地震が起きたときは「電話がつながらない」とよく言われ、実際に経験したことがある方も多いのではないでしょうか?
ですが、「LINEならつながりやすかった!」なんて話もきいたこともありますよね。
それでは、もしそのLINEもつながりにくいときはどうすればいいのでしょう?
今回は、震災時に連絡が付く手段を1つでも増やすための方法。ダイヤル「171」について紹介します。
震災時は、本当につながりにくいの?
災害時は、それこそ全国から安否確認やお見舞いの連絡が集中します。
このように、交通渋滞のように通信渋滞(集中)がおこることを輻輳(ふくそう)といいます。
ですが、システムダウンをすることで緊急連絡すらできなくなってしまいます。
こういったことを防ぐために、そもそも通信制限(大規模地震の時は90%以上)がおこなわれ普段よりもつながりにくくなります。
ちなみに、「災害時優先電話」という発信のみが優先扱いとなる防災機関の関係者だけが使える電話(番号)が用意されています。
災害時優先電話
「優先」とはいえ、必ずしも繋がることが保証されたものではありません。
また、優先されるのは発信だけで着信(かかってきた電話)に関しては、通常電話と同じ扱いになります。
*NTTが設置する公衆電話は、優先電話と同様の扱いになるため繋がりやすくなっています。
→ただ、震災時は公衆電話の故障や長蛇の列が考えられるため実際に使えるかは分かりません。
そのため、普段から連絡手段はいくつか確保しておく必要があります。
災害用伝言ダイヤル171
災害時限定で利用可能なサービスで、平成10年3月31日から提供されています。
使い方は、被災地の方の電話番号がキーとして安否等の情報を音声で登録・確認できるサービスです。
すべて自動音声によるガイダンスなので、緊張しなくても大丈夫です!
ちなみに、伝言容量は全国で約800万件分あります。
→伝言が蓄積される伝言蓄積装置は「東京」「大阪」の2ヶ所に設置。
もし、南海トラフ巨大地震などで東京が被災した場合は、大阪にある伝言蓄積装置が使われることになります。
利用できる電話も決まっており、NTT東日本・西日本の加入電話、INSネット、公衆電話、ひかり電話、特設公衆電話およびNTTドコモの携帯電話といった制限があるため、自分の電話が使えるか確認された方がいいでしょう。
- 1伝言あたり30秒以内。
- 伝言の保存期間は災害用伝言ダイヤル171の運用終了まで。(体験時の伝言は、体験期間終了まで)
- 伝言蓄積数は、電話番号あたり1~20伝言となりその時に知らされます。
伝言蓄積装置は全国に設置されている交換機をランダムにつなげて接続されるため、伝言装置が無事なら伝言を残せるようです。
*災害用伝言板ダイヤル171の体験スケジュールが設けられているので、前もって自分の携帯が対応しているかも含めて使い方を確認すればすぐに使えるようになります。
とはいえ、初めての利用でもガイダンス通りにおこなえばいいので悩むことはないでしょう。
音声ガイダンスといえば・・・
例えば荷物が届いたときに、「誰もいなくてポストに不在票が入っていた!」なんてことはありませんか?
そんなとき、配送の不在票を確認しながら音声ガイダンスに従って再配送依頼サービスを利用したことがある人も多いのでは?
音声ガイダンスに従って入力していけば2~3分ぐらいで再配送依頼が完了しますが、そのサービスを使ったことがあれば問題なく利用できると思います。
ただ、始めて利用するときは不安だと思うので「災害用伝言ダイヤル171」が体験できる日が準備されています。
「災害伝言ダイヤル171」体験スケジュール
- 毎月1日・15日 →0:00~24:00
- 1月1日~1月3日 →0:00~24:00
- 防止週間 →8月30日-9:00~9月5日-17:00
- 防災とボランティア週間→1月15日-9:00~1月21日-17:00
基本的には、手元にある携帯で繋がると思いますが・・・
難点としては、前もって登録する電話番号を決めておかないといけないことです。
不安としては、東京・大阪どちらも被災してしまう可能性も少なからずあります。
- 大規模巨大地震で東京都・大阪が被災した場合。
- また、例えば長周期地震動により東京都の地震が大阪にも伝わり大阪まで被災した場合。
は災害用伝言ダイヤルが使えないかもしれない想定もしておく必要があることです。
「想定外」を1つでもなくしていけるようにその時までに個人レベルでも準備をすることしかできません。
長周期地震動についてはこちらの記事で紹介しています。
災害用伝言ダイヤル171の使い方は、NTTの動画で分かりやすく紹介されています。
まとめ
- 震災があれば、通信制限(巨大地震では90%以上)によりそもそも繋がりにくくなる。
- 災害用伝言ダイヤル171は自動音声。
- 体験スケジュールがあるので、前もって練習しておく。
参考
NTTグループ
→http://www.ntt.co.jp/index.html
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