マスクや消毒液の転売が解禁される!? まだまだ中国産マスクが多い!

 

2020年3月15日に施行された「改正国民生活安定緊急措置法」により、転売が禁止されていました。

  • 2020年3月15日:マスク
  • 2020年5月26日:アルコール消毒製品

それぞれ、高額転売が禁止されています。

ですが、2020年8月29日よりこの規制が解除されるようです。

今回は、「どうしてこのタイミングで規制が解除されるの?」についてご紹介します。

 

「国民生活安定緊急措置法」については、こちらの記事で紹介しています。

国民生活安定緊急措置法でなにが変わる? 約50年前は標準価格制度が実施!

 

そもそもどんなマスクが規制対象になっているの?

転売禁止となっているマスク

  • 家庭用マスク:カゼ・花粉対策などの目的で日常に使われるマスク
  • 医療用マスク:主に医療現場もしくは医療用に使用される感染防止用マスク
  • 産業用マスク:主に工場などで作業時の防塵対策として使用されるマスク

→個人が自作したマスクであっても、用途・素材・形状等に応じて対象となります。

*基本的には、「マスクを転売すれば犯罪になる!」と考えた方がよさそうですが、例えば美容フェイスマスクや防護マスクなどは対象外。

また、そもそも転売が禁止になる購入元はこのようになっています。

 

転売禁止の購入元は?

  • 一般消費者がアクセス可能な店舗
  • インターネットサイト等を通じて広くマスクを販売する小売業者

つまり、スーパー・ドラッグストア・ネットショップなど一般消費者が購入できる場所で購入したマスクが転売禁止になっています。

→さらに、製造/輸入事業者、卸業者、個人等が消費者向けに直販する場合も規制対象となります。

*会員制・登録制のスーパー等も対象。

ただし、店舗で販売されていることから分かるように、あくまでも転売行為が規制対象になっているため事業者等が消費者に直接販売することは規制対象外です。


ちなみに、jiji.comによると国民生活安定緊急措置法違反によりマスク転売に全国初で逮捕された高松市の会社社長の男性は、不起訴になっています・・・

不起訴にも種類がありますが、簡単に言ってしまえば裁判にはかけない。つまり前科が付かない。無罪放免とほぼ同じ意味。(有力な証拠が見つかれば、再捜査はあるかも・・・)

→ただし、不起訴になれば「前歴」は付くため検察庁のデータベースに管理され、もしもなにかの事件などで嫌疑をかけられた場合、過去の不起訴処分が判明し不利益に考慮される可能性はある。

 

ワンポイントアドバイス! ~不起訴の種類~

  1. 嫌疑なし・・・捜査の結果、嫌疑がそもそもなかった場合(ただ怪しかっただけ)
  2. 嫌疑不十分・・・罪を犯した疑いは残っているが、証明するための証拠が十分でないので起訴しない場合
  3. 起訴猶予・・・罪を犯しているが、軽い犯罪・被害者と示談している・社会的制裁をすでに受けている・反省している場合は起訴しないであげるという場合

つまり、「不起訴」となった理由は「そもそも犯罪行為をしていなかった」・「証拠が集めきれなかった」・「犯罪者だが、大目に見る」の3種類があります。

と言うわけで、一言で「不起訴」といっても全く意味合いが異なります。

さて、それでは本題の「国民生活安定緊急措置法がなぜこのタイミングで解除」されることになったのでしょうか?

 

転売規制解除のその理由とは?

2020年8月20日:第326回 消費者委員会本会議より

そもそも、この法律は必要な限度を超えて規制を続けてはいけないことが大前提になっています。

 

国民生活安定緊急措置法

第二十六条 物価が著しく高騰し又は高騰するおそれがある場合において、生活関連物資等の供給が著しく不足し、かつ、その需給の均衡を回復することが相当の期間極めて困難であることにより、国民生活の安定又は国民経済の円滑な運営に重大な支障が生じ又は生ずるおそれがあると認められるときは、別に法律の定めがある場合を除き、当該生活関連物資等を政令で指定し、政令で、当該生活関連物資等の割当て若しくは配給又は当該生活関連物資等の使用若しくは譲渡若しくは譲受の制限若しくは禁止に関し必要な事項を定めることができる。
2 前項の政令で定める事項は、同項に規定する事態を克服するため必要な限度を超えるものであつてはならない。

つまり、そもそも「供給が整った」と判断されるまでの一時的な緊急措置でしかありません。

それでは、本当に以前のような転売をされたとしても、十分な「マスク」や「アルコール消毒液」は準備できるようになったのでしょうか?

 

❶小売価格が安定して推移している?

総務省が実施している7月の小売物価統計調査では、マスク7枚の小売価格は約365円程度に安定して推移していることが認められています。

→1枚:約50円

また主要なECサイトについてもこのような結果が出ています。

 

2020年2月27日時点

サイトA(フリマ・オークションサイト)

  • 使い捨てマスク900枚→166,000円(1枚:約184円)
  • 使い捨てマスク910枚→43,500円(1枚:約48円)

 

サイトB(アマゾン)

  • 使い捨てマスク50枚:8,000円~14,980円(1枚:約160円~300円)

そもそも、私の場合ならマスクは1枚10円前後の物しか買ったことがありませんでしたが、当時は1枚で換算するとこのように30倍以上の値段で販売されていました。

 

2020年8月11日時点

  • サイトA(フリマ)は、なぜか「繰り返し使うマスク」だけが掲載されており参考になりませんでした。
  • サイトB(アマゾン)⇒使い捨てマスク50枚:1480円~1780円(1枚:約30~36円)

この時点で、やっと900枚近く安く購入できた時の1枚の価格と同じくらいまで下がってきたことが分かります。

とはいえ、いまだにこれまで購入していたマスクよりも3倍近く高いですが・・・

 

➋マスクの供給が十分に整った?

そもそも、2020年6月の時点で、マスクの供給量は国内生産約4億枚・海外生産約4億枚で、合計8億枚を越える供給量を確保できていました。

ちなみに、2018年の時点でマスク需要は約53億枚/年(約4.4億枚/月)でした。

それでは、マスクの供給量はどのように変化したのでしょうか?

 

マスク供給量の推移

  • 平時⇒国内生産:約1.1億枚/月・海外生産:約3.3億枚/月
  • 2020年6月⇒国内生産:4億枚/月・海外生産:約4億枚/月
  • 2020年8月⇒国内生産+海外生産:約10億枚/月

つまり、2020年6月の時点で国内生産だけで2018年の需要にほぼ達していたことが分かります。

そして、8月には国内生産・海外生産を合せると、国内供給が約10億枚/月を達成できる見込みになっています。これは、年間で約120億枚の生産枚数になります。

→2018年の需要の2倍以上の数値。


また、今では使い捨てではなく、繰り返し使えるマスクも多くの人がすでに使用されています。

結論から言えば、もしも「規制解除によりまたマスク不足が引き起こされるような事態が引き起こされる!」と仮定した場合、以前の2倍以上の買い占めを行う必要があることになります。

そもそも、使い捨てマスクを使っていない人も考慮すれば、さらに多くのマスクを買占めなくてはいけないことになりますよね。

それこそ、2020年8月には月10億枚の生産であるため、毎月⚪兆円分のマスクを買占めない限り日本がマスク不足になることは難しいのではないでしょうか?

当然、今度は国内の増産はもっと早い段階でできることが予想されます。

これは、アルコール消毒液についても同じことが言えます。

 

アルコール消毒液の国内生産は約6倍!?

例えば、アルコール消毒液の国内生産量は、2019年の月平均は約96万Lしかありませんでした。(1,152万L/年)

それが・・・

  • 2020年3月:約220万L/月(約2,640万L/年)
  • 2020年4月:約450万L/月(約5,400万L/年)
  • 2020年5月:約600万L/月(約7,200万L/年)
  • 2020年6月:約610万L/月(約7,320万L/年)
  • 2020年7月:約630万L/月(約7,560万L/年)

つまり、2020年5月以降は毎月600万L/月が維持されています。

これは、2019年の年間生産量と比較すれば約6.5倍も多いことが分かります。

このように、「マスク」にしても「アルコール消毒液」にしても、そもそも国内生産量が大幅に伸びたことで、基本的には輸入に頼る必要がなくなりました。

国内生産だけで、マスクは本来の需要をまかなうことできる。また、アルコール消毒液にいたっては、国内生産量だけで2019年の6倍を越えています。

こういった理由から、もしも転売が引き起こされたとしても、今度こそ「すぐにお店の棚に補充されることになる」と、消費者委員会では結論付け解除されることになるようです。

 

最後に

規制解除が行われても、おそらく以前のように「高額すぎて手に入らなくなった!?」ということは起きないことが予想されています。

さて、問題はまだまだ中国産のマスクがたくさんあり。また、日本産のマスクは高価な点です。

私は、この記事を書いた2020年8月25日に「楽天市場で50枚入りの使い捨てマスクを499円(1枚:約10円)で購入」しました。

今回の記事を書いた理由にもなるのですが、これがこの時点で楽天市場での送料無料の最安値の「使い捨てマスク50枚入り」でした。

ただ、これは「中国産」です。

他にも、安いマスクはありましたがどれも中国産ばかりでした。つまり、もしも国内産だけのマスクになった場合は、マスクの購入金額が上がることが考えられます。

ちなみに、楽天市場でも日本製の使い捨てマスクを見つけることができましたが、3,000円を超えていました。

つまり、使い捨てマスクの供給は止まらないかもしれませんが、純国産の使い捨てマスクとなるとやはり高級なものになることが予想されます。

感染症対策では、使い捨てできる物は使い捨てが基本ですが、「繰り返し使えるマスクを購入した方が経済的」だと言えるでしょう。

そして、店舗などで発売されている使い捨てマスクがいまだに以前よりも高いことは、皆さんが感じておられる通りだと思います。

 

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