歯科矯正中の印象は?
子どもの歯がだいぶ生え揃って、ご飯も食べれるようになって安心していると・・・
「なんだか歯並びが悪い?」
と思うことがあるかもしれません。
私が小学生(25年ほど前)の時、歯の矯正のために金属の金具(ブラケット)をつけた女の子がいました。
本人は、別に気にした様子もなくいつも快活に笑う女の子でした。
「それが原因でいじめが!」なんてこともなかったです(汗)
むしろいい意味で目立ってました・・・
若干、羨ましいぐらいでしたね(笑)
さて、今回はそんな歯並びと現在の歯科矯正について紹介したいと思います。
歯の矯正は早いほうがいい?
皆さんも、聞いたことありませんか?
「歯の矯正は早い方がいい!」って・・・
では、歯並びが悪いとどういった影響があるのでしょう?
①精神的な影響
→特に成長すればするほど、笑った時に人の視線が気になる。
②口の中が不衛生になりやすい
→歯を丁寧に磨いても、歯が均一ではないため磨き残しができる。
→虫歯や歯肉炎といった歯周病になりやすい。
③咀嚼・発音がしづらい
→噛み合わせが悪いため、物を噛んで飲み込む(咀嚼)ことが効率よくできない。
→歯に隙間があるため空気が抜けてしまい特に「サ行」「タ行」の発音がしずらい。
*吉本新喜劇で滑舌の悪さを芸にされている方もひょっとして同じ?
④全身の不調:不定愁訴(ふていしゅうそ)といいます。
→全身のバランスに影響を及ぼします。姿勢が悪くなり頭痛や肩こり・めまいなどの原因になることも。
*歯を食いしばった時に力が入りやすいですが、歯並びが悪いと歯が噛み合わないので力がはいりきりません。
他にも、様々な影響が出ることが分っています。
それでは、実際にどんな治療法があるのでしょうか?
矯正治療は歯並びを治すこと・・・
ただ本当に色々な方法があり紹介しきれないため、ここでは代表的な物を紹介しますね!
漫画の必殺技みたいな名前です(笑)
①メタルブラケット・ワイヤー
:歯の裏側に取り付ける金属製の矯正装置。
メリット
→幅広い症状の不正咬合治療に対応できる。
→治療費が比較的安く済む。
デメリット
→矯正器具装置が目立ってしまう。
②クリアブラケット・ホワイトワイヤー
:白や透明色の非金属製のパーツを使う。
メリット
→目立ちにくい。
→金属アレルギーの方でも使用できる。
デメリット
→①の金属ブラケットより費用が高額。
→器具の強度が多少弱い。
③裏側矯正(リンガル矯正)
:歯の裏側(舌側)に装着。
メリット
→矯正器具が外から見えにくい。(他人に気付かれにくい)
→歯を裏側から引っ張るため、前歯を引っ込める治療に最適。
デメリット
→装置が下に当たるため、違和感に慣れる必要がある。
→矯正治療の中でも治療費が高額!
④マウスピース矯正
:透明で薄いマウスピースを使用。
メリット
→取り外し可能。
→周囲からほとんど気づかれない。
→装着しても、違和感がほとんどない。(発音のしにくさも少ない)
デメリット
→治療可能な症状が限られている。
→指定の装着時間を守らなければ効果に影響する。
⑤おまけ→「インビザライン」
:マウスピース矯正の一つ
メリット
→食事や歯磨きの時は外せる。
→一度に治療終了までのマウスピースを作成。
→他のマウスピース矯正が2~3週間に1回なのに対し、来院回数が6~8週間に1回ですむ。
→近年、矯正治療の中でも人気を集めている!
デメリット
→他のマウスピース矯正よりも高額。
→1日20~22時間以上の装着が必要。
今回紹介した治療法にも、さらに症状に合わせた施術があります。
そして、歯の矯正はやはり子どもの時にした方がいい!
子どもの歯科矯正
①一期治療(6歳~小学校中学年まで)
乳歯のみや、乳歯と永久歯が混在している場合。
永久歯がきれいに生え揃うように、顎の骨格の矯正が中心です。
②二期治療(小学校高学年~中学生ぐらいまで)
永久歯が生え揃っている場合。
基本的には大人の矯正と同じ(歯列矯正)ですが、比較的安価にできます。
*子どもの歯科矯正といっても、殆どの場合最低でも10万以上はかかります(汗)
*しかし、大人になってからだと、さらに費用がかかります。また抜歯をしなくてすむことが多いです。
デメリット
→顎の成長は15歳前後で終わるため、場合によっては長期治療が必要になる。
→ブラケットのように矯正装置を取り付ける場合、取り外しができないため虫歯になる可能性がある。
→子どもへのストレス。
→マウスピース矯正の場合は、子どもが外さないように大人(親)だけでなく本人の意思が重要。
歯医者ならどこでもいいの?
歯科矯正ならとりあえす、近所の歯医者で・・・
何て思っていませんか?
もちろん、どこの歯医者さんでも対応はしてくれると思います。
でも、当然のことながら歯医者さんも色々で専門も様々・・・
歯医者さんによって、効果もまったく変わります(汗)
そこで、歯科矯正をしようと思ったときは一つだけ知っておいて下さい。
矯正歯科医を選ぶときは、日本矯正歯科学会が選ぶ「認定医」があります。
矯正治療を行う歯科医全体の1割(2700人程)しかいらっしゃいませんが、もし通える範囲にあるならば、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
*子どもの歯科矯正の場合は、小児歯科、矯正歯科の専門医や認定医
最後にチェック!
日本歯科矯正歯科学会のQ&Aより
①治療が必要な場合
→そもそも完全に綺麗な歯並びと咬み合わせの人はまれ。
→日常生活に支障があると判断された場合
参考までに・・・
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顔や歯並びが左右対称か
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横顔で唇がひどく出ていたり、引っ込んでいることはないか
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上の歯はすべて下の歯を覆っているか
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上下の前歯の中心が一致しているか
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歯が重なっていたり、間に隙間はないか
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上の前歯や下の前歯が前方に出ていないか、その逆はないか
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前歯がひどく伸びだしていることはないか
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部分的に食物が歯の間に停滞したり、はさまることはないか
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ひどく磨り減っている歯はないか
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口臭が気にならないか
②歯科矯正のデメリット
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少しずつ顎や歯を動かすために、長期間の治療となる。
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基本的に保険が適用されず、自費すなわち患者さんの全額負担となるため、高額になることがある。
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装置を装着するため痛みや圧迫感があり、ストレスとなる場合がある。
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歯並びを整え、咬み合わせを改善するためやむを得ず、健康な歯を抜くことがある。
ということで、「歯科矯正」と一言でいっても様々でメリット・デメリットも施術により変わってきます。
費用と合わせて施術方法を専門医と相談しながら決めていきたいですね~
まとめ
- 子どものときに歯科矯正をすることはメリットが大きい。
- 歯科矯正は、費用と我慢が必要。
- さまざまな施術から自分にあった歯科矯正を選べる「矯正歯科」を受診した方がいい。
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