あなたにとっての勉強とはなんでしたか?

あなたは、子どもの頃に勉強はできましたか?ちなみに、私はまったくというほどできませんでした。しょうじき、嫌いでした。得意科目といえば体育ぐらい。

ですが、小学3年生あたりから塾や習い事に毎日のように10年近く通っていました。

今回は、「勉強嫌いはこうやって作られる」について紹介します。

*今回の記事は、私の実体験を参考に紹介しています。

 

勉強はなぜ必要?

そもそも勉強の語源は知っていますか?

語源を知ることもまた勉強ですが自分で調べるのはなんとも面倒ですよね?

goo辞書ではこう書かれています。

goo辞書より引用→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/200216/meaning/m0u/

  1. 1 学問や技芸などを学ぶこと。「徹夜で勉強する」「音楽を勉強する」

  1. 2 物事に精を出すこと。努力すること。

    1. 「何時までもこんな事に―するでもなし」

  1. 3 経験を積むこと。「今度の仕事はいい勉強になった」

  1.  商人が商品を値引きして安く売ること。「思い切って勉強しておきます」

言語由来辞典に書かれていますが、「勉強」という言葉は「勉(つと)め強(し)いる」と書きますよね。つまり、本来はやりたくないことを仕方なくするときに使われていました。goo辞書にも書かれている、商人が商品を値引きして安く売ること。「(本当は安くしたくないけど)勉強しまっせ!」がまさに「勉強」の語源です。

(参考:言語由来辞典→http://gogen-allguide.com/he/benkyou.html

その後、知識を得るために努力することが「美徳」とされ現在の勉強の意味としても使われるようになりました。

時代によって言葉の意味事態がかわることもありますが、「勉強」という言葉は今の時代もほとんど意味は変わっていないと思いませんか?

「勉めるように強いられる」ですよね。

あなたがやりたくないと思うことを子どもにやらせている

ほとんどの子どもたちは勉強が嫌いです。私も嫌いですし、おそらくこれを読んでいるあなたも嫌いではないですか?

例外としては、どこのクラスにも一人ぐらい勉強が本当に大好きな子どもがいませんでしたか。勉強=遊びだと思っている子ども達です。本人がやりたくて勉強するわけですからそれは本人にとっては遊びといってもいいでしょう。

 

なぜ勉強が嫌いになったのでしょう?

①勉強ができないことで外部(親・学校など)からさまざまな圧力がかかる。

→一度できなくなると、怒られる・馬鹿にされるといった不快な気持ちに長年に渡ってさらされます。

 

②なぜ勉強をするのか分からない。

→「あなたの将来のため!」というのが私たち大人の常套句です。ですが、私たち自身もよく分かっていません。一つ言えることは、「自分たちも勉強するように言われたから」。つまり、子どもにも同じように伝えているだけです。当然、子どもには伝わりません。親としても、自分たちがされたように何年も子どもに勉強を強要していかなければいけません。

 

③命令されると反発してしまう

あなたも、何度も同じことで注意されると「分かってる!」という気持ちが湧きませんか?特に習慣化してしまったものほど治りにくいですよね。例えば、便座の蓋を閉めてないとか、電気を消し忘れるとか。指摘されると気分がいいものではないですよね。

 

④勉強より楽しいことがある

好きなテレビやゲーム・友達と遊ぶなど、子どもにとって楽しいことがたくさんあります。


さて、ここで一度見直していきましょう。実は、①~④は私が勉強を嫌いになったプロセスです。

①「勉強しろ!」と言われる

→家でも塾でも怒られる・怒鳴られるのが当たり前でした。「勉強=怒られる」でした。勉強は、私にとって恐怖の対象でしかありませんでした。

 

②勉強が嫌いなのに強要されると次に考えるのは「なぜ勉強するの?」です。

→「あなたの将来のため」「どこかで役に立つから」としか教えてもらえませんでした。そして、また地獄のような勉強の繰り返しです。命令されればやりますが、なぜするのか本当に意味が分かりませんでした。

 

③ここからは、逃げに入ります。

とにかく勉強が嫌なので自分が嫌いな理由というより勉強ができない理由を自分で作り出します。

→勉強に関することは、アドバイスもなにも耳に入らなくなります。とにかく自分が否定された気持ちになって反発心でいっぱいです。

 

④勉強よりも好きなことに没頭する。

心理学的にいうと「逃避」です。ただただ嫌なことから逃げます。もし、部活や美術など社会的に意味のあることに取り組むことができれば「昇華」といわれます。残念ながら私の場合は趣味に走ってしまいました。そうは言っても塾通いは続いていたので残りの少ない時間でアニメを見ることぐらいしかできませんでしたが。


さて、お気づきでしょうか?

勉強は、学校か塾でしかしていません。つまり、自己学習は皆無でした。

Free-Photos / Pixabay

例えば、「本を読むことが勉強だ!」と勘違いされている方がいます。もちろん、本を読むことで知識は蓄えられます。

それでは、本に書かれたことを自分のものにするために繰り返し学習しましたか?繰り返し学習は、知識を蓄えた直後が最も効果があります。なにもせずに一晩寝てしまうと驚く程忘れています。そうさせないために反復して覚えることを「学習」といいます。自己勉強とはいいませんよね?「自己学習」といいます。

親心としては、「うちの子、家で全然勉強しないわ。成績も悪いし。せめて、塾に通わすことで習慣をつけて欲しい!」ということがあると思います。もっとシビアな理由で、「進学校に通わせるためには学校に通わせるだけでは不十分!」と考えて通わせる親御さんもいらっしゃるでしょう。最近は、こっちが多いかな?


それでは質問です。

あなたのお子さんは、家で自己学習をしますか?やったとしても、宿題=勉強になっていませんか?

分かりやすくいえば、家で予習や復習をしますか?(宿題以外の勉強)

もし、家で勉強しないなら最初にやることは決まっています。子どもに勉強が好きになるようにしなくてはいけません。「勉強が難しいから!」はただの言い訳です。どんなに難しいゲームでもクリアしませんか?または、なんども挑戦しませんか?仮にクリアできなくてもそのゲームを続けていませんか?

「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、嫌いなことを続けることはかなりのストレスです。そんな調子で無理やり10年以上も勉強をさせ続けても、子どもの心が擦り切れていくだけです。

 

子どもが勉強をするようになるには?

①なぜ勉強するのかを親の言葉で伝える。

DrSJS / Pixabay

今の社会情勢を伝えることも一つの手です。子ども達が大きくなる頃には、今の仕事の多くがAIの発達によりなくなると予想されています。つまり、子どもたちが大人になる頃には、私たちの今の生活は昔しの古い生活になります。

実際、携帯電話がでてきたのは私が高校生ぐらいでした。それまでは、友達の自宅に電話をしていました。すると親がでてやり取りをして友達に変わってもらうという具合です。今のように、相手に直通連絡なんてできませんでした。

また、すでにその場で翻訳してくれる翻訳機も登場しています。

学校での勉強が大事というより、「自分で考えようとする力を付けること」が大事な社会に今後どんどんなっていきます。そのことを知っているからこそ、「勉強することじたいがあなたのためになる!」と堂々と伝えることができます。伝えるために、親も勉強しなくてはいけません。昔の知識はもう役に立ちません。

*私の親は、いまだに預金は定期をするようにいってくれます。心配してくれてありたいと思いますが、定期預金にしても使いにくくなるだけでほとんど意味がないですよね。定期預金が増えるというのは、良き時代の話です。

 

②子どもの「できる」を育てる

例えば、算数の全てが嫌いな子どもはいないでしょう。

「算数は嫌いだけど特定のこの計算だけは得意!」みたいなことがあります。

言ってしまえば、自分が自信を持って答えられる問題があります。単純に1+1=2でもいいんです。

難しい計算は無理でも、小学校低学年の計算問題ならしてもいいと思いませんか?

あなたが勉強できる許容範囲はどこにありますか?

それをそのまま子どもに聞いてみてください。

その学年からはじめる家ドリルを作るのもいいでしょう。

学年が上がるにつれて応用問題になります。公式が分からずに普通は問題は解けません。分からなことが増えて分からないところが分からない状態に陥ります。それなら、分かる所まで戻ればいいだけの話です。学校教育は、順番に教えていくので遡ることが容易にできます。

 

③ムチばかりを与え続けない

「アメとムチ」という言葉があります。例えば、「車の運転は好きだけど誰かを乗せて運転するのは緊張するし嫌!」なんてことはよくあります。仕事ならなおさら緊張しますよね。どんなに好きなものでも環境次第で苦痛になります。逆に、好きな人と一緒に車に乗るのは嫌ですか?一人で乗るより楽しくなりますよね。

子どもに当てはめてみましょう。どの子にも、これさえあればその気になるものってありますよね?例えば、家ドリルを1ページするたびにおやつがもらえるとか。10ページすればどこかに遊びに行くとか。ただし、ご褒美は、達成した直後にしないと意味がありませんのでご注意ください。

 

④勉強のスタイルを作る

私の場合は、BGMをかけると集中力が増します。科学的にも無音の状態では人は集中することができないことがわかっています。

→詳しくは、こちらのリンクで紹介されています。https://matome.naver.jp/odai/2140888434146708601

satyatiwari / Pixabay

いかがでしょうか?私の勉強嫌いは、自分自身の問題と周囲の影響により作られました。ですが、インターネットなんて検索しかしたことがなかった私が、今では独学でブログを投稿できるようになりました。なぜなら、楽しいからです。


勉強は

  1. 楽しいこと
  2. 自分が納得できること

で飛躍的に効果があがります。

今から思うと、せっかく塾に行くなら怒鳴られるばかりの塾ではなく、勉強が好きになる工夫をしている塾に行っていたほうが将来的には役に立っていたと思います。

ママさんパパさん、塾選びは慎重に。

塾選びの基本的なポイントはこちらの記事で紹介しています。

「勉強好き」「勉強嫌い」?これだけは知っておきたい賢い塾選び!

 

 

 

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