怖)
感染力もかなり強く、感染しないように力をいれている病院や福祉施設ですら発生することがあります。
例えば、アルコールでは意味がなく次亜塩素酸ナトリウムを使います。毎日手すりなど普段持つところなどを消毒しますが、それでもなる時なります(汗)
特に、赤ちゃんならあっという間に脱水になるのでイオン飲料などで水分補給をしてください。
赤ちゃんの場合だと恐らく感染源は親・・・
ノロウイルスは、嘔吐物や排便に含まれるので最善策は赤ちゃんと共同生活をしないことです(汗)
ちなみに、私がなったら奥様に家から即刻追い出されます(泣)
それだけ感染力が強いです。
*他にも、前回の記事で紹介したロタウイルスなど様々な種類があります。
→ウイルス性胃腸炎は、一般的にお腹のどの部分というより、お腹全体が痛みます。
まとめ
- 下痢をしていても、それ以外の症状がないなら問題ない。
- 細菌性の下痢はウイルス性よりも症状が激しい。
- ウイルス性の下痢は、一般的にお腹全体が痛む。
- 嘔吐や下痢がひどい場合はイオン飲料。
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