車がICTに繋がる? コネックテッドカーで車の未来は大きく変わる!

 

この記事では、「コネクテッドカーという車の新しい価値」についてお伝えしています。

 

これまで、「自動運転」や「空飛ぶ車」など、車の技術革新についてご紹介してきました。

ですが、車の革新技術はどんどん進んでいます。

今回は、「車とネットワーク」についてご紹介します。

 

「空飛ぶ車」については、こちらの記事で紹介しています。

車が空を飛ぶ! 国策として2030年には実用化が拡大予定!?

 

車がネットワークにつながる?

突然ですが、車がスマホのような機能をもつようになります。「走るスマホ」なんて呼ばれ方もすでにしています。

そして、こういった車のことを、総務省では「コネクテッドカー」と定義しています。

コネクテッドカー=ICT端末としての機能を有する自動車

それでは、「ICT端末の機能」とはなんなのでしょうか?

 

「ICT端末の機能」ってなに?

ICTは、情報通信技術のことです。

  • 事故時に自動的に緊急通報を行うシステム
  • 走行実績に応じて保険料が変動するテレマティクス保険
  • 盗難時に車両の位置を追跡するシステム

すでに、こういった技術は実用化されつつあります。


さらに、「車と車」・「車と道路」といったようにつながることができれば、例えば見通しの悪い交差点の事故を防ぐことができます。

また、本来なら玉突き事故が起こるような急ブレーキを掛けるような状況であったとしても、自分の車だけでなく、後続車も自動的にブレーキを掛けることが可能になります。

当然、道路と車が連動していれば凍結した路面情報など、危険な情報もあらかじめ知ることができるようになりますよね。

つまり、これまであった「ナビの渋滞情報」や「ETC」といったそれぞれのシステムではなく、「それぞれがICTで連動している車=コネクテッドカー」ということです。

 

「緊急通報システム」については、こちらの記事で紹介しています。

車での「急病・事故・あおり運転」の強い味方と言えば?

そして、コネクテッドカーだからできる保険があります。その1つが、先程紹介したすでに実用化されつつある「テレマティクス保険」です。

 

「テレマティクス保険」とは?

「車がネットワークにつながる」ということは、周りの車の情報だけでなく当然、あなたの車の情報も収集されることになります。

例えば・・・

  • 利用者の運転中の行動(「ブレーキの回数」や「加減速動作」など)
  • 時間帯

などが分かります。

bobtheskater / Pixabay

 

つまり、こういった運転者の運転について一定の評価がなされ、それによって保険料に当てはめられていきます。

これが、「テレマティクス保険」です。

アメリカ企業では、走行距離、速度、時間帯等を記録しそれぞれの「運転行動」や「振る舞い」に応じて保険料が算定されている。

また、「車がネットワークでつながっている」ということは、その車の現在地も分かることになります。

そして、もしも盗まれたとしても・・・

 

盗難車両追跡システム

実は、このシステムはGMが1996年より提供しているテレマティクスシステム「OnStar」に、盗難車両の追跡機能はすでに搭載されていました。

さらに、2007年には遠隔操作により緩やかに速度減速を行う機能が追加されています。

他にも、例えばトヨタでは一部の車両には通信でエンジンの始動をできなくするリモートイモビライザーが搭載されているなど、車両盗難防止策がこうじられています。


このように、コネクテッドカーはさまざまな物と車がつながります。

ただ、例えば「スピード違反」・「一時停止」・「追い越し」・「追い抜き」など、あおり運転以外にもさまざまな道交法違反はあります。

ですが、そういった違反もICT技術で全てわかってしまうかも知れません。

これまでなら、「現行犯逮捕」や「ドライブレコーダー」に映っているなど、証拠が必要でした。

ですが、コネクテッドカーの場合はさまざまなICTに繋がっています。となれば、今後はコネクテッドカー以外の車には乗れなくなるかもしれません。

「たった100m走っただけで、警察がやってくる」そんな社会になる可能性があるかもしれませんね・・・

 

最後に

国土交通省によれば、レベル5の自動運転は2020年代から少しずつ浸透していくことが予測されています。

 

「レベル5」については、こちらの記事で紹介しています。

日本の自動運転技術はまだレベル2!? レベル5(完全自動運転)は実現するの?

そして、2040年代には全車両の40~60%。

2050年には、ほとんどの新車に標準装備され全車両の80~100%の車がレベル5の装備になっていることが推測されています。

ちなみに、2060年代以降、いつになるか分かりませんが、全ての自動車にレベル5の装備を義務化することも目標に掲げられています。

2020年代は1~2%の普及率ですが、2030年代には全車両の10~20%がレベル5の車になると予測されています。

 

そして、コネクテッドカーに関しては、2035年には9割を占めていることが予測されています。

つまり、「自動運転よりもコネクテッドカーの浸透の方が早い」ことになるでしょう。私達の子ども達が大きくなる頃には、今とは全く違う車社会になっているでしょう。

そして、車の価値観も大きくかわっていくことでしょう。

未来の話しなので、確実なことは言えません。ただ、すでに自動運転の車は中国では走っていますし、日本で空飛ぶ車が試験飛行されています。

一般的になるまではまだ時間がかかるかもしれませんが、すでに開発はされているためそういう意味ではすでに「新しい車」は実現しています。

 

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