多胎育児はとってもリスキー まずは準備万端に!

 

皆さんは、「多胎育児」という言葉をご存じでしょうか?

我が家では子どもが2人いますが、1歳と3歳ですので多胎児ではありません。

ですが、子どもが1人でもいると良くも悪くも生活は一変します。

とはいえ、2歳離れているため仕事以外は夫婦で1人の赤ちゃんをみることができました。それでは、多胎児の場合はどうでしょうか?

今回は、「多胎児の注意事項」についてご紹介します。

 

「多胎児」ってそもそもなに?

多胎児というのは、「同じ母親の体内で同時期に発育して生まれた複数の子どものこと」です。

なんて言われても、分かりにくいですよね。つまり、双子や三つ子のことをいいます。ちなみに、世界では8つ子なんてこともあるようです。

まあ、それはそれとして本題に入っていきますね。

 

多胎育児が危険!?

そもそも、妊娠の時点で複数の赤ちゃんがお腹にいることは、母体への負担は単胎と比べても大きくなります。なにより、多胎児の場合は管理入院などにより入院期間が長く、体力が低下した状態で育児が始まることを知っておく必要があります。

また、多胎児は妊娠中から単胎児と比べると小さい傾向にあり、「成長曲線の伸びが悪い」と小児科で指摘されることになるでしょう。

*ちなみに、成長は3~6歳ぐらいで単体児に追いつく傾向が見られます。

 

→成長曲線についてはこちらの記事で紹介しています。

子どもの成長は「成長曲線」でチェック! ~毎月の身長・体重をグラフ化~

 

多胎育児のサポートを考える会

「多胎児家庭の育児の困りごと」に関するアンケートが実施され、その一部が紹介されています。

  • 双子の泣きにそれぞれ対応していたら15時間経っていました。
  • 乳児期の1日の睡眠時間 16分。

など、とにかく想像を絶する毎日が繰り返されていきます。


子どもが二人いると、共鳴して泣き出します。

また、一人が寝るともう一人が起き出します。

歩けるようになると、別々に行動します。

失禁した一人に気を一瞬とられると、もう一人が便器に手を突っ込んでいるなんてこともあります。

静かになるときは、「テレビを見ているとき」・「寝ている時ぐらい」・・・

そんな生活がほぼ確実に待っています。

私は男性で2人の子どものパパで、個人事業主のため家で仕事をすることが多いですが、それでも主は妻がやってくれています。

とはいえ、ひと言でいうと「毎日が戦争」です。

 

多胎育児のなにが危険なの?

私は、多胎育児の経験はありません。

ただ、二人の子どもの育児は絶賛「実戦中」です。

まさに、このブログの題名通りのわけですが・・・

さて、私達のように子どもが1人ずつ生まれる場合と同時に2人・3人それ以上生まれる場合となにが違うと思いますか?

  • 同時に、子どもの数の衣類やチャイルドシートなど、さまざまな物を人数分準備しなくてはいけない。
  • 誰かがいつも泣いている状態。
  • 1人で子どもを連れての外出がほぼ不可能になる。→子どもをあやしきれずバスに乗車拒否されることもあるようです。(タクシーも二人乗りなどのベビーカーは乗せられないことも・・・)
  • そもそも、公的サービスは出向く必要があることが多く、利用が難しくなる。

つまり、睡眠が単胎児家庭よりもとれなくなり、さらに外出が難しいため孤立しやすい環境になります。

睡眠不足が続けば、当然冷静な判断も付かなくなります。そして、他にもさまざまな想定外が引き起こされるでしょう。

 

多胎育児で何が起こっているの?

  1. 孤立
  2. 情報不足
  3. 虐待

つまり、育児が始まる前にどれだけの情報とサポートを受けられる体勢を整えることができるかが1つの鍵になります。

特に、多胎児家庭は虐待リスクが高く特別な支援が必要になります。逆に言えば、支援さえあればほとんどの家庭が健康に暮らすことができるということです。

 

《多胎児家庭の虐待の特徴》

  • 0歳児に頻発
  • 虐待に継続性がなく、突発的・発作的
  • 真面目・熱心な家庭でも引き起こされる。

 

車があっても知らないと失敗するかも・・・

先程、公共交通機関の利用が難しいことをお伝えしましたが、自家用車があったとしても子どもが3人・4人となった場合、全員を乗せられないかもしれません。

 

自家用車を持っていたとしても・・・

例えば、法律(道路運送車両法)により「12歳未満の小児又は幼児は1.5人に相当する」とあります。

つまり、子ども1.5人=大人1人分として計算されます。

(車の最大乗車定員ー乗車する大人の人数)✕1.5=乗車できる子どもの人数


《7人乗りの車で大人が2人乗る場合》

(7-2)✕1.5=7.5人→乗車できる子どもの数は7人となります。とはいえ、チャイルドシードを装着するとスペースをとるため実際にはもっと人数は少なくなります。

 

《5人乗りの場合》

私は、5人乗りの車(トヨタ:ルーミー)に乗っていますが夫婦で乗るため・・・

(5-2)✕1.5=4.5人となるため、子どもは4人乗れることになりますが、実際はチャイルドシートを2台設置する必要があるため、子どもは2人しか乗れません。

*助手席は危険なため、推奨されていません。

このように、知らないと後で大変なことになるかもしれません。

 

自治体では何か助けてくれないの?

今回、伝えたかったのはこの部分です。

これまで、多胎児育児の大変さを自分の育児経験を交えてお伝えしていますが、サポートは意外とたくさんあります。

  • 滋賀県大津市では、多胎児家庭向けホームヘルパー派遣事業
  • 兵庫県宝塚市では、多胎児ファミリー・健診サポート
  • 東京都荒川区・佐賀県では、多胎児家庭向けタクシー補助券
  • 長野県長野市では、妊娠・出産・子育てサポートホットライン
  • 岐阜県では、ピアサポート訪問

などなど、多胎児のためのさまざまな取組みが各自治体で行なわれています。

多胎児の妊娠が分かった時点で、動ける間に自治体のサービスを確認する必要があります。(旦那さんに頼めるなら、すぐに確認してもらった方がいいでしょう。)

ちなみに、先程タクシーについて触れましたが、全国子育てタクシー協会が「子育てタクシー」を運行しています。詳しくは、次回の記事で紹介します。

 

最後に

子どもを育てることは、並大抵ではありません。(本当に・・・)

特に、これまでほとんど子どもに接したことがないと特に大変に思うかもしれません。

「昔、こんな風にしてもらったな・・・」なんて思い出しながらすることもありますが、「昔ながらの子育ての方法ではだめ!」と言われるかもしれません。

1人を育てるだけでも大変なのに、そんな中で、「もしも多胎児が産まれたら」と考えると不安に思うのが当たり前です。

もっと言えば、上手くできなくて当たり前です。

まずは、各自治体のHPでサービスを確認してみてはいかがでしょうか?


参考

”多胎育児のサポートを考える会”を始めたきっかけと、これからのことhttps://note.mu/k_ichikura/n/n05080d2d3154

多胎児支援のポイント
https://kinkishiga.com/taikenseikatsujyouhou/growth-curve.html

多胎児家庭のためのハートフルブック
https://kinkishiga.com/taikenseikatsujyouhou/growth-curve.html

GANZOO
https://gazoo.com/article/daily/160330.html

 

 

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