スマホ認知症 あなたの生活習慣があなたを蝕む!?

 

皆さんは、1日どれくらいの時間スマホを使われていますか?

スマホは1台あれば何でもできてしまうため、ついつい使いすぎてしまう人もいるでしょう。

ですが、使いすぎると物忘れが出てくるかもしれません。

今回は、そんな「スマホ認知症」について紹介します。

 

スマホ認知症ってなに?

「認知症」というと、「年をとってだんだん脳が老化していって・・・」と考えている人が多いのではないでしょうか?

ですが、実は認知症状を引き起こす病気はたくさんあります。

例えば、若くても脳血管障害や水頭症など病気や事故などが原因で認知症状が出てくることがあります。

ただ、今回紹介する「スマホ認知症」はスマホを使いすぎる生活習慣に起因しています。

つまり、スマホのヘビーユーザーだということです。

  • 食事中
  • トイレ
  • ベット

など、まさにどこにいてもなにをやっていてもスマホを操作している状態の人のことです。

先日紹介した「歩きスマホ」を当たり前のようにしている人も、ヘビーユーザーといえるでしょう。

それでは、スマホを使いすぎるとなぜ認知症状が出てくるのでしょうか?

 

歩きスマホについては、こちらの記事で紹介しています。

「子どもは親の鏡」子どものスマホ依存はだれをみて?

 

スマホ認知症のワケとは?

そもそも、過度にスマホを利用すると脳過労になります。

おくむらメモリークリニック院長の奥村医師によると、脳に入ってくる情報は前頭葉で処理されていきますが、情報は処理される過程で・・・

  1. ワーキングメモリー(浅く考える機能)
  2. 熟考機能(深く考える機能)
  3. デフォルトモードネットワーク(ぼんやり考える機能)

情報はこのように分けられるはずが、スマホにより悪影響が生じてしまうそうです。


というのも、スマホに依存した生活を続けているということは、それだけで過度な情報を脳にインプットしていることになるためです。

つまり、脳が情報処理に物理的に追い付かないため脳が疲労し、さらに処理能力が低下する悪循環が起こります。

例えば、マラソンをしていて最初は自分のペースで走ることができたとしても、疲れてくるとペースが落ちてきますよね。

脳も同じで、普段は浅く考えたり、深く考えたりを繰り返しますが脳疲労によりそれができくなり物忘れやミスを引き起こす原因となるようです。

脳がごみ屋敷状態

 

スマホ認知症を予防するには?

単純に、使用時間を減らすことが一番の解決策になりますが、なかなかそういうわけにもいかないのが多くの人にとっての現状ではないでしょうか。

先ほど紹介した、おくむらメモリークリニック院長 奥村医師はこのような10の心得を示されています。

  1. まずはしっかり休む。ひなたぼっこをして脳を休める。
  2. マルチタスクをやめてモノタスク(一つに集中)にする。
  3. 脳を鍛えるのではなく、脳に疲れをためない。
  4. デジタル・デトックスをやってみる。
  5. 「すぐに検索」をやめる。
  6. 「ナビ」になるべく頼らない。
  7. あえて「手間のかかる方法」を選ぶ。
  8. 「リアル」の体験を大事にする。
  9. 1日5分ぼんやりする時間を持つ。
  10. 脳細胞を修復する時間「睡眠」のとり方を変える。

スマホが流行りだす前に、テレビなどで聞いたことがあるような内容が含まれている気がするのは私だけでしょうか。


「スマホ依存症」は以前から心配されていましたが、予想通り影響がでてきておりさらに今回紹介しているような、認知症のような症状まで引き起こされています。

なんでもそうですが、やりすぎていいことは聞いたことがありません。

暇な(ボーっとする)時間を意識して作ってみてはいかがでしょうか?

 

最後に

そもそも認知症とは、「脳の器質的な変化による不可逆的な反応」のことを以前は指していました。

  • 器質的:脳に実際にダメージがあること。
  • 不可逆的:もとには戻らない。

つまり、「脳に何らかのダメージがあることで元に戻らないものが認知症」という考え方でした。

ところが、多くの認知症疾患が知られるようになったことで、今の認知症の実態に合わなくなってきました。

そういう意味では、スマホ認知症は脳機能を回復させることができるため、「治らない」という以前の定義ではなく最近の広く定義している「認知症」の定義に当てはめることができます。


理科学研究所革新知能総合研究センター:大武氏より

認知症の定義

「脳や体の疾患を原因として、記憶・判断力などの障害が起こり、普通の社会生活が送れなくなった状態

とあります。

  • スマホ認知症は、確かに物忘れやミスが増えますが、しっかり対処をすれば改善することができます。
  • スマホ認知症は、高齢者にももちろん起こります。

というより、スマホの使い方次第ですので老若男女問わず誰もが起こります。

子どもたちがスマホ依存・認知症にならないように注意してあげてくださいね。


参考

ASAGEI PLUS
https://www.asagei.com/excerpt/109590

公益財団法人 認知症予防財団
https://www.mainichi.co.jp/ninchishou/explanation.html#002

厚生労働省:防ぎうる認知症にならない社会に向けた技術開発を起点とする取り組み
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000478791.pdf

 

 

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