「咳」についてあなたはどれだけ知っていますか? 種類・期間・回数には要注意!

 

子どもは、毎年なんども風邪を引いてしまいます。子ども達はどんな咳をしていますか?

実は、咳にも種類があることをご存じでしょうか?

今回は、そんな「咳」のお話です。

 

咳の種類

「咳」のことを医療分野では、「咳嗽(がいそう)」と呼びます。ちなみに、1回の咳で約2kcalを消費するといわれ、咳が続く場合は体力がどんどん奪われていくことになります。

それでは、咳について見ていきましょう。

 

乾性咳嗽(かんせいがいそう)

痰を伴わない、軽い調子の「コン、コン」という乾いた感じの咳がこれに当たります。一般的には「空咳(からせき)」とも呼ばれます。

基本的には、風邪の場合が多いのですが・・・

  • 間質性肺炎
  • 肺癌

といった場合もあります。こういった場合は、レントゲンやCTで見分けることができます。ただし、レントゲンで陰がないにも関わらず咳が続くこともあります。

その場合は、「百日咳」や「アトピー咳嗽」、夜中から朝方に出やすい「咳ぜんそく」といった病気のこともあります。乾燥咳嗽は多くの場合、上気道が炎症しているサインとなります。

*子どもが頻繁に乾いた咳をしているなら、まずは風邪を疑います。ただ、このように風邪ではない可能性があることも知っておく必要があります。

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湿性咳嗽(しつせいがいそう)

痰がからんだ「ゴホン、ゴホン」という湿った感じの咳がこれに当たります。

「ゼーゼー」という喘息が出ている場合は、下気道が炎症しているサイン。

→気管支炎・気管支肺炎・気管支喘息などにみられる咳のため、湿った咳が長引く場合は早めに受診する必要があります。(痰の色が「黄色」・「緑色」の場合は注意が必要)

下気道からが多いとされています。

咳は、大きくわけてこの2つの分けられますが、もう一つ変わった咳を紹介します。

 

犬吠様咳嗽(けんぼうようがいそう)

子ども(特に3歳まで)に発症しやすい病気で、ウイルス感染が原因で引き起こされることが多いです。

特徴は、泣いても「ヒーヒー」と息が漏れるような鋭い音になるため、普段のように泣くことができません。また、犬が吠えるような「ケンケン」という感じの乾いた咳がでます。

基本的には、一過性で自然治癒しますが・・・

  • 呼吸困難
  • 異物による閉塞

の可能性があるため、苦しそうな様子がみられれば受診をオススメします。

このように、「咳」といってもさまざまな種類がありどの咳にも危険な場合があるため特に子どもの経過はしっかり見ていく必要があります。

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それでは、次は咳が続く期間について紹介します。

 

咳が続く期間はどのくらい?

咳の種類は見ていただきましたが、もう一つ咳で気をつけることは「どれくらい継続しているか?」です。咳は、期間によってこのように分けられています。

急性咳嗽

咳の継続期間が3週間未満

→風邪・インフルエンザ・急性気管支炎など。

 

遷延性咳嗽(へんえんせいがいそう)

咳の継続期間が3週間以上

→咳喘息・アトピー咳嗽・副鼻腔気管支症候群・胃食道逆流症・慢性気管支炎など。

 

慢性咳嗽

咳の継続期間が8週間以上

→咳喘息・アトピー咳嗽・副鼻腔気管支症候群・胃食道逆流症・慢性気管支炎など。

*急性咳嗽の場合は、風邪などの呼吸器感染症で感染症そのものの原因で起こることが多い。

*遷延性咳嗽や慢性咳嗽など、咳が長引く場合は感染症そのものが原因であることはまれで、他に原因があることがほとんどです。

そのため、素人考えで市販薬を飲むことでかえって症状が悪化することもあります。

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咳止めの注意点

市販薬で咳止めが売られていますが・・・

基本的に、咳止め薬を使うのは乾性咳嗽の場合です。なぜなら、湿性咳嗽の咳は、痰を外に出すための咳だからです。

湿性咳嗽の場合は、咳を止めるのではなく「気道の過分泌」や「喀出困難(かくしゅつこんなん)=吐き出せない状態」が治療対象になります。

例えば、咳止めを飲んだことで「痰がとまり肺炎になった」など悪化することがあります。

*体調不良の時は、できる限り受診して医師からの処方をオススメします。

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最後に

受診したときに医師に伝える内容としては、咳の種類・期間・タイミング(就寝時など)をしっかり把握する必要があります。

子どもがいつもとは違う咳をしたり高熱を出したりと、不安はつきませんが受診する前に冷静にメモにまとめることで受診もスムーズに進みます。

 

咳の消費カロリー

冒頭で、1回の咳で約2kcal消費するとお伝えしました。

仮に、1時間に5回の咳を1週間すると約1680kcalを消費することになるとお伝えしましたが、実際は1時間に10回・20回とそれ以上になることも少なくありません。

ちなみに、1時間に30回の咳がでれば1日で約1,428kcal以上を「咳」だけで消費することになります。実際は、睡眠時間があるので6時間睡眠の場合なら約1080kcalとなります。どちらにしても咳込みだけで、1日に1000kcalは越えてきます。

6~9歳の1日のカロリー目安量は約1,400~2,000kcalとされています。つまり、咳込みの回数によっては1日分の多くの消費カロリーを使ってしまうことになります。

→体力が少ない子どもに激しい咳が続くようなら、すぐにでも受診して下さいね。


参考

シオノギ製薬
http://www.shionogi.co.jp/wellness/diseases/contagion/cough.html

エーザイ株式会社
http://www.kagoshima.med.or.jp/people/topic/2009/285.htm

済生会
http://www.saiseikai-gotsu.jp/docs/mansei_gaisou.pdf

病院検索ホスピタ
https://www.hospita.jp/disease/3615/

あくたがわクリニック
http://akutagawa-clinic.com/cough.html

農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/required.html

 

 

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