小学生が放課後・夏休みにやりたいことベスト20! 衝撃的な結果とは?

 

私が小学生の頃に放課後の楽しみといえば、友達と遊ぶ時間でした。私の場合は、時間がある日は放課後になれば友達の家に遊びにいっていました。

*当時(25年程前)は、まだ携帯も普及していなかったので、携帯を持っている友達は1人もいませんでした。そんなわけで、約束もなしにいきなり友達の家に突撃していました・・・

「時間がある日」というのは、「習字・そらばん・塾」と当時は習い事に追われていた頃でもありました。それでも、週に2日ぐらいは習い事のない日がありました。

さて、本題ですが「特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール」が1000人の子ども達におこなった衝撃的なアンケート結果から「今の子ども達が放課後になにを求めているのか?」について考えていきます。

 

放課後NPOアフタスクールってなに?

日本の放課後を安全で豊かにするために集まったチーム。

  • アフタースクールを日本の社会インフラにすること。
  • 企業・行政と連携して次世代育成に取り組むこと。

この2つの活動がメインとして子ども達の放課後を守る活動を2005年から実施しているNPO法人です。

子どもを持つ親としては、こういった活動が全国に広がっていくことを期待しています。さて、こちらのNPO法人が1,000人の子ども達にあるアンケートを実施しました。

*このNPO法人に参加した子どもの人数が年間のべ20万人・市民先生が5,000人以上・プログラム数500以上と実績も規模も申し分ないNPO法人です。

sasint / Pixabay

 

アンケート

《夏休みや放課後にやってみたいことは?》

子ども達に選択質問ではなく、葉っぱの形をしたアンケート用紙にやりたいことを直接記入をしてもらういう方法がとられました。

対象:小学生1,029人(男子:48%・女子:52%)

【子ども達がやりたいことベスト20】

1位  サッカー  86人
2位 ドッジボール 65人
3位 鬼ごっこ 50人
4位 縄跳び 40人
5位 なし 34人
6位 ゲーム 30人
6位 工作 30人
6位 遊び 30人
9位 外遊び 29人
10位 絵画 27人
11位 読書 24人
12位 遊具 21人
13位 カードゲーム 20人
14位 水遊び 18人
15位 野球 17人
16位 屋内遊び 15人
17位 一輪車 14人
17位 楽器 14人
19位 かくれんぼ 13人
19位 かけっこ 13人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「屋外遊び」と「屋内遊び」・「遊び全般」「やりたいことなし」で色分けしています。アンケート結果から、「屋外遊び10種類(366人)」・「屋内遊び(160人)9種類」・「屋内外とわず遊び全般(30人)」・「やりたいことなし(34人)」に分けることができます。

ベスト20までの「やりたいこと」の合計で590人の子ども達の意見が反映されました。アンケート対象者の約半数がベスト20位に入っています。それでは、ベスト20位の人数(590人)からそれぞれの割合を見てみましょう。

  • 屋外遊び→約62%
  • 屋内遊び→約27.1%
  • 遊び全般→約5%
  • やりたいことなし→約5.7%

全体で見ると、「夏休みや放課後に特にやりたいことがないと答えた子ども達」はたったの5%程になります。ところが、細かくグラフにすると違う一面が出てきます。

 

アンケート結果をグラフに変換

【上記の表をグラフに変換】

単純に、上から見ていくとサッカーが圧倒的に人気があることが分かります。野球はそれほど人気がないようですね。小学生ですので「ドッジボールや鬼ごっこの方が人気が高い!」と言われれば、確かにそうですね・・・

個人的に意外だったのは、「ゲーム」と答えた子ども達が思った以上に少ないことでした。また、ベスト4位が全て屋外遊びだったことはよかったと思います。

想像してみて下さい。もしやりたいことベスト3がこんな回答結果だったら・・・

  • 1位:ゲーム
  • 2位:勉強
  • 3位:なにもない

このような結果だったら個人的には「今の小学生はどうなってるの?」って思ってしまいます。想像通り、誰も「勉強」とは答えてないですね。この部分は今も昔も変わりません。

ただ、心配していた「やりたいことなし」と答えた小学生が5位です。先程の割合で見ると、ベスト20までの約5.7%でしたが、グラフにするとかなり多いことが分かります。

Conmongt / Pixabay

 

子ども達の主体性を育む?

あくまで、アンケート結果なので調査する地域や人数によっても結果は変わってくるかもしれません。ただ、2020年から始まる教育改革は自主性を育むことで国際的にも通用する人材育成が求められています。

やりたいことを「考える暇がないのか?」「あきらめてきたのか?」「たまたまなにも思いつかなかったのか?」理由は分かりませんが、自由記述の設問で「なにもない」と答えた子ども達が5位になったことは驚きです。

教育改革についてはこちらの記事でも紹介しています。

2020年教育改革 ~英語教育はどうなっていく?~

本当に自主性を育てることができるのか課題は山積みです。

  • 定員いっぱいの学童保育
  • 習い事で忙しい子ども達
  • 公園で騒いだら高齢者から追い出される
  • 放課後の校庭では自由に遊べない

など・・・


はっきり言えば、子どもの居場所といえる場所は大人が禁止したために、整備しないといけなくなりました。昔とは違い、遊ぶ場所が限られ子どもが何かればすぐに親の責任が追及されます。

「ネグレクト」と言われるかもしれませんしね・・・

虐待は、身体的虐待・心理的虐待・精神的虐待・ネグレクトの4種類に大別されています。ちなみに、ネグレクトとは「放任」。つまり、ほったらかしという意味です。

もし、小学生が路上で一人で遊んでいたら「親はどうした?」って思う人がいるかもしれません。周りに迷惑をかけていれば、「親はなにしてるんだ!」と思う人はさらに多くなるでしょう。→児童相談所へ虐待通報

*虐待通報は、「疑わしきは通報」が原則。

というわけで、親も小学生の子どもを1人で遊びに行かせるよりは家の中で遊ばせている方がいろんな意味で安心なわけです。

今の子ども達が大きくなった時、子ども達の居場所を奪っていった今の私達大人の責任が今後問われていくかもしれませんね・・・

geralt / Pixabay

 

最後に

今回のアンケート結果は、「夏休みや放課後にやりたいことがない」と答えた子ども達はベスト20位以内では1割もいませんでした。ですが、答えた人数で言えばベスト5位でした。

すぐに責任論になりますが、これ以上はもう「弊害しかうまれないところまで来ているのではないか?」と感じるようになりました。それは、公園の遊具が撤去されて替わりに健康器具が置かれる公園が増えたことからもうかがえます。

ひょっとしたら、2019年の4月に改正された入管法の影響で、放課後事業に外国人労働者が働くようになるかもしれませんね。

日本の子どもの問題は日本人でなんとかしたいですが、「国際的な人材」と考えるなら小さいうちから外国人の先生がたくさんいる環境は必要かもしれませんね・・・

 

「健康遊具」については、こちらの記事で紹介しています。

健康遊具が増える「安全な公園」は子どものため?それとも・・・

 

「改正入管法」についてはこちらの記事で紹介しています。

~出入国管理法~ 企業が外国人労働者を受け入れるリスクとは?


参考

放課後NPOアフタースクール
https://npoafterschool.org/

yahooニュース:放課後の行き場を失う「小1の壁」
https://news.yahoo.co.jp/

 

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