「ワンオペ育児」は一人子育て? 使い方を間違えると・・・

 

みなさんは、「ワンオペ育児」という言葉をご存じでしょうか?

使い方を間違えると、相手をイライラさせてしまうかもしれないこの言葉。みなさんはどんな使い方をしていますか?

今回は、気をつけないといけない言葉「ワンオペ育児」の紹介です。

 

ワンオペ育児?

ワンオペ=ワンオペレーション(one operation)の略なんですが・・・

  • one=一人
  • operation=手術・操作・作業・運転などなど・・・

他のブログなどでも書かれているように、一人で仕事をすることです。今回は、「育児」なので一人で育児をするという意味になります。

 

「ワンオペ」は育児だけじゃない!(育児+仕事)

例えば、私が福祉の現場で働いていたときの話しです。特に夜勤は1人で1フロアを任されていたので、まさにワンオペ勤務をしていました。

さて、ワンオペによる仕事は雇用形態(契約・派遣・正社員・パートなど)に関係なく仕事に入れば責任が全て自分にかかってくるため危険な状態です。ただ、仕事が終わればとりあえずその日は解放されます。

lukasbieri / Pixabay

ですが、ワンオペ育児は子どもが大きくなるまで何年も続きます。

そして、ワンオペの仕事をしているシングルファザーやシングルマザーが自宅に帰ってもワンオペ育児をするとします。

この場合、仕事と育児で24時間ワンオペをしていることになります。

 

ワンオペ育児フルバージョン

夫・妻のどちらかはいるが、いないのと同じような状態。→夫・妻のどちらかに介護が必要・単身赴任・育児に携わらない状態などなど・・・

この場合は、一人で24時間の「ワンオペ育児」となります。

ddimitrova / Pixabay

 

ワンオペ育児がなぜ危ない?

先述したように、ワンオペ育児と言われるものは本当に一人で育児や子育てを全てこなさなくてはいけない状態です。

  • 掃除
  • 洗濯
  • ご飯の支度

といった家事全般は誰でもできます。(一人暮らしをすれば最低限は自分でこなせるようになります)

ただ、ここに子育てが入ります。

あなたがもっている子どものイメージはいったん捨てて下さい。

 

息子(2歳)の場合は、外出しないと・・・

  • 壁を叩く
  • 部屋中を散らかしていく
  • 落ちた単4電池を噛みちぎって病院へ受診
  • 騒音で隣から苦情がくる
  • ご飯を作っても食べてくれずまき散らす。

次から次へと暴れまわるので外出するしかなくなります。かといって、外出すると車に突っ込んでいこうとしたり、川に入ろうとしたりと部屋の片付けがなくなるだけで大変さは変わりません。

私の場合は娘(0歳)もいるので・・・

  • 夜泣き
  • わざわざ息子が娘を起こす
  • 娘の口に紙などを突っ込む
  • 準備したミルク(哺乳瓶)を息子が舐めてしまう

など、あらゆるいたずら(妨害)をしてきます。

*本当に手のかからないお子さんもいらっしゃるかと思うので、個人差が大きいです。ただ、夫婦で協力しても子育ては一筋縄ではいきません。それを完全に一人でやるとなると、想像もできません・・・

「ワンオペ育児」は、なにをするにも思い通りにいかず、手間が1つも2つもどんどん増えていく育児を真面目にこなそうとした結果、追い込まれるという特徴があります。

→ワンオペ育児は、真面目で几帳面な人ほど危険かもしれません。

Engin_Akyurt / Pixabay

 

ワンオペ育児もどき?

さて、ワンオペ育児の深刻さは伝わったかと思いますが最近では時間帯・平日限定のワンオペ育児があるようです。

例えば・・・

  • 専業主婦(夫)が「夫(妻)が帰ってくるまでの時間帯だけワンオペ育児になって大変!」
  • 「平日はワンオペ育児になる!」

など、「期間限定のワンオペ育児」という使われ方がするようです。

同じような境遇の人同士で、ワンオペ育児の話しをするのは大丈夫でしょう。ただ、さらに深刻なワンオペ育児をしているお母さん・お父さんがいた場合、あなたは友人や仲間を失うことになりかねません。

 

最後に

「ワンオペ育児」という言葉は確かに分かりやすいですが、使う人によってその意味は天と地ほどの差があります。そのため、「ワンオペ育児」という言葉を使うときは、周りに配慮する(細心の注意を払う)必要があります。

そして、本当に深刻なワンオペ育児をしているパパ・ママさんが身近(職場など)にいるなら児童相談所家庭児童相談室など専門機関への相談を進めてあげて下さいね。

*児童相談所は、虐待通報でよくニュースに取り沙汰されますが、子どもの「しつけ」・「教育」・「遊び」など「子どもの困った!」に相談することができる相談機関でもあります。

*家庭児童相談室は、相談員が児童の養育など様々な問題についての相談・支援をおこなっています。


参考

彩の国 埼玉県
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0608/jisou-annai.html

ふくおかこども情報
http://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo/childcares/detail/5.html

 

 

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