手首に痛みはありませんか?赤ちゃん+育児=腱鞘炎?

手首に痛みはありませんか?

「スマホのやりすぎ?」「パソコンをよく使うから?」確かにどちらも同じ作業を続けることで痛みがでてきます。それでは、その痛みはいつから続いていますか?痛みはきつくなっていませんか?ひょっとして、育児をするようになってからひどくなったり痛みを感じるようになったりしていませんか?今回は、そんな手首の酷使で起こる「痛み」について紹介したいと思います。


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育児と似ている仕事といえば、例えば高齢者をお世話する介護現場でしょうか?私も働いていましたが腰・手首を最初に痛めました。毎日の繰り返しなので仕方がないことなのですが・・・

20代で激痛で右肩が上がらなくなって自分で服を着るのも難しくなったことが何度もありました。このように、体を継続して使い続けると体に異常がでてきてしまいます。長く介護で働く職員さんで手首や腰の痛みを経験したことがない方は聞いたことがありません。テーピングやコルセット・湿布を貼るなどして痛みに耐えながら仕事をしている職員さんばかりでした。

それでは、育児はどうでしょう?夫婦で子育てをしても2対1。どちらか一方になってしまうと1対1で赤ちゃんのお世話をすることになりますよね~

確かに、高齢者のように何重㎏も毎日のように抱えることはありません。赤ちゃんの場合なら3㎏~10㎏ぐらいでしょうか?

 

そもそも腱鞘炎(けんしょうえん)とは・・・

ウィキペディアより引用

腱鞘炎(けんしょうえん)は、腱の周囲を覆う腱鞘(けんしょう)の炎症。症状として、患部の痛みと腫れがあり、患部の動かしづらさが見られる。腱自体の炎症である腱炎(tendinitis)を合併することが多い。 ひどい場合は痺れて動かなくなったり局部が出っ張ったりしてしまう。 部分を冷やしてもあまり変化なく、痛みは長続きする。

原因:特定の原因は不明だが、指や手首など特定の関節を反復継続的に使うことによる前腕腱鞘炎が多い。また、関節炎やけがなどから生じることもある。

診断:患部の腱周囲の腫れが見られる。また、患部の関節、筋肉や腱を動かすことにより、痛みが生じるかどうかなどで診断をつける。生活歴や局所の圧痛からも診断の参考とする。希に末梢神経障害との鑑別に苦慮することがある。

*このように、繰り返しの動作で関節に負担がかかると引き起こされます。つまり、重ければ重たいほど負担がかかりやすいので、腱鞘炎になりやすいと言えます。実際、介護現場で働いていた時も、60㎏の利用者を抱えたときは手首のしびれと痛みでしばらく使い物にならなかった経験があります。

 

それでは、育児による手首の痛みは腱鞘炎だけなのでしょうか?

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育児で手首が痛くなるといえば、子どもを抱えるときが一番かんじるのではないでしょうか?

ちなみに、2歳になった息子は10㎏を超えたのですが抱っこをせがんできます。抱っこをすると当然、手首が痛みます(笑)

ただ、私の場合は職業病的なところもあるので痛みの原因を一概にはいえません。というのも、少し無理をすると腰を含めて体が痛むので(汗)

手首の痛みについて、中村 英一(なかむら えいいち) 先生監修:「手首が痛い」の記事を参考に解説したいと思います。

熊本大学医学部附属病院 整形外科 講師

https://medicalnote.jp/symptoms/%E6%89%8B%E9%A6%96%E3%81%8C%E7%97%9B%E3%81%84

 

手首の痛みを感じたら・・・

実は、様々な病気の可能性があります。

①ドケルバン病

手をよく使う人。スマホの使い過ぎでよく懸念される腱鞘炎の一種。

症状:手首の内側(親指側)に腫れや痛みが出ます。親指を曲げ伸ばししたり、指を握った状態で手首を小指側にひねったりすると特に痛みが出やすくなります。

②ケーンベック病(月状骨軟化症)

→手首の関節にある月状骨という丸い形の骨が壊死し、つぶれて変形した状態。手の使い過ぎや骨折すると起こりやすいと考えられています。

症状:手首が腫れ、特に手首をそらすような動きのときに痛みが起こりやすくなります。

③ガングリオン

→袋の中にゼリー状の物質がつまったようなできものができる良性の病気です。手首にできる事が多いといわれています。

症状:筋肉の腱の近くにできると動きを妨げます。

  神経の近くにできると痛み・しびれ・動きにくさにつながります。

④骨折

→手首やその周囲の骨が折れた場合。

症状:通常は強い腫れや痛みがあります。例えば、高齢者の場合は痛みが鈍く骨折していることに気づかないこともあります。

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痛みだしたらどうしたらいいの?

①基本的には、安静にして痛い部分は使わないこと。

②利き手を変える。例えば、子どもを右側で抱えているなら左側で抱えるようにする。

③サポーターを使う。→それぞれ体格や身体の状態が違うため整形外科での相談が適切。

*例えば、腰を痛めた場合。適当に売ってあるコルセットを買うと、だいたい失敗します。なぜなら、コルセットにもサイズがあり締め付けの強さなど種類も様々です。もちろん、高ければいいわけでもありません。あなたの身体に合ったものがいいコルセット、いいサポーターです。

 

整形外科への受診のタイミングは?

  • 腫れや赤み、痛みが強く安静にしても良くならない場合
  • 手首や指が普段のように動かせない場合
  • 動かすと痛い場合

*痛みを放っておくと私のように、痛みが癖になり踏ん張りがきかなくなることもあります。くれぐれもご注意ください。

つまり同じことをしていて同じような症状でも全く違う原因だったりします。

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いかがだったでしょうか?使い過ぎによる痛みはあなたが頑張っている証拠です。ただ、痛みは我慢するればするほど悪化してしまい私のように慢性的な痛みにかわります。赤ちゃんのためにも、痛みがあるのなら利き手を変えたり、抱きかかえる回数を減らしたり、それでも痛みが激しいなら受診も考える頃だと思います。子育ては毎日続きます。赤ちゃんを守れるのは親だけです。そして、あなた自身を守れるのはあなただけです。

 

 

 

 

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