パチンコ店は3密? 実は、「換気量」がすごかった・・・

 

全国に緊急事態宣言が出され、「不要不急の外出を避けるように!」とのことで多くのお店が閉じていますよね。

そんな中、相変わらず一部のパチンコ店は空いています。

今回は、「パチンコ店の安全性?」についてご紹介します。

 

そもそも、パチンコ店は「3密」にならないの?

おさらいになりますが、「3密」というのは厚生労働省ではこのように指摘されています。

  1. 換気の悪い密閉空間
  2. 多数が集まる密閉場所
  3. 間近で会話や発生をする密接場面

この3つがそろう場所が、最も危険な場所として厚生労働省では設定されています。

さて、皆さんはパチンコにはどういうイメージがあるでしょうか?

私自身、パチンコ店には学生の頃(約10年前)に友達に連れられて、1度だけ入ったことがある程度です。結局、遊びませんでしたが・・・

とにかく、スゴイ音で面食らった思い出があります。

それでは、本当にパチンコ店が「3密」に当たるかどうかについて見ていきましょう!

 

1.換気の悪い密閉空間?

そもそも、パチンコホール店舗の場合、建築基準法により1時間に7~8回程、屋内の空気を入れ替えることが義務づけられています。

つまり、これだけの換気(必要な換気量)をしていないだけで、営業ができないことになります。

ちなみに、「必要な換気量」というのは1人当たり20㎡/hの換気量のことです。(1人につき、1時間当たり20㎡の「風の量=換気」が必要)

*パチンコ店では、専有面積は2㎡となっているがレストランや喫茶店などは3㎡程度。

そもそも「タバコを吸うことが前提の施設」のため、他の商業施設よりも1.5~3倍の換気量になることもあり、少なくとも一般の商業施設の中では、最も換気量が多い施設ということができます。

また、空気清浄機を導入したり2020年4月1日から健康増進法が施行されているため、屋内の喫煙が全面禁煙になっています。

以上のことから、少なくともパチンコ店は「換気の悪い密閉空間」には当たらない可能性が高いです。

 

2.多数が集まる密閉場所

パチンコ店は、確かに不特定多数の人が集まります。

しかも、多くのパチンコ店が休業しているため、「まだ開店しているパチンコ店に他府県から人が集まる」なんて現象まで引き起こされています。

さらに、「打ちたい台に座りたい」など理由は様々だと思いますが、朝から並んでいる人も普段は目にしますよね。そういった場合は、もちろん感染リスクが高まります。

とはいえ、打っている間は誰かと話すことは基本的にないのではないでしょうか?

以上のことから、確かに不特定多数の人が集まりますが、そもそも密閉場所ではないためこれも当てはまらない可能性が高いです。

 

3.間近で会話や発生をする密接場面

先程もお伝えしたように、パチンコ店に入るまでに並んでいるときに会話が発生する可能性はあります。また、「スタッフとの交流を求めている」なんてお客さんがいることもあるかもしれません。

ただ、「並ぶこと」や「スタッフとの会話」に関して言えば、パチンコ店に限ったことではありません。そもそも、話しに行く場所ではなく基本的に「もくもくと台を打ちにいく場所」であることが多いのではないでしょうか?

ちなみに、新しい店舗であるほど、台と台の仕切りにアクリルボードが設置されているなど、工夫もされているようです。

このように、1つ1つ調べていくと実際は、「イメージが作り上げたパチンコ店像」が先行してしまっていたことに気付くことになりました。

ちなみに、パチンコ店ではこのような取組が行われています。

 

全日本遊戯事業協同組合連合会(全日遊連)の取組

全日遊連とは、中傷企業等協同組合法による協同組合として内閣総理大臣(国家公安委員会・警察庁管轄)の認可を受けた全国のパチンコホール組合の協同組合連合会組織のことです。

 

新型コロナウイルス感染症対策の徹底について~お客様に安心して遊んでいただくために~

○ 「咳エチケット」や「手洗い」の励行等の周知
○ 遊技機のハンドルやボタン等を消毒するなど、新型コロナウイルス感染症の感染を防止する措置の周知
○ 咳や熱などの症状がある人のホール入店お断り、入店時のマスク着用をお願いするポスターの掲示
○ 感染対策として、従業員の始業前の体温計測、マスク着用の努力(現在、マスクが不足しておりますので、各店舗により異なります)、手洗い、咳エチケットの励行、ホール内の消毒及び換気、最新情報の把握等の継続
○ 発熱等の症状がある従業員を休ませる、時差出勤等を活用する等、感染拡大防止に向けた職場環境整備の周知

このような取組が実施されています。

 

最後に

本当なら、「パチンコ店は3密の代表格なのに、どうして厳しく取り締まられないの!」という内容の記事になると思っていました。

ただ、実際に調べてみると建築基準法で、厳しい設定がされていることが分かりました。

そもそも、新型コロナウイルスで危険視されているタバコの害についても、すでに改正健康増進法により4月1日から全面禁煙となっています。

 

改正健康増進法についてはこちらの記事で紹介しています。

改正健康増進法 ~ついに始まる喫煙者・管理権原者等への過料とは!?~

ただ、パチンコ店に対しては各都道府県の休業要請エリアが拡大しています。ですが、本来なら「パチンコ店よりも3蜜が発生しやすいその他の商業施設も全て休業させないといけない!」

パチンコ店に休業要請を出す意味として、そんな可能性まで考えている人は、どこまでいるのでしょうか?

そもそも、喫煙者の問題1つとっても、なにかとパチンコ店は矢面に立たされる商業施設ですよね。

そんな商業施設が、なんの対策をしていないことは逆に考えにくいことを思い知らされた結果でもありました。


さて、緊急事態宣言の期日である5月6日に終息していることはほぼ確実にありえません。そんなことができるなら、今頃インフルエンザなどその他の感染症も撲滅できていることになります。

→いまだに結核が発生しており、薬が効きにくい耐性菌まで問題になっています。

かといって、いつまでも自粛規制は難しいでしょう。なぜなら、このまま自粛が続けば経済的に破綻してしまうからです。

最後になりますが、パチンコ店は、「不特定多数の人が集まる場所」です。ただし、3密には当たらない可能性が高いようです。

そして、「なぜパチンコ店も自粛規制の対象になるのか?」について、名前をさらしてまで規制しようとしている都道府県知事は3密以外の根拠を私達に示す必要があるでしょう。

そうすれば、私達も「何がいけないのか?」再確認することができます。

なにより、もしもイメージ先行だけで政治を進めてしまえば、待っているのは合理的な理屈もなにもない無法地帯です。

そして、どんなに対策をしてもイメージだけで認められないのなら、実態を伴わないイメージ作りばかりがおこなわれることになってしまいます。

→ちなみに、「不要不急の外出」は各個人によって変わるため、これを根拠にしてしまうと本当に家から出られなくなってしまいます。(例えば、家の外周を走ることも「不要不急の外出」になってしまう)

以上のことから、「中途半端な外出制限」「無法地帯状態のイメージ政策」を続けている以上、人との接触8割削減は、まだまだ難しいでしょう。

 

→「人との接触8割制限の意味」については、こちらの記事で紹介しています。

外出制限の数値を決めた「8割おじさん」 ツイッターで生の説明

 

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