元本割れする投資は青天井のギャンブル? 「株式投資」と「投資信託」

 

この記事では、「投資信託」「株式投資」の違いについて説明しています。

 

皆さんは、「投資信託」と聞いてどんなイメージがあるでしょうか?

  • プロに任せて安心?
  • 失敗すればギャンブル?
  • 多額の資本金が必要?

などなど、実はよく分かっていないのではないでしょうか?

ただ、実は少額であればそもそも資本金も必要なく初めることができます。

今回は、投資信託の基本」と「お金を準備しなくても100円から始められる!?」』について紹介します。

 

そもそも、どうして投資をするの?

投資信託のお話をする前に、「そもそもなぜ投資をするのか?」について簡単に説明します。

とういうのも、残念ながら日本ではまだまだ「投資」というと、ギャンブルのようなイメージが強いためです。

かくいう私も株主になるまでは、イメージだけで「ギャンブル?」だと思っていました・・・

 

投資はギャンブル?

単純な考え方を1つご紹介します。

そもそも、「株式投資」にしても「投資信託」にしても、貯蓄などに回しているお金を使用します。

生活費など、しばらく使わないお金を投資に回すことが大前提

 

そして、もう一つの方法は、私がやっている自分の趣味のお金などに使う分を投資に回す方法です。タバコ代やコーヒー代など、人により節約するお金はそれぞれ違います。

例えば、あなたが「スキー」や「ライブ」などに行くなら、1回行かなかっただけで交通費などを考えると、1万円以上節約できることになります。

このように、もう一つの方法は自分が使わなかったお金を投資に回します。

これなら、貯蓄はそのまま維持できるため、投資開始のハードルはさらに低くなるのではないでしょうか?

3つ目については後述します。

 

 

投資はギャンブルではなく「投資」

あなたが、「投資はギャンブルだ!」と考えていて、株など投資について知識がないとします。

ですが、私のように投資をしている人から見ると、娯楽にたくさんのお金をつぎ込んだり、高い車を購入する人を見ると、そちらの方がギャンブルに見えてしまいます。

そもそも、株などで大損する場合は、株を買うのではなく信用取引により借りて運用する場合です。この場合、借りた以上の損失がでるため自己破産になる可能性が高くなります。

株式投資の「現物買い」と「信用取引」をごっちゃにして、それが「投資だ!」と勘違いしている。

 

確かに、株を購入するいわゆる「現物買い」であっても、最悪、購入した企業が上場廃止になればその会社の手持ちの株式は全てなくなってしまうことになります。

ただし、そもそも上場廃止はそう簡単には起こりません。

というのも、例えばこのコロナ禍であっても、私が持っている株式(24銘柄)は、確かに下落はしましたが1社も上場廃止になっていません。

むしろ、11月に入ってから上がってきている銘柄が多いです。

geralt / Pixabay

 

ちなみに、100社近くの企業の株を「お気に入り」に登録していますが、私が登録していた株でこのコロナ騒動期間(2020年中)で上場廃止になったのは、「ナレウン」と「NUTs」の2つの企業だけでした。

また、5年以上持ち続けている株もありますが、これまでに上場廃止になった企業をもったこともありません。

*株の現物買いで大損する他の原因は、1社に集中買いしていた企業が上場廃止になったり、今回のコロナ騒動のような多くの株が下落するようなありえない危機的状況に陥ったりした場合。

このように書くと、「株はやっぱり損するじゃないか!」と言いたくなる気持ちも分かります。ただ、そもそも趣味に使うお金を投資に回すわけですから意味合いが大きく変わってきます。

 

そもそも趣味に使うお金を投資に回したら?

確かに、家賃や光熱費など毎月必要なお金を投資に回せば、大変なことになることは誰でも分かりますよね。

それでは、本来なら自分の趣味に使っていたはずのお金の一部を、「株の購入」や「投資信託」に回せばどうでしょうか?

 

使って終わりじゃないお金の使い方!

そもそも、趣味に使うお金は使って終わりになりますよね。

1万円・10万円・100万円あったとしても、趣味に使ってしまえばその瞬間に0円になります。

一方、「株に投資する?」ということは、自分が趣味に使うはずだったお金で、買える株を購入することができます。

もちろん、いつでも買った株は売ることができますし、何年・何十年後かに上場廃止になったとしても、配当金だけではなく、株によっては株主優待で「クオカード」や「カタログギフト」などがもらえます。

投資は、自分が手放すまで、利益を受け続けることができる。


つまり、株に限ったことではないですが「投資」はお金を使って終わりではなく、自分が持っている限り恩恵を与え続けてくれます。

例えば、10万円の投資をして何年後・何十年後かに上場廃止になったとします。

ところが、10万円の損失がでるまでに「配当金」や「株主優待」、私の場合なら「貸株」も利用しているため実際はもっと少ない損失になります。

 

「貸株」についてはこちらの記事で紹介しています。

株式は、株主優待や配当金だけじゃない! 「貸株」について知っていますか?

 

そもそも、上場廃止になる前に「悲しいお知らせ」が来るため、その前に売ることができ、どちらにしても10万円をそのまま失うことは基本的にないでしょう。

当然、株価が上がれば高く売ることもできます。

そうして、増えた残金で銘柄を増やすなり、少し高い株式を買って資産を増やしていくことが投資です。

「投資は、お金が働いてくれる」なんて言われ方もしますが、まさに使って終わりのお金ではなく持ち続けている限り、その後も働いてくれるお金ということになります。

それでは、投資の意味について簡単に説明したところで、「当信信託と株式投資」について見ていきましょう。

 

そもそも「投資信託」は「株式投資」と何が違うの?

そもそも、株式投資では投資先を自分で決める必要があります。

はじめは、少ない金額で株主優待がもらえる株式を買うと楽しみが増えるため、特に始めはそういった株が選ばれることが多いです。

 

株式投資の利益

  • 株価の差額による利益
  • 「株主優待」・「配当金」がもらえる企業もある
  • 貸株

 

一方、投資信託は「ファンドマネージャー」と呼ばれる投資のプロに株の運用を任せる投資方法です。

投資信託のことを「ファンド」と呼びますが、投資信託は投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめて、運用のプロ(ファンドマネージャー)が株式や債権などに投資・運用してくれることになります。

そうして生まれた利益を私達(投資家)に還元する仕組みが投資信託です。

 

 

投資信託の利益

  • 基準価額の差額
  • 分配金がもらえる商品もある

株式投資が個人で投資するのに対して、投資信託はプロに任せる投資。

ただし、投信信託には株式投資とは違う手数料が必要になります。

 

 

「株式投資」と「投資信託」の手数料?

株式投資の手数料は、売買額に合せて増加します。

ただし、株式を「現物買い」で銘柄を持ち続けても手数料は発生しません。(自分の物にしているため)

 

ところが、投資信託はさまざな手数料が必要になります。

  1. 購入手数料:0~4%
  2. 信託報酬(保有残高に応じて保有中に引かれる手数料):0.1~0.3%
  3. 信託財産保留額(投資信託を売却するときに必要な手数料):0~3.5%

つまり、投資信託は株式投資の現物買いと同じように売買時の手数料だけでなく、保有しているだけでも手数料が必要になります。(プロに運用を任せているため)

DarkmoonArt_de / Pixabay 

 

となれば、株式投資一択となりそうですが、実際は基本的にほったらかしであとはプロに任せられる投資信託を投資未経験者の70%が選択しています。

また、ハードルの高さから考えても、株式投資の投資金額は1,000円からですが、投資信託は100円から投資可能になっています。

ところで、手数料についてなんですが、実は実際そこまで大きな違いはありません。

 

株式投資の手数料

例えば、株式投資で手数料の安いネット証券なら売買額が1回10万円以内であれば、無料または消費税込みで100円前後が一般的です。

仮に、売買額が1回100万円だったとしても消費税込みで売買額の0.5%(500円)程度です。この金額なら、最初の配当金でまかなえる可能性が高いです。

 

投資信託の手数料

投資信託は、そもそも購入手数料がかからない物もあります。(約6000本中1300本ほどは無料)

また、持っているだけで手数料が必要になる信託報酬は、安い物なら投資信託報酬額の年0.2%前後になります。

→例えば、10万円分の投資信託を保有したとしても200円しか毎年かからない。


一言アドバイスをするとすれば、投資信託を検討するなら手数料の安いネット証券(私の場合は「楽天証券」)を選択し、さらに手数料が安い投資信託を選択することになります。

特に投資信託は、長く運用していく人ほど手数料をいかに抑えるかが重要になってくるでしょう。

ところで、そんな「株式投資」や「投資信託」ですが、冒頭でお伝えした3つ目のそもそも元手すら必要なく購入することもできます。

実際、私が投資信託を購入している方法は、この元手を準備せずに投資する方法です。

 

元手が必要ない投資?

最近では、さまざまなポイント投資がありますが、「株式投資」や「投資信託」もポイントで購入することができてしまいます。

ただし、ポイントだけでそれなりの株主優待(500円のクオカードなど)がある株式を購入するには、少なくとも数万円必要になります。

そのため、購入金額の一部をポイントで補填するような購入の仕方になるでしょう。(アプリなどで1株ずつ購入することもできる)

その一方で、投資信託なら100円から少しずつ積み立てていくことができます。

私の場合なら、高熱費など普段の引き落としを楽天で支払っているため、楽天ポイントが溜まっていきます。

つまり、支払先をポイントが付く支払いに変更しただけで、そのポイントをそのまま投資信託への投資に回すことができています。

まさに、元手0円の投資信託への投資が実現しています。


私の場合は、コロナのタイミングで一度全て売却しましたが、半年ほどのポイントのみの投資で投資信託の利益を合わせれば1万円を超えています。

このように、投資をすることで仕事だけの収入だけではなく、1年もすれば1度くらいはスキーなど趣味に行けるぐらいの収入をえることができます。

実際は、利益はさらに投資に回していきますが、その理由は投資額が増えれば増えるほど株式の「銘柄選びの幅」「買足しの幅」が広がっていき利益が増える可能性が高くなるためです。

 

最後に

「株式投資」・「投資信託」など投資にはさまざまな種類があり、確かに投資した以上に損をする可能性があるギャンブルのような投資も確かにあります。

ただ、少なくとも株を買うのであれば、買った以上に損失がでることはありません。

そもそも、株が上がるか差がるかを予想することが難しいように、買った分の株の金額がそのまま損失になることは狙っても難しいでしょう。

言い換えれば、1年以内に上場廃止になる企業銘柄を選択するようなものです。

とはいえ、ないとは言い切れないため、そういった危険を回避するために、例えば100万円の元手があるなら例えば3~4銘柄ほどに分散して投資をします。

そもそも、上場廃止が決まった銘柄は、原則1ヶ月間「整理銘柄」に指定され、投資家に周知され整理売買の猶予が与えられる。

 

基本的には、投資した金額がそのまま損失になることは滅多にありません。私も経験がありません。

株式投資は上場廃止の情報がないか確認できるため、購入する前に必ず確認して下さいね。

投資信託は、ポイントだけで投資できるため初投資としていいかもしれません。投資信託でコツコツ資金が集まれば、それを株主優待のある銘柄に株式投資に回すことも1つの方法でしょう。

まずは、少額で投資を始めてみてはいかがでしょうか?


参考

トウシル:株と投資信託はじめるならどっち?
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/24252?page=2

楽天証券:投資信託とは?
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/learn/about/

SMBC日興證券:整理銘柄 (せいりめいがら)
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/se/J0347.html

 

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