●この記事では、「手の湿疹が主婦湿疹になる前にケアが必要」なことについて説明しています。
最近では、外出時に何度も消毒することが当たり前になりました。
例えば、商業施設に行くとそれぞれのブースごとに消毒液が置かれていますよね。
それこそ、商業施設に3時間もいれば、お店を回りながらトイレや食事も合せれば何回手の消毒をすることになるか分かりません。
ただ、手にはダメージが蓄積されています。
今回は、「主婦湿疹とも呼ばれる手湿疹」についてご紹介します。
主婦がなる湿疹?
「主婦湿疹」と呼ばれることから分かるように、家事・仕事で水や洗剤を日常的に扱っていることで皮膚の機能が弱まり、肌が炎症を起こすことがあります。
こういった作業で引き起こされる手湿疹のため、「主婦湿疹」とも呼ばれています。
ただ、最近では夫婦共働きも珍しくなくなり「専業主夫」の場合もあります。そもそも、旦那さんが水仕事をしていることもあります。
そういう意味では、「主婦湿疹」という言い方は昔の名残といえるかもしれませんね。
ちなみに、私の場合は介護現場で働いていたため1日に何度も消毒をしていました。その結果、一時期、手がボロボロになってしまいました。
このように、私の場合は「主婦湿疹というよりは職業湿疹」のようなものでしょうか・・・
さて、そんな主婦湿疹は生活習慣やアレルギーの体質によっても引き起こされ、当然、消毒が原因の1つになることもあるため、皮膚のケアが大切になります。
それでは、どういった症状があるのでしょうか?
「主婦湿疹?」と思ったら・・・
そもそも、主婦湿疹には「乾燥型」と「湿潤型」の2つのタイプがあります。
乾燥型
私の場合は、特に「乾燥型」でひどくなりました。
その名の通り、皮膚が乾燥しひび割れ・皮膚が硬くなるなどの症状が現われます。
→利手の指先から発症し、手のひらにまで拡がる。(指紋が消えることもある)
そもそも、仕事上ひび割れた手に消毒をすることになったため、激痛に耐えていましたが今度はそのひび割れからの出血がひどくなりました。
最後は、水仕事もできなくなり使い捨て手袋を何度も交換しながら、できる限り手に水や消毒液が直接触れないように仕事をしていました。
とはいえ、仕事でもなければ出血してからさらにその先の、手がボロボロ状態になることは基本的にないのかもしれません。
どちらにしろ、症状が出てくれば消毒以外の方法を考えなくてはいけなくなります。
*最後まで手を酷使してしまうと「痛み」と「出血」で手が全く使えない状態になるため、そうなる前に対策が必要。
湿潤型
小さな「水ぶくれ」や「発疹」ができてきます。
指の腹や手のひらから発症することが多いですが、手の甲に症状が出ることもあります。
さて、こんな主夫湿疹の悩みの種の1つに、痒みがひどくなり睡眠不足にもなることが挙げられます。
→この睡眠不足も、主婦湿疹では辛い症状の1つ。
私の場合は、手のひび割れから出血してしまうため保湿クリームを塗ってから手袋をはめて寝ていました。
ところが、寝ている間に蒸れてしまい痒みで何度も起きてしまうことを連日、繰り返していました。それでは、どうやってケアしていけばいいのでしょうか?
主婦湿疹のケアは?
注意点としては、軟膏・ハンドクリームは自分に合ったものを選ぶ必要があります。
例えば、尿素がはいっているものは痒みが増してしまったり、傷口に染みて痛い思いをすることになるかもしれません。
- ワセリン(皮膚への刺激が弱く、皮膚からの水分蒸発を防ぐ)
- ヘパリン類似物質(水分の保持作用・血行促進・抗炎症作用)
- 尿素(水分を保持する作用・皮膚を柔らかくする作用)
保湿剤の成分は、これらの主成分から自分に合ったものを選択する必要があります。
*私の場合は、薬局などでも売られている「ニュートロジーナ」という保湿剤を使用していました。
手が荒れている人はご用心!
私達は、皮膚のおかげで・・・
- 乾燥からの保護
- 外部からの異物の侵入を保護
- 水分の蒸発を保護
など、身体を守る機能が保たれています。
ところが、外部からの刺激物質(摩擦・水・消毒液・アレルギー物質など日常生活にありふれたもの)により、皮膚の防御機能が低下していきます。
当然、洗剤や石鹸も刺激物質の1つになります。
さて、主夫湿疹はそもそも「軽度な手荒れがさらに進行した状態」と考えられていますが、対策としてはあまり多くありません。
- 水仕事時は、ゴム手袋を着用し皮膚の代わりに手を保護(木綿手袋をしてからはめると刺激が少ない)
- 体温よりややぬるめの水を使う
- こまめに保湿剤を塗布(保湿剤は、ワセリン・ヘパリン類似物質・尿素の成分からあったものを選択)
ただし、市販薬を5~6日程継続して使用してもよくならない場合は、皮膚科を受診した方がいいでしょう。
私の場合は、忙しさを理由に受診しなかったため少しずつひどくなっていきました・・・
最後に
医療系の職場でもないのに、一般家庭でこれだけ消毒を頻回に繰り返されていれば、主婦湿疹で悩まれている人が増えていることは間違いないでしょう。
仕事と違う点は、消毒は自分の意思である程度コントロールできる点です。
肌荒れ状態での消毒は、激痛を伴うだけでなくさらなる悪化を招きます。
手に「ひび割れ」や「水疱」が現われてしまったら、「木綿の手袋+ゴム手袋・ぬるめの水・自分にあった保湿剤をこまめに塗布」を継続して、それでもダメなら皮膚科の受診。
手荒れは悪化してもいいことがないため、ひどくなる前に対処されることをお勧めします。
主婦湿疹は、老若男女を問いません。
手にダメージが続く限り、いつ・どこで・誰がなってもおかしくありません。
そして、実は「コロナ禍の消毒で主婦湿疹が増加している」ことは、すでにテレビでも指摘されています。普段から、手荒れケアを継続していくことが求められていす。
*手湿疹(主婦湿疹)は「手荒れが進行した状態」と考えられているため、その前に治療することが望ましいとされている。
参考
minacolor:主婦湿疹(手湿疹)の対策|セルフケアと市販薬の選び方
→https://minacolor.com/
田辺三菱製薬
→https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/solution/721
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